『受け身じゃもったいない！ ホワイトデーでグッと二人の距離を縮める方法』婚活アドバイザー、植草美幸（第80回）

どんなイベントも利用しない手はない！

こんにちは、結婚相談所マリーミー代表で婚活アドバイザーの植草美幸です。

近年のバレンタインデー市場は、本命チョコや義理チョコという概念が薄れ、大人女子の自分用チョコや友チョコ需要の方が大きくなっているといいます。今年もその傾向が強かったようだけれど、みなさんはどうでしたか？ 世間の風潮に流されて、バレンタインを婚活に利用できなかった人は婚活女子失格！ イベントは婚活戦略に利用しない手はありません。

実際、私の結婚相談所マリーミーでは、クリスマスに次いで成婚が多いのがバレンタインデーですし、1年にたった一度のこの大事な日を「無駄に過ごしてはいけない」「今年で最後のXデーにしましょう」とアドバイスしているの。

2人きりで食事をしたり、飲みに行ったり遊びに行ったりする相手っていますよね？ そんな関係なら、これは絶好のチャンス！ 交際中の男性やいい感じの間柄の相手に、「チョコレートを渡したい」と言えば、相手は意図を理解してくれますし、結婚とまでは行かなくても、仲を深めるいい機会。これを私は「射止めチョコ」と名付けて、戦略的に指導しています。

ですが、チョコレートを渡したものの進展がない、イマイチ告白として伝わっていない……という場合に、女性発信の「ホワイトデー戦略」を発動してほしいのです。

ホワイトデーこそ攻めよう！ 相手まかせは失敗のもと

チョコレートを渡し、相手に1ミリでも脈があれば、お返しの連絡がきます。これがホワイトデーのいいところ。

特定のお相手がいなければ「まき網漁」方式で、大量にチョコをまいて、ホワイトデーのお誘いという名の「脈」があった人だけ、網を回収するがごとくアプローチするのもひとつの方法です。

ただ、ターゲットが定まっていて必ず射止めたいと思っているなら、先手を打って女性から動いてください。2週間前くらいに、「ホワイトデーに○○のマカロンが欲しい♡」と可愛くおねだりしてみて。スイーツに詳しい男性は少数、おそらくヒントをもらえてラッキーとばかりに快諾してくれるはず。

そうしたら、「楽しみ！ お気に入りのフレーバーティーを持っていきたいから、○○君の家でいっしょに食べてもいい？」と、すかさず「ホワイトデー家デート」の打ち合わせを進めてください。

なぜ、ホワイトデーに「家デート」なのか？ それには2つの理由があります。

ホワイトデーに「家デート」がいい2つの理由

まず、ホワイトデーは誰もが知っているのに、名前の通り、“色”のついていないイベント。クリスマスやバレンタインデーは、古くから恋愛イベントとしてのイメージ＝“色”がついていて、「夜景のキレイなお店で、お互いドレスアップして外食デート」というのが定説ですよね。

その点、ホワイトデーは「形式ナシ」なので、グッと距離を縮めて、将来のイメージを描く戦略に集中することができます。それに「家デート」の効果は絶大で、数回デートしている間柄ほど、いつもと全然違う服装やシチュエーションがグッと来るもの。いつも自分ひとりのプライベート空間に彼女が入り込むと、「将来この人とこんな風に暮らすのかな」……とイメージが膨らみます。

ホワイトデーのギフトは焼き菓子が定番なので、お茶の時間にお邪魔しやすく、昼間の家デートなら、「付き合う前のうっかりエッチ」も防げるでしょう。

当日、彼の家でお茶やスイーツを食べて、「おいしいね」と和んだところで、すかさず「チョコをあげてから、ずっとあなたのことを考えていたの。来年も一緒に過ごしたい！ 好きです、結婚してください」と、ストレートに逆プロポーズ。即、結婚とまでいかずとも、あなたの真剣な気持ちは伝わるはずです。チョコをあげてもウンともスンともな男性は、家デートでも自分から告白してこない可能性も高いので、ここは自分が彼を引っ張る心づもりで！

バレンタインに種まきを忘れても無効でも取り返せ！

実際に、先日成婚したカップルは、家デートが結婚の決め手になったのよ。

彼女は30歳。5回デートして進展しない彼に、バレンタインデーにチョコをあげたけれど、告白まではできなかった。そこで、家デートを提案したところ、ちょっと彼の家を見るだけの予定でしたが、彼女が冷蔵庫の余りものを見て、チャチャッと焼きそばを作ったのだとか。

その際、「こんなの食べていたら、お腹壊しちゃうよ」と賞味期限切れのカラシや生姜チューブをポイッとゴミ箱に捨て、優しく叱ったところ、彼は大感動！ このリアリティが家庭の将来像を描かせてくれたのでしょう。

バレンタインデーにチョコをあげてない……というあなたも大丈夫。「チョコはあげてないけど、ホワイトデーに○○が欲しいな♡ 代わりに私が、紅茶を持っていくから！」でOK。多少強引でもお茶目に利用したモン勝ち。毎年訪れるホワイトデーを、今年こそXデーにしましょう。植草美幸はみなさんの婚活をいつも応援しています。