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子連れでバスに乗ったら…ある運転手さんのキツイ言葉に涙。ママに厳しいのはなぜ?【コソダテフルな毎日 第152話】

  • 2020.2.13
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私は公共交通機関があまり発達していない環境で子育てしていたので、車中心の生活をしていました。

ただ実家に帰省した時は車よりも公共交通機関で移動した方が便利なので、どこかに出かける際には電車を使う機会が多かったです。

1人で子ども3人連れてのおでかけにも果敢に挑戦するタイプの私でしたが、唯一、躊躇する乗り物がありました。


それが…バスです。

日頃から乗り慣れていないというのもあり、すごくハードルが高かったです。

スペース上、ベビーカーを持ちこむのも厳しいですし、大人1人子ども1人の組み合わせならまだしも、大人1人に対して子どもが3人ってなると座る配分も難しい…。

お金の計算もちょっとややこしくなりますし(大人1人に対して子ども2人までは無料で、残りの1人に関しては子ども料金が発生するなど、バスによって違ってました)乗り降りもちょっとドキドキしました。

どことなく敬遠してしまう乗り物、それがバスでした。

今回どうしてこの話を書こうと思ったのかというと、先日ママ友からこんな話を聞いたからです。

■あるママ友の悲しい体験
ママ友:「そういえば、息子が2歳の頃(今から数年前)、車も運転できなくて自転車も怖いからバスで生活してたんだけど…」


なんと、バスの中で泣いた事があるそうです。

子どもがじゃなくて、ママの方が!

というのも、当時の息子くんがとにかく「立ちたい盛り」でなかなか座ろうとしなかったそうなんです。


同じタイプの子を育てた事がある人なら分かってくれると思うんですけど、座りたがらない子っているんですよね。私ももちろんわかります。

座ってって言っても、おやつで釣っても、オモチャで気を引いても、あの手この手で座らせようとしてもどうしても「立ちたい期」の子は立ちたくてしょうがない。

当然親としては安全のために座らせないといけないということはわかっています。
なんとか必死で座らせようと努力したのですが、無理やり座らせようとすると号泣するし、泣かせまいとすると立つしでほとほと困っていました。

そんな彼女にバスの運転手さんはマイクを通して、



と言ったそうです…。

おぉぅ…。

他の乗客の前でおもいっきり注意された彼女は、思わず涙が出てしまい、次の停留所で降りる事にしたそうです。


周りのお客さんは降り際に「気にしないで…」って声をかけてくださったそうなのですが、彼女にはこれ以上そのバスに乗る勇気がありませんでした。

また別の友人は、バスに乗る時、最初に子ども2人に階段を登らせて、ベビーカーを積み込んでと色々やってるうちに少し手間取ってしまい、時間がかかってしまったら、


運転手さんにマイクでチクリとひと言言われたそうです…。

この事案、立場によって見方が変わってくると思うんです。

ママ側からしたらものすごく責められてるような悲しい気持ちになりますが、運転手さん側からしたら時間は守らないといけないし、安全も守らないといけない、色々責任を負う立場でついキツい言い方になってしまう気持ちも分からなくもないです。

ただこれと同じような対応を、お年寄りや体の不自由な方に対しても同じようにしたのかと考えたら、おそらくしなかったと思うんです。

足腰が不自由で乗り降りに時間がかかってしまうおばあちゃんに「早くしてください!」とマイクで話すかというと大抵はしないはず。

体が不自由でうまく座れない方に「こっちの責任になるんだよ!」って怒鳴るかっていうとそんな事もしないはずです。

それが、乳幼児とママ、になるとどうしてこうも厳しい目線になるのか。

もちろん世の中は捨てたもんじゃありません。
優しい助けの手に感激したり、嬉しい事もたくさんあります。
このようなケースばかりだと言いたいわけではありません。


現に彼女がバスを降りるときに周囲の人たちが同情の声をかけてくれたように、
大半の人は子どもには言う事をきかない時期があるっていうことも、
理由もなく泣く時期があるっていうことも、
大人の思い通りにいかない時期があるっていうことも分かっていると思います。

そう、おそらく、そのバスの運転手さんは、
「子ども」について知らなかっただけなんじゃないかと思うんです。

推測に過ぎませんが、
「座りたがらないのは親が甘やかしているから」
「座らせようと思えば力づくで座らせるのが親の仕事」

そう思っていたのかもしれません。

■親の思い通りには動かない…夫の反省
以前にも記事で書いたかもしれませんが、うちの夫、製薬関係の仕事をしているんですね。

で、子ども用のお薬なのに味がイマイチなお薬があってですね。

なんと、強気な事に、独身の頃は「このお薬は苦いから子どもが飲みたがらない」という声に対して「そこをきちんと飲ませるのが親の仕事だ」って思っていたみたいなんです。

しかし、そんな彼も子どもを持ち、我が子に苦いお薬を飲ませないといけない場面に遭遇しました。

飲ませて当然だと思っていた薬を我が子に飲ませるとベェェェェェって吐き出して、もう一度飲ませようとすると嫌がって泣くわけですよ。
大抵抗です。

ゼリーに包んでみても、ジュースで誤魔化そうとしても1回インプットしちゃってるんで一筋縄ではいきません。

そして最終的に夫がつぶやいた言葉がこちら。


です(笑)

「こりゃ飲まんわ!!」ってさじを投げて
「あの頃のオレは間違っていた!」って言ってました(笑)

と、このように、もしかしたらあの運転手さんも、経験していない、もしくは経験したけど忘れている、経験したようで実は良いところしか見ていなかった、これらのどれかだったのかもしれません。

■同じような場面に遭遇したときの対処法
なのでもしも同じような場面に遭遇してしまったとしても(もちろん、だってしょうがないじゃないかー! とふんぞり返れと言っているわけではありません)、
周囲の乗客の方が助け船を出してくれたように「気にしない」っていうのもひとつの手だと思います。


私のもとにも時々「自分にも非があったのかもしれないけどそんなにきつく言わなくても…」という相談を頂くのですが、

プロ野球選手が簡単そうにボールを打っているのをみて、「ちょっとは打てるだろう」とバッティングセンターでバットを振ってみても、まったくボールにも当たらん! ってことあるじゃないですか。やってみないとわからないことっていっぱいあるんですよね。

子どもを泣かすなよ! と言うのは簡単だけど、実際に自分が泣き止ませられるのかっていったらそんなの無理。

同じように運転手さんの立場になって考えてみれば「そう言いたくなる気持ちもわからなくもないな」と思うことにして、あまり傷つきすぎず、悲しみすぎず、また明日からも元気出して頑張ってください!!

あなたは毎日頑張ってるよ~~~!!!!(私は全力でママ達の味方です!バスのおじさんごめんなさい(笑)!)

(オギャ子)

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