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【東京】若手シェフたちが担う新ショコラトリー。日本でのチョコレート作りにかける想いとは?

  • 2020.2.12
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毎年、続々と海外のショコラティエブランドが上陸する一方で、注目したいのが国内で新たな店を担う若手のシェフたちの存在。彼らにチョコレートにかける想いを伺いました。

1.木がインスピレーションの源。チョコで自然の恵みを伝えたい。〈DRYADES 春日本店〉/春日

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斎藤拓野(さいとう・たくや)/〈パティシエイナムラショウゾウ〉で修業後2012年に渡仏。〈ピエール・エルメ〉をはじめ星付きレストランのシェフパティシエを務め、同店シェフに。「店内はチョコレートの森をイメージしています」

この店の母体は、越前漆器にも使われる木工細工の職人を抱える会社。その社長から「木を使って創造してきた会社だからこそ、自然の恵みを伝えるチョコレートを作ってほしい」と言われ、シェフを快諾したと斎藤さん。海外で習得した知識や技術を総動員して考案した商品は、木の葉のタブレット、薪のトリュフ、木の実のクッキーなど実に多彩。

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広葉樹のチップで燻製したプラリネを使った「森のボンボン」4個 1,620円。スモーキーな味わいでウイスキーなどお酒にもマッチ。

中でも木製チップでプラリネを燻製にしたボンボンなど、新発想のアイテムは同業者からも評判だ。「木にもチョコレートにも、まだまだ無限の可能性がある」。そう考える彼の作品には、自然に対する感謝が詰まっている。

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小枝をモチーフにしたオレンジやレモン、ジンジャーのピール類も人気。各1,080円(各税込)。「木目のバー」などのシグニチャーアイテムも必見。

〈DRYADES 春日本店〉

店名のドリュアデスとはギリシャ神話の木の精が由来。森の中をイメージした店には工房も併設。常にフレッシュな商品を用意する。2019年12月に東急プラザ渋谷店もオープン。
東京都文京区西片1-2-8〈BRICK BLOCK〉1F
03-6801-562125
11:00〜19:00 水休

2.宝石箱のような店内で輝く大人のためのチョコレート。〈Chocolatier Taka〉/中目黒

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矢島清高(やじま・きよたか)/和食やフレンチなどの修業後、オーストラリアの〈アドリアーノズンボ〉で学びショコラティエに転身。ホテル勤務などを経て2019年8月に開店。「宝石のように美しく滑らかなショコラです」

かつては料理人だった矢島さんが、ショコラティエに目覚めたのはオーストラリアの新鋭店での修業中。その自由な発想のお菓子に触れ「チョコレートにセオリーはない」と確信する。自身の店を立ち上げてからは、食べて印象に残ったデザートやお酒を積極的にチョコレートに採用。さらに宝石のようにきらめくフォルムにもこだわった。

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〈Bar Noble〉のバーテンダー山田高史氏自慢のカクテルをチョコレートで表現。グレートサンライズ、オーチャード、レオン、サイドカー、グラスホッパーの5種の味。3,000円(税込)。

中でも特徴的なのは、通っていた老舗バーの味を取り入れたカクテルコレクション。「テーマは大人が愛せるチョコレート。今後はレストランとコラボするなど、従来にはなかったスタイルの品を作り上げるのが目標です」

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宝石のように色鮮やかなボンボンの中にも、苺シャンパンやラフロイグ10年などを使った品が。

〈Chocolatier Taka〉

チョコレートのほか、ケーキや焼き菓子なども販売。ブラックベリーのクリーム&ムースの「カカオベリー」など、フォルムにもこだわったケーキ類も好評。
東京都目黒区青葉台1-16-6〈クリスタルメゾン〉1F
03-6455-2297
12:00〜19:00 水休ほか不定休あり

(Hanako1181号掲載/photo:Kenya Abe text:Kimiko Yamada)

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