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冷凍の野菜や缶入りのフルーツは、本当にヘルシーなの?

  • 2020.3.30
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ストックする前に知っておこう。

まず、新鮮な果物および野菜とは以下のいずれかを指す。

1.熟してすぐ売りに出されたもの(トマトなど)2.収穫後の輸送過程で熟したもの(バナナなど)

果物と野菜は、成長初期に栄養素の大半を土壌から吸い上げ、収穫されてからも主要栄養素と微量栄養素を合成し続ける。でも、栄養価が一番高いのは、いつ何時も採れたての農産物と決めつけるのはまだ早い。

農産物の栄養価は土壌の質によって決まることが多いので、地元で採れたオーガニックの農産物を収穫または完熟の直後に食べれば、確実に最大限の栄養素が摂取できる。

でも、新鮮な農産物は冷凍や缶入りの農産物よりずっと早く腐ってしまう。新型コロナウイルス・エピデミックの現状を考えると、冷凍または缶入りのオプションをストックした方がいいのでは……?

冷凍のフルーツや野菜はヘルシーなの?

冷凍すれば鮮度も一緒に閉じ込められると思うかもしれないけれど、これは実際その食品の種類と製造過程によって決まる。

大抵の冷凍フルーツおよび野菜は、熟してから最低限の加工処理を経て冷凍される(栄養価、色、香り、風味を変えてしまう酵素を不活性化するために湯通しされるケースもある)。よって冷凍の農産物は、新鮮な農産物と同じくらい栄養たっぷり。

むしろ、本当に採れたてでもない限り、冷凍のオプションの方がベター。とある論文によると、新鮮なエンドウ豆のビタミンCは、7日間の冷蔵保存で15%、常温保存で60%も減少する。でも、冷凍されたエンドウ豆のビタミンCは、12ヶ月たっても10%しか失われない。

缶入りのフルーツはヘルシーなの?

缶入りのフルーツは、評判が悪い傾向にある。これは保存可能期間を伸ばすため、湯通しや添加物(塩やシロップなど)を使い重度に加工されていることがあるから。

この加工プロセスは、ビタミンCなどの水溶性栄養素栄養素にとりわけ大きな影響を与えかねない。

缶によっては、内面にBPA(ビスフェノールA)が敷かれていることもあるので要注意。BPAはがんの発症リスクを高める化学物質なので、できるだけBPAフリーの缶を選んで。

でも、缶入りを選ぶことで得をするケースもある。例えば、缶入りのトマトを長持ちさせるために使われる加熱処理は、抗酸化物質のリコピンを体に吸収されやすくする。

※この記事は当初、イギリス版ランナーズワールドに掲載されました。※この記事は、イギリス版ウィメンズヘルスから翻訳されました。 Text: Kim Pearson Translation: Ai Igamoto

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