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一点ものを求めて。【東京駅イーストエリア】にある注目ヨーロッパ古着屋&アンティークショップへ。

  • 2020.2.13
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文化を感じる骨董品店やギャラリーが点在する東京駅イーストエリア。雑居ビル最上階の古着店や、週4日だけ営業する古道具店など、異次元に迷い込み、懐かしさと寄り添う時間を楽しんで。

〈Mindbenders&Classics〉宝さがし感覚で訪ねたい、レトロビル屋上にある古着店。/京橋

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手動式のエレベーターからさらに屋上階へ。誰かの家の屋根裏部屋に忍び込んだ気分になれる店内。

京橋の古い雑居ビルの手動式エレベーターで昇ると、いきなりパリの蚤の市のような空間が広がる。19世紀から20世紀初頭のフランスの日常着を扱う〈Mindbenders&Classics〉では破れた穴や継ぎはぎもデザインの一部。絵の具のついた画家の服や油のついた作業着が並び、中には100年間誰も袖を通すことのなかったデッドストックも。

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洋服や小物はもちろん、実際に使われた工具バッグなどの実用品も並ぶ。補修用の糸やボタンもあり、直して着ることも可能。

人はそれを手に取りその時代に思いを馳せる。今ではオンラインで望みのヴィンテージが探せるようになったが、一点ものだけに一期一会。自分だけの一着を求めて東京駅イーストエリア(EATS)へコレクターが足繁く通う。

〈Mindbenders&Classics〉
雑居ビルの最上階の建物とテントが店舗。1930~40年代に着られていた日常着、作業着などのフレンチヴィンテージがそろう。
東京都中央区京橋2-6-8 仲通りビル6F
03-3564-1270
14:00~20:00 不定休

〈MAREBITO〉懐かしい風合いを日常に。心ほどける古道具店。/新川

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店の奥は店主の古村さんのアトリエ。ランプなど生活に溶け込む雑貨を制作し、風合いのある古材を日常によみがえらせている。

亀島川を見渡す雑居ビル2階にある〈MAREBITO〉もそんな時代を愛でる店。店主の古村太さんは昭和30年代の家電や車に魅せられた。「産業が元気だったころのデザインは機能的なんですよ。子供のころからよくゴミ捨て場で扇風機を拾ってきました」と笑う。

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昭和30年代のおもちゃなど、プラスチックがまだ使用されていない時代のものはぬくもりがある。

プラスチックがまだ使われておらず、不自由な点もあるけれど重厚。実用品にも独独の味わいがあった。

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いずれも実際に使用していた家具、雑貨ばかり。

グラフィックデザイナーだった古村さんは集めた古道具の置き場に困り、倉庫として一室を借りるように。その後、好きが高じて骨董商に転身。週末は骨董市に出店し、店は週4日だけ営業している。つまりこの店は倉庫であり、オフィスであり、ショールーム。古材でランプなどをリメイクする古村さんのアトリエでもある。「この酒升でつくったメトロノームはなぜか台湾の若い子たちが買っていくんですよ」と語る。この空間は朗読会などの会場としても利用。「古いソファや椅子がたくさんあるのでコーヒーでも出そうかな」と古村さん。訪れた人を癒す、ゆるくぬくもりのある空間だ。

〈MAREBITO〉
1960年築のビル2階。骨董とともに古材をリメイクしたランプやメトロノームなど、雑貨も販売。
東京都中央区新川1-3-23 八重洲優和ビル2B
03-3555-9898
14:00~19:00、土13:00~17:30 月火休

(Hanako特別編集『East Area of Tokyo Station Magazine』掲載/photo : Satoshi Nagare, Keiko Ichihara text : Noriko Maniwa)

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