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PROENZA SCHOULERの新機軸は、タフで艶のあるセクシー。【2020-21AW NYコレ速報】

  • 2020.2.13
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2シーズンにわたりパリでコレクションを発表した後、NYにカムバックを果たしたプロエンザ スクーラー(PROENZA SCHOULER)のそれからの進化は目覚ましい。パリで培った洗練の美学とNYで求められるリアルなスタイルを融合することで、さらにラグジュアリーにブラッシュアップしている。ノスタルジックやアヴァンギャルドのそれではない、徹底して追求するシティスタイルは、NYを原点とする彼らの最大の強みである。

2020-21年秋冬シーズンで目に留まったのは、ボディラインを強調したシルエット。ソフトなドレープは排除され、丈は短くあげられ、レザーのニーハイブーツを合わせている。シャープかつクリーンにアプローチすることで、上質な素材感が際立つ。

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単にセクシーに終始しない、アシンメトリーや非対称なパターンがコレクションの鍵に。デコルテやショルダー、ウエスト、背中など部分的に肌見せしたカッティングが、媚びない都会の女性を表現。スタイリングにおいても、コートの肩を大胆に落とすことで、退屈さを払拭。エッジィかつこなれ感を生んでいる。

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今季のコレクションの出発点は、デザイナーのラザロ・ヘルナンデスとジャック・マッコローが、ブランドのショーやキャンペーンでスタイリングを手がけるカミーラ・ニッカーソンにクリスマスギフトとして贈ったブランケットだった。そのブランケットをスカーフとして体を包み込んでいたカミーラの姿から、インスピレーションを得たという。ブランケットはポンチョやドレスの一部になったりと、さまざまなアレンジ技で服へと昇華されている。

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小物類にも力を入れるプロエンザ スクーラーでは、バッグに注目するのも楽しみのひとつ。荷物がたっぷりと入るトートバッグや、アクセサリー感覚でクラッチ風に抱えるショルダーバッグのどちらも、都会を生き抜くタフな女性の必需品だ。ブランケットにも用いられたキルティング素材に、ゴールドの留め具がエレガンスを添えている。

パンツスーツを脱ぎ捨てて、タイトなドレスで女らしさを振りまく、パワーウーマンたちの姿が浮かんだ今シーズン。新たなムードの先駆けを暗示しているようなショーだった。

Photos: Gorunway.com Text: Maki Saijo

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