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おおしまりえの絶対に幸せになりたい!『男性から奢ってもらえることと愛されることは別問題』【第9回】

  • 2020.3.24
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男性から奢ってもらえることと愛されることは別問題

男性とごはんデートをしたとき、どんなに楽しい時間をすごしても、お会計の時間は少し緊張しませんか。
「彼はいくら払ってくれるかな」
奢ってくれるのかワリカンにするのか。彼の判断がどう下るのか気になって、少しギクシャクしてしまうことも。女性の中には、「付き合う前のデートくらい、全額奢っていいところを見せて欲しい」と考える方もいると思います。
確かに好感度を上げるタイミングでは、そのくらいの気概があると嬉しいものの、男性からの“してもらう”ことで、愛され度や自分の価値を測るのは、少し危険な要素もはらんでいます。

“してもらうこと”で愛情を測ると、実は危険な理由

奢ってもらうことを強く望むのは危険だよ…という話を今日はするのですが、しかしながら、私も正直、初期のデートくらいは男性に“男気”を見せて欲しいなと思っている一人です。
だから「奢ってほしい」だけでなく、「記念日はきちんと祝ってほしい」「誕生日には◯◯が欲しい」「毎日メールをマメにしてほしい」などなど、女性が抱く男性への要望はとてもよくわかるのですが、“して欲しい”と男性に望む気持ちを見つめていくと、場合によっては望んだ私たちにも悪い影響がありそうなんです。

そもそも女性って、男性から何かしてもらうことを自然と期待し、そしてしてもらうことで、「私は愛されている!大事にされている!価値がある!」と感じてしまいがちな生き物です。一見自然なことのように思いますが、実は愛されているかを他人からの“行為”で測ることがクセになると、本来の愛の見つけ方を忘れてしまうかもしれません。

では本来の愛の見つけ方って何かというと、それは信頼や安心感など、心の満足感から得られるモノのことです。
「この人には受け止められている」
「この人には大切にされている」
という感覚を、行動や行為からではなく、日々の言葉やふれあいから感じることが大切で、奢ってもらう、マメにメールしてもらう、プレゼントをくれる、といった物理的な行動から評価することに慣れすぎると、心が本当に感じる愛を忘れてしまうかもしれないんです。

そもそも私たちが男性とお付き合いするのって、愛されて幸せになりたいからですよね。
プレゼントをもらったり、食事をご馳走してもらったりするために、恋愛をするわけじゃないと思います。
確かに尽くしてもらうと嬉しいものの、目的を履き違えて彼と接すると、大切なところが見えなくなってしまう危険があるのです。

男性の〇〇すべきは、女は△△すべきに変わる?

また、男性に期待をする危険性はもう一つあります。
それは「男性は◯◯すべき」という価値観を無意識に押し付けてしまうと、めぐりめぐって「女性は△△すべき」といった、息苦しい価値観を返されてしまう可能性が高まるのです。
なぜミイラ取りがミイラになるようなことがおきるのかと言うと、仕組みは意外とシンプルです。
・あなたが男性に男性らしさ(奢る・記念日を大事にするなどなど)を求める
→あなたの要望にあった男性が残る
→男性は女性からの期待に答える代わりに、女性に勝手な期待をする

こんな具合に、期待をした分、相手も期待をし仕返す仕組みができあがるのです。
この時男性が抱く期待の多くは「女なら家事をすべき」的なものから「彼女なら俺以外の男と会わないで」といった束縛まで幅は様々。
1ついえるのは、その男性からの期待によって、あなたは幸せにはならないということです。

奢られまくった女がたどりついた世界!

男性に奢ってもらう危険性は分かったけど、それでも奢ってもらいたいし、納得いかない…そんな女性もいるでしょう。私だって、まだ完全に手放しきれていませんから。でもそんなモヤっとした気持ちには、ぜひ試していただきたいことがあるんです。
それは「奢ってもらいたいと思う気持ちに、100%忠実に生きてみる」
ということ。
つまり、奢ってもらえない相手とは関わらない!尽くしてもらえない人とは関わらない!!と決めて、人間関係を作り上げてみるんです。
かなり極端ではありますが、徹底して“してもらうこと”に注力することで、意外と自分が満足するのはこれじゃない……と気づける瞬間が訪れます。

実はこの『尽くしてもらうことコミット』をした女がいます。そう、二十歳頃の私です(笑)。
当時水商売をしつつ、夜遊びもかなりしていた私。彼氏を始め、色んな男性に、日々のご飯にお洋服、アクセサリー、日用雑貨などなどを貢いでもらっていました。
当然金銭的負担はあまりないし、男性に価値がある存在と認められた満足感はありました。しかしだんだんと“自分の価値とは?”“自分の満足感とは?”といった疑問が浮かぶようになったのです。

人から尽くされることは一見すると良いことですが、実はそこには自由がありません。選ぶ権利がなかったり、気まぐれに行動したりリアクションを選ぶ権利もないのです(尽くしてもらったら、嬉しくなくても、喜びでお返ししなくてはいけません)。
だんだんと私が欲しているものが何かより、手に入りそうなもの、相手が尽くしたいと思えることを選ぶようなクセがつき、なんだか誰からも本来の自分を見てもらえていないような違和感や不自由さが取れなくなってしまったのです。

そんなわけで尽くされる行為はしばらくして卒業したわけですが、こんな極端な例はそうなくても、相手に期待して望むという行為は、めぐりめぐって自分に変な足かせをつけてしまうこともあります。

愛は行動だけでなく、彼との関係性全部から感じ取ること。
あなたは今、愛されていると感じますか?

おおしまりえ

インタビュー・文/西村真紀

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