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英国ロイヤル・バレエ団『ロミオとジュリエット』が映画になって登場!

  • 2020.2.13

巨匠ケネス・マクミランが振り付け、英国ロイヤル・バレエ団で1965年に初演されたマクミラン版の『ロミオとジュリエット』は、今もなおバレエ団を代表する作品のひとつ。それまでのバレエ作品の概念を覆すほどの官能的かつ情緒的な振り付けは、時代を超えて多くのファンに愛され続けている。

今回、この大作を実写版で映画化したというバレエ界にとっても新しい試み。スピード感溢れるカメラワークが、舞台とは異なる臨場感や、迫り来る感情を見事に捉え、バレエ作品になじみがない人でも、非常に観やすく感情移入できるものにまとまっている。

(c)Bradley Waller
(c)Bradley Waller

ジュリエット役を務めるのは、現在公開中の映画『キャッツ』でも主役として大活躍した同バレエ団プリンシパルのフランチェスカ・ヘイワード。14歳という設定のジュリエットらしく、少女のように初々しい表情をみせる前半から、後半にかけての芯の強い大人の女性に進化していく様に、どんどん引き込まれていく。ダンサーであり、女優でもある、彼女の高い演技力に驚かされる。

一方、ファーストソリストながらロミオ役を掴んだのはウィリアム・ブレイスウェル。何気なくこなしていく踊りの安定感と正確さ、そして透明感溢れるみずみずしい演技をみれば、今回のキャスティングに納得する。

(c)Bradley Waller
(c)Bradley Waller

また、マシュー・ボーンの白鳥の湖で主役を務め、昨年の来日公演でも多くのファンの心を掴んだティボルト役のマシュー・ボールにも注目。目つきひとつで語る存在感と、ストーリー展開になじむ自然な身の運びは見もの。

世界最高峰のダンサーたちがみせる、ダイナミックかつ繊細な身体表現を、ぜひ映画館で見届けたい。

(c)Bradley Waller
(c)Bradley Waller

ロミオとジュリエット

2020年3月6日(金) 公開 TOHOシネマズシャンテ 他 全国ロードショー

配給/東宝東和

https://romeo-juliet.jp/

Text: Yu Soga

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