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小学生のスマホ所持率が増加中!安全に利用するためのルール決めとは?

  • 2020.2.27

携帯電話・スマートフォンが普及する現代、小学生のスマホ所有率が増加しています。しかしスマホを利用した犯罪やトラブルのニュースは後を絶ちません。親は心配でスマホを持たせたくないと思っていても、友達が持っていたら欲しいと思うのが子どもでしょう。

いつからスマホを持たせるのかは家庭の考え方によると思いますが、小学生に持たせる時にはどんなことに気を付けたら良いのでしょうか。

小学校高学年の携帯所持率は半数以上!

今や一人一台携帯電話を所有する時代ですが、国の調査では小学生4~6年生の55%が携帯電話を所有しているという結果が出ています。

※「青少年のインターネット利用環境実態調査」2018年

学年別に見ると、低学年では3割強、中学年では5割弱、高学年では8割弱が何らかの携帯電話を所持しています。しかし内訳としては、低学年はほとんどが利用制限のあるキッズ用携帯電話です。スマホの利用率は中学年で15%程度に増え、5年生では3割、6年生ではキッズ用携帯電話の利用率を逆転します。

※KDDI「ジュニア端末利用実態把握調査」2018年11月

塾や習い事に一人で行ったり、電車やバスなどの公共交通手段を使ったりする際に、連絡手段として便利という理由で携帯電話を持たせる家庭が増加しています。キッズ用携帯電話では通話・ショートメールのみに利用を制限出来ますし、GPS機能が付いているものもあるので「連絡を取りたい」「何があった際の居場所を確認したい」という目的を十分果たすことが出来ます。また、親の携帯電話とセットで契約することで月額使用料が格安で利用出来るものが多いというのも親には嬉しい理由です。

しかし高学年、中学生と成長するにあたり、スマホを持ちたいという子どもが増えます。実際6年生からのスマホ所有率は増加し、中学生になると携帯所有者のほとんどをスマホが占める結果となっています。6年生を境にスマホに移行する家庭が増えているということが分かります。

おさえておきたいスマホの危険性

スマホは機能が増える分、さまざまな危険もはらんでいます。どんな危険性があるのでしょうか。

・スマホ中毒になる

ゲームやSNSがやりたくてスマホを持ちたいというのが、子どもがスマホを持ちたい一番の理由ではないでしょうか。依存性が高く、大半の時間をスマホに費やしてしまうという可能性があります。また、ゲームアプリで勝手に課金して高額の支払いを請求されたというケースもあります。

・トラブルに巻き込まれる

LINEやInstagramなどのSNSでは全世界の知らない人とつながることが出来ます。これによりトラブルに巻き込まれるケースが多くあります。便利なツールではありますが、間違った使い方をすれば個人情報漏洩やストーカー被害などの事例もあります。SNSを通じて知らない人と出会い事件に巻き込まれることもあります。

・学力が低下する

スマホに費やす時間が増えることで必然的に勉強時間が減り、学力低下につながる可能性があります。

・個人情報の漏洩

無料Wifiスポットでは、セキュリティ設定がされていないポイントもあります。ここに接続してしまうと、個人情報やID・パスワードなどを抜き取られてしまう可能性があります。

・視力が低下する

スマホの光は、目の筋肉を酷使し涙を減らす作用があることから、視力低下やドライアイにつながります。目の使い過ぎによる眼精疲労など、様々な悪影響があります。子どもに限らず大人も、長時間のスマホ利用は控えた方がいいでしょう。

スマホを持つ前にルールを作ろう!

スマホの危険性をしっかりと理解した上で、どの様に子どもにスマホを持たせたら良いのかを見てみましょう。

スマホを持たせる前に、必ず親子でルールを決めましょう。ルールを決める際は親から一方的に伝えるのではなく、必ず子と話し合って決めます。子どもの意見を聞き、親子で意見が異なる場合にはなぜそうする必要があるかを伝え、お互いが納得してからルールを決定しましょう。

子どもは、なぜルールが必要かを自分で考えることで責任感が生まれます。また、話し合って決めることで親に信頼されていると感じ、ルールを守ろうという気持ちが生まれます。

スマホのルールについては親子で決めますが、どんなことを決めるといいかを挙げますので参考にしてください。

・使用時間・使用場所を決める

スマホを使い過ぎてしまうのは大人も同じかもしれません。しかし長時間の使用は依存につながりますし、勉強や家族、友人と過ごす時間を減らしてしまうことになります。1日で利用出来る時間を決めましょう。また、夜何時以降は触らないなど、切り上げる時間も決めておいた方が良いでしょう。

使用場所については、家庭の環境によって異なるでしょう。例えば寝室や自室に持ちこまない、リビングや親の前でのみ使用する、など状況に応じて決めましょう。

・SNS・アプリ等の使用制限

SNSは使い方を間違えるとトラブルに巻き込まれる可能性があります。SNSの危険性やルールを理解出来るまでは段階を踏んでいきます。知らない人とのやり取りや友達の悪口を書き込むなど、やってはいけないことをしっかりと理解させましょう。中学生まではSNSを使用しない、という家庭もあるようです。アプリについても勝手にインストールしない、課金はしない、などのルールが必要です。

・パスワードの管理

スマホを他人に悪用されない為にパスワード管理は重要です。しかし子どもが勝手に設定をして親がチェック出来ないようにしてしまうということもあります。パスワードは親が設定する、もしくは一緒に設定をして勝手に変更しないなどのルールを決めておきましょう。

・“ながらスマホ”をしない

食事中は家族の会話を大切にしたいですし、食事中のスマホ利用は行儀が悪いですね。また、ながらスマホは大人でも問題になっていますが、例えば歩きながら誰かにぶつかりケガをさせるなどの危険性についてしっかりと理解させる必要があります。

・ルールを守れなかったときの対応

そして大切なのは、ルールを守れなかった時の対応について決めておくことです。ルールを破った時には何らかのペナルティを課することを理解させます。これを決めずに、破った時にいきなり「守れなかったから〇日取り上げるよ」などと親が一方的に言うことは反感をうみます。

逆に、「時間を過ぎたけどちょっとだからいいか」などと親が甘くなってしまうと全て台無しになってしまいます。健全にスマホを使用する為には、ルールをしっかり守ることが大切です。ルールを守れなかった場合は、心を鬼にしてペナルティを課すようにしましょう。

そしてルールを守っている時は自主性に任せ、親は口出しをしないようにします。その為には夫婦でルールを把握し考えを統一することも必要です。

スマホは、親が利用制限をかけたり、有害サイトにつなげないなどのブロックをしたりすることが出来ます。そういった機能を有効的に活用することは必要です。その際にも「親が管理するのが当たり前だから」と勝手に行うことはやめましょう。「こういう理由があってこういう設定にしている」など、しっかりと子に伝え納得させます。今後親が管理しなくなった時にも、何が大切で何が危険なのかを子どもが自己判断出来るようになることにつながります。

筆者の小学2年の息子には、1年の頃からキッズ用携帯を持たせています。スマホについてはしばらく必要ないと考えていますが、やはり本人は持ちたいようです。親子で話し合って、スマホは中学からにしようとお互い納得していますが、実際に高学年になった時は気持ちが変わるかもしれませんね。

小学生でスマホを持っている知り合いも何人かいます。Wifiのみ使用出来る、つまり基本自宅だけで使える様にしている子や、LINEを許可しているがそのやり取りは全部親が見ていいという約束をしている子など家庭によってルールも様々です。

使う前にお互いが納得したルールを決めることは大切ですし、常に親子のコミュニケーションを取ることも欠かせません。スマホを与えたら終わり、ではなく、スマホはあくまで1つのツールであり、それ以外の生活を充実させることが何よりも大切です。ルールを決めたら過干渉することも控えましょう。

スマホは、しっかりルールを守れば怖いものではなく便利で楽しいものです。小中学生で持つかどうかは別として、一生スマホを持たずに過ごすという時代ではありませんよね。何歳からスマホを持つにせよ、持つ場合には親子で上手に付き合っていきましょう。

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