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神楽坂にある雑貨店「よこぐも」の、自然の恵みを大切に使った生活道具

  • 2015.4.15
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神楽坂エリア、白銀町にある「jokogumo ―よこぐも―」は、素材と作られる過程にこだわった道具を集めたお店です。自然と暮らしに溶け込んだ道具と、それにまつわる物語に会いにいきませんか。

自然と人の暮らしにまっすぐ向き合う道具店

東京メトロ東西線神楽坂駅、都営地下鉄大江戸線牛込神楽坂駅からともに5分ほど。大久保通りから一本入った細い路地に「よこぐも」はあります。日の光が差し込む居心地の良い店内には、全国から集められた控えめで美しいたたずまいの道具や器などの雑貨がひとつひとつ丁寧に並べられ、どこかギャラリーのような雰囲気です。

オーナーの小池さんは、学生時代に起きた地元・香川県豊島(てしま)の産業廃棄物問題から、自然と人との関わりについて深く考えるようになりました。人の暮らしの中で必然的に生まれた自然素材の道具を長く大切に使い、いつかそれが役目を終えたときには自然に返す。そんな良い循環を生みだすきっかけを作りたいと、こちらのお店をオープンしたそう。

道具の背景に想いを馳せる

お店の中で目を引くのが、アケビのつるやクルミの木の皮で編まれたかわいらしい手提げかご。きちんと手入れがされた山でしか、素材となる質の良い植物は採れないのだそう。

「国産の木を使う人が少なかったり、間伐材が放置されていたりすると山は育ちません。私たちがかごを使うことで原料の需要が生まれ、需要が生まれれば山の環境にも目が向けられます。環境が整った山には新たな木が芽吹き、また私たちに自然の恵みを与えてくれるんです」と、小池さんは話します。

青森県弘前市から届いた「根曲がり竹の碗かご」(中6486円、大7776円)は、秋に刈った竹を長い冬の間に職人がひとつひとつ丁寧に編んだもの。春になると使う人の元へと届けられます。この季節の流れにそって作られたかごは丈夫で長持ち。道具にも食べ物と同じように旬があるんですね。

素材が育つまでの話や、どんな場所でどんな人が作っているのかという話を聞くと、道具そのものが生き生きと見えてきます。

素朴でかわいらしい小物や、おいしくて安全・安心な食品も

店内には実用的な道具だけではなく、幾何学模様がすてきな弘前こぎん刺しのブローチや髪留めといった小物やアクセサリー、小池さんが自分の舌で確かめた食べ物や飲み物も並びます。

プシプシーナコーヒーの「ブレンドトーベ」(1080円)も、香川で実際に飲んでおいしいと思ったもの。ねこのイラストがかわいいパッケージは、ちょっとした贈り物にも喜ばれそうですね。 忙しい毎日の中で、ちょっと立ち止まって自然のことや暮らしのことを考えさせてくれるような道具と雑貨がそろう「よこぐも」。ぜひお気に入りを見つけに足を運んでみてください。

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