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“ありがとう”が言える? 家事や育児に協力してくれない夫への頼み方

  • 2015.4.15
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【ママからのご相談】

夫は営業職をしているせいか、土日も仕事ばかりで家庭のことは一切しません。せっかくの休みもゴロゴロしているばかりで何もしてくれませんし、そのせいでケンカが絶えません。子どもも怯えています。 夫に家事や育児を求める私の考えは間違っているのでしょうか。

●A. お互いの状況と気持ちを理解してもらい、夫も家事・育児に巻き込もう。

ご相談ありがとうございます。フリーライターの桜井涼です。

相談者様のお気持ち、本当によくわかります。男性は仕事ばかりで家庭のことを考えていないのではないかと結婚した当初、私も思っていました。でも、妻からはっきりとした言葉にしないと、何をどうしていいのかわからず、動けないのだということを知り、今ではコミュニケーションを多く取って家事も育児も手伝ってもらうようにしました。

お互いの状況を再確認し、どうして欲しいかを話し合ってご主人を家事と育児に巻き込むようにしてみるという方法を取ってみましょう。

●お互いの状況を再確認しよう

●妻の事情

妻という立場で考えてみますと、家事に育児、その他にパートなどの仕事を抱えています。また、介護をしている人もいるかもしれません。こう見ただけでも、現実問題として、いくつもの事柄を抱えていることがわかります。

これでは手が回らなくなってしまうのは当然と言えますね。相談者様がおっしゃった、「夫に家事や育児を求める私の考えは間違っているのでしょうか」の相談は、間違いではありません。家族なんですから、協力してほしいと感じるのは自然なことです。“やって当然”という思いが強く頭にあるために、言葉の当たりが強くなってしまっていることもあるのではないでしょうか。

夫がたまに手伝ってくれたりすると、“やって当たり前”という態度を取ったり、文句を言ったりすることがやる気を失わせてしまいます。

●夫の事情

夫にも事情があることを理解しましょう。「仕事しかないじゃない!」と思われるかもしれませんが、家族を背負っているため、“家庭を守るために”と仕事に精を出します。出世すれば、家族にいい暮らしをさせることができると思っていますから、情熱をも注ぎ込みます(もちろん出世欲があるので、家族のためだけではないかもしれませんが……)。

家事や育児に協力はしたい気持ちはあります。「でも……」がそこでつきます。女性ほどあちこちに動くことができないこともあるようです。

以前、お話を伺った30代の既婚男性は、『仕事をがんばり過ぎて、疲れてしまい家事や育児にまで手が回りません。だから、妻には本当に感謝しています。言葉ではなかなか言えませんが』と言っていました。

また、「家事や育児は女の仕事だ」と思っている男性も少なくありません。こういう男性は、言えばいうほど頑なになってしまうこともあるでしょう。このような場合でも、コミュニケーション次第で、手伝ってくれるようになります。

●コミュニケーションがカギです!

お互いに抱えているものがあり、いろいろと大変です。うまくいくようにするには、コミュニケーションを取ることが大切になります。男性側の意見として、手伝っても文句を言われることが嫌なので、それだから最初からしないというものがあります。コミュニケーションをうまく取って、夫を動かすようにしたら家事や育児の手伝いをしてくれます。甘えながら話を取り付けるのも1つの方法と言えます。

前出の既婚男性は、こうも言っていました。『何を手伝っていいかわからない。勝手にやれば怒られるから』と。これはよくあるお話ですよね。

ですから、相談者様も手伝って欲しいことを言葉に出してみましょう。そして、手伝ってくれたら(しぶしぶな態度だったとしても)、「ありがとう」と感謝の言葉を忘れずに言いましょう。そうすればうれしくなって、また手伝ってくれます。それにケンカになったりすることはありません。むしろ良い方向に向いてくれるでしょう。

お願いしたことと違った場合も、その都度言ってあげることで次に活かせます。男性は言葉にされないと動けないところがありますから、妻がコミュニケーションの手綱を握ってあげる方がいいでしょう。

家事労働の調査でこんなことがわかっています。

・専業主婦……1日平均6時間

・就労妻……1日平均4時間

・夫……1日平均18分

「夫は何もしていないのと同じだ!」と感じることでしょう。憤らずに、まずは簡単なゴミ捨てや、子どもをお風呂に入れるなどからお願いしてみましょう。やってくれたら、「ありがとう」「助かったわ」などの言葉かけを。これがあるだけで、手伝ってくれ方が全然違ってきますよ。

言い合いになってケンカに発展させるよりも、ポジティブな言葉をかけてあげた方がうれしいはずです。相談者様にとって、「子どもがもう1人いるようなものだ」と思われるかもしれませんが、手伝ってくれるようになるのでしたら、それでもいいのではありませんか。

ご主人に試してみて欲しいと思います。

【参考文献】

・『子育てハッピーアドバイス2』明橋大二・著

●ライター/桜井涼(フリーライター)

新潟県佐渡島出身。親が転勤族だったため、幼少期より引越し・転校を多数経験しました。母親が病弱だったこともあり、「地球が滅亡しても生きていける!」と呼ばれている父の元、家事からサバイバルまでを様々経験してきました(そのワザが震災時に大活躍!)。4人兄弟の長として奮闘してきましたが、現在は、2児の母をしています。妊娠中と出産のハプニングを乗り越え、今はフリーライターとして活動中です!

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