1. トップ
  2. おでかけ
  3. 旅気分を盛り上げるならこの2冊! おすすめ紀行エッセイ

旅気分を盛り上げるならこの2冊! おすすめ紀行エッセイ

  • 2020.2.17
  • 1873 views

こんにちは。シティリビング編集部のモモッツェルです。

少しずつ春めいた日差しを感じて、旅ごころも刺激されまくり。久しぶりに海外へ行きたいなぁ…と妄想を膨らませつつ、大好きなエッセイでさらに気分を高めるのが最近の日課です。

というわけで今回は、すぐにでも旅に出たくなるエッセイの中でも、大好きな村上春樹の2冊をご紹介。

欧州へ行きたい、というか暮らしてみたい!「遠い太鼓」
undefined
出典:シティリビングWeb

「遠い太鼓」村上春樹/講談社文庫

この本が書かれたのは、あの大ベストセラー小説「ノルウェイの森」誕生前後。

ギリシャ・イタリアへ旅に出て、欧州で暮らした3年間が綴られるのですが、異国でのユーモラスな日々はもちろん、夫婦のエピソードが登場し、深い洞察があるのも興味深いところ。

「ノルウェイの森」が大ヒットし、戸惑い感じている様子や、40歳になる前に思い切って海外に出た思いなども伺い知れ、大ベストセラー作家になろうとする転換期、なるほど、こんなことを感じていたのか…とも。

南ヨーロッパの人々の気質についての分析に笑い、心地よい情景描写に身を任せて読み進めるうちに、ああ、こんなふうに欧州で暮らしてみたい…と、そそられること間違いなし。

あーだこーだ、好き勝手が止まらない!「東京するめクラブ 地球のはぐれ方」
undefined
出典:シティリビングWeb

「東京するめクラブ 地球のはぐれ方 」村上春樹、吉本由美、都築響一/文春文庫

さて、もう一冊はもっとライトに大笑いしながら読めるエッセイ本。

くちゃくちゃ噛んでいるうちに味が出てくる…をコンセプトに結成された「東京するめクラブ」が、名古屋、熱海、江ノ島、清里、さらにはサハリンまで旅をして、あーだこーだ好き勝手に言っちゃうもの。

旅先からしてすでに斜め上ですが、この東京するめクラブのメンバーというのが、村上春樹、吉本由美、都築響一の3人。

写真家、編集者である都築さんは、春樹さんと長年のご友人。イベントでもたびたび共演しているお二人は、小学生男子のような仲の良さが魅力で、本書でもその空気感がそこかしこに。

春樹隊長率いる3人が、深くゆるく、毒気とともに、旅先で見つけた「ちょっと変なもの」について考察していく様子は、秀逸かつ脱力の面白さ。特に素晴らしいのは名古屋編。これだけはぜひとも読んでみてください!

ちょっと疲れた日でも、ページをめくるうちに不思議とリフレッシュできる紀行エッセイ。リアル旅への渇望もぐんぐん深まるばかりです!

元記事で読む
の記事をもっとみる