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ニューヨーク旅行でおさえたい人気観光エリア4選!「どうやって生まれたの?」気になる成り立ち&特徴も。

  • 2020.2.14
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愛される街だから呼び名が定着したのか、愛称があるから人気が出たのか。頭文字を繋げた単語をアクロニム(頭字語)と呼ぶが、ニューヨークにはアクロニムで呼ばれるエリアが多い。世界的にも有名な4エリアの成り立ちとは。

【SOHO…SOUTH of HOUSTON St.】昔は芸術、今はブランドエリア。“頭文字で呼ぶ街”の先駆け。

ロウアーマンハッタンにあり、北はHouston St.、南はCanal St.、東はLafayette St.、西はWest Broadwayに囲まれている。18世紀末までは農地が中心で、19世紀半ばからイギリス発祥の建築様式キャスト・アイアンの建物が次々出現。1960年代にこれらの建物に芸術家たちが住みつき、70年代にはアーティスト協会によって「SOHO」の名がつけられた。

現在は高級ブランド店が立ち並んでいるが、同時に世界で最も多くキャスト・アイアン建築が残る街でもあり、歴史地区となっている。

【TRIBECA…TRIANGLE BELOW CANAL St.】歴史ある街並みの向こうにはガラス張りの近未来ビル。

1970年代の倉庫街が、SOHOから移り住んだアーティストたちによって活気づいた。エリアの西にはハドソン川が流れ、マンハッタンの喧噪から離れた閑静な住宅街と石畳の路地が落ち着いた街並みをつくる。

いっぽうで2017年には、高さ約250m、60階建ての超高層ビル「56 Leonard」(高級コンドミニアムとペントハウスで構成)が完成し、近未来的な景色を形成。トライベッカの呼び名は、1970年代にLispenard St.のアーティストと住民の集団が命名。SOHOに憧れてつけたともいわれる。

【NOLITA…NORTH of LITTLE ITALY】小さくとも個性的な店が並ぶリトル・イタリーの北エリア。

ロウアーマンハッタン内のイタリア系住民が多く住むリトル・イタリーの北側。数ブロックの小さなエリアだが、歴史あるカトリック教会が立ち、秋にはナポリの守護聖人を讃える祭りが行われるなど昔からの文化が残る。1990年代以降は高級ブティックやレストランが増加。NOLITAの名前もこの頃、新しい街づくりの一環としてつけられた。

現在は繁華街から少し外れた小路の隠れ家レストランや、ローカルに愛される個人商店、個性的なファッションの店が、若い世代の人気を集めている。

【DUMBO…DOWN UNDER the MANHATTAN BRIDGE OVERPASS】絶景を楽しむ複合施設で人気のウォーターフロントエリア。

ブルックリンの入り口に位置する話題のエリア。2つの橋を眺めることができ、地下鉄はもちろんニューヨークフェリーでもアクセスできるのが特徴。かつては工業地帯だったが1970年代からアーティストが住み始め、90年代には芸術地区として注目。レンガ造りの倉庫を改装したギャラリーやヴィンテージショップが増えた。

2017年には最新ブティックやライフスタイルショップ、カフェ、美術館、オフィス、会員制ペントハウスなどからなる複合施設〈Empire Stores〉が完成、人気のスポットに。

(Hanako特別編集『East Area of Tokyo Station Magazine』掲載/text : Masae Wako)

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