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“時々”営業するベーカリー。開店が待ち遠しくなる西荻窪〈パン屋 tOki dOki〉の、優しい味わいを求めて。

  • 2020.3.5
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行列に加わり、ワクワクしながら待った先に食べるパンは奇跡のようにおいしい。 でも、パンがもたらす奇跡はそれだけじゃない。出逢えること、その存在自体がまるで奇跡のように貴重なパン、というのもある。いつか出逢える日を夢見て。2月28日(金)発売「今、食べるべきパンは、これだ!進化する、日本のパン」よりお届け。

優しい笑顔と素朴な味。開店が待ち遠しくなる店。

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美大出身の店主、三田さん自作のロゴ。
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開店日時は集合看板にチョークで書かれている。

ビル1階の集合表札に、チョークで書かれた日付と時刻。店のオープン時間はそことホームページでのみ告知される。西荻窪一番街の最奥、それもビルの2階。立地だって、お世辞にもいいとはいえない場所だけれど、〈パン屋 tOki dOki〉が開店すれば、ものの5分もしないうちにお客さんはやってくる。

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九十九里の地卵を取り寄せ、銅鍋で強火で一気に炊き上げたクリームがぎっしり。クリームパン210円。
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池田さんのお気に入りは角食パン340円(各税込)。

週末の3日間ほどしか店を開けない理由は、「別にいただくお仕事と調整したりで」と店主の三田真由さんは屈託なく笑う。ケータリングなど食にまつわる様々な仕事に携わり、「パン屋の活動もそのひとつ」なのだそう。1坪にも満たない店の奥はカーテンのベールで覆われ、中は窺えない。でも間違いなく、いい香りは漂ってくる。並ぶのはクリームパン、あんぱん、ラムレーズン、あげパンなど、どこか懐かしさを誘う素朴なパンだ。日々の疲れた体をそっと癒やしてくれる。そんな店だ。

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ガラスのショーケースにお行儀よく並ぶ、素朴で愛らしいパンたち。パンはすべて北海道産小麦使用。

〈パン屋 tOki dOki(トキドキ)〉

以前は三鷹で営業していたが2017年に西荻窪に移転。現在は週末の3日間を中心に営業。パンは約12種類。
東京都杉並区西荻北4-4-1〈KITAYON〉201
03-6325-3117
HPで告知不定休
イートインなし

(Hanako1182号掲載/photo:Masanori Kaneshita
text&edit:Yoshie Chokki)

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