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【北アイルランド】歴史的バーから始まる“ベルファスト”の食文化を巡る旅

  • 2020.2.7
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アイルランド島の北東部に位置する北アイルランド。地名を聞くとアイルランド共和国をイメージする方も少なくないと思いますが、イギリスを構成している4つの地域の1つ。その北アイルランドの最大都市である【ベルファスト】は大きな港街で、世界で最も有名な船「タイタニック号」が造られた場所として知られています。今回はそんなベルファストを訪れた際にチェックすべきバーやレストランを紹介します。

歴史を感じる「The Crown Liquor Saloon」は見逃し厳禁

ベルファストを訪れる際に特に必ず訪れたいのが「The Crown Liquor Saloon(ザ・クラウン リカー サロン)」。「The Crown Liquor Saloon」が正式な名称ですが、シンプルに「Crown Bar(クラウン バー)」と呼ばれるのが一般的です。

【北アイルランド】歴史的バーから始まる“ベルファスト”の食文化を巡る旅

まるでお城か美術館のように装飾された目を惹く外観のバーは、創業1885年とベルファストの歴史の1つと言っても過言ではありません。ガイドブックにもよく取り上げられるほど有名なバーであるため、昼夜問わず多くの観光客であふれています。

外観だけでなく、内装もまるで映画のセットの中のよう。足を踏み入れるだけでも充分愉しめます。

【北アイルランド】歴史的バーから始まる“ベルファスト”の食文化を巡る旅

床のタイルやカウンターの作りは美しく、座席はカウンターとボックスのような半個室に分かれているのですが、特に木の温もりを感じられるボックス席はこだわりを感じます。

【北アイルランド】歴史的バーから始まる“ベルファスト”の食文化を巡る旅

▲壁面のほとんどにステンドグラスが使われていて、夜になると街灯の明かりを受けて幻想的に輝き、店内はさらにロマンチックな雰囲気に

この雰囲気の中で飲むオススメのドリンクが「ギネスビール」。世界で最も有名な黒ビール「GUINNESS」はアイルランドの首都であるダブリンに本拠地があるビール醸造会社で、もちろん北アイルランドでも愛飲されています。

【北アイルランド】歴史的バーから始まる“ベルファスト”の食文化を巡る旅

日本ではあまり日常的に飲むビールではありませんが、アイルランド島に来たならやはり一度は本場のどっしりとした味わいの“生ギネス”を味わいましょう。

また、ベルファストでポピュラーなお酒の1つにジンを使ったドリンクがあります。近年では日本でもクラフトジンと呼ばれるこだわりのジンを見かけるようになりましたが、北アイルランドを含むイギリスではよりジンの歴史は古く、多くの銘柄が愛飲されています。中でもオススメが北アイルランド初のプレミアム・クラフト・ジン「SHORTCROSS GIN」。

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ビールよりもカクテルや爽やかなドリンクが好きという方は、ぜひジントニックなどをオーダーしてみましょう。

ベルファスト随一の人気レストラン「CAFE PARISIEN」

街のシンボル的存在であるシティホールからすぐそばの人気レストラン「CAFE PARISIEN(カフェ パリジャン)」もオススメです。

【北アイルランド】歴史的バーから始まる“ベルファスト”の食文化を巡る旅

1階はカウンター席もありますが、2階は落ち着いた雰囲気のレストランとなっています。

ベルファストのレストランでよく目にするのが「Prawn Cocktail(プローンカクテル)」というイギリス定番の前菜です。

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ボイルしたエビと野菜をカクテルのようにグラスに盛り、オーロラソースなどで味付けしたものでスターターにピッタリのあっさりした味わい。白ワインとの相性もバッチリです。

店名からもわかるようにこのレストランはフランス料理がメイン。ローストチキンやリゾットなどのメニューが並びますが、ぜひオーダーしたいのが「ムール貝のワイン蒸し」。

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日本ではあまり食べる機会のないムール貝ですが、ヨーロッパの海に近い街では鍋いっぱいのムール貝メニューが定番。ベルファストでもぜひ味わいましょう。

気軽に食事を愉しむなら「HOWARD STREET」へ

もう少し大衆的で気軽に入れるレストランなら「HOWARD STREET(ハワード ストリート)」がオススメです。

【北アイルランド】歴史的バーから始まる“ベルファスト”の食文化を巡る旅

外観はレトロなウッド調でシンプルな作りとなっていますが、高い天井と広いバーカウンターが特徴的な店内はガヤガヤと常に賑わっています。

気軽に入れるとは言っても、メニューに並ぶのはどっしりとしたベルファストの伝統的な料理。中でもぜひ食べてみたいのが、日本でも定番の“豚の角煮”のような「Pork Belly(ポークベリー)」というメニュー。

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長時間煮込んでトロトロになっているのは“豚の角煮”とよく似ていますが、ポークベリーの味付けには林檎酒も使われているせいか、味わいは大きく異なります。

また、アイルランドといえばウイスキーをイメージされる方も多いかもしれませんが、実はウイスキーを使ったデザートも豊富。

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こちらでもウイスキーを使った「クリームブリュレ」を提供しています。スイーツはあまり食べないという方にもオススメできる“大人の味わい”なので、ぜひオーダーしてみてください。

タイタニックホテル内のレストラン「The Wolff Grill」

「タイタニック号」が造られたことで有名なベルファストは、タイタニックに関連した博物館やホテルがあります。そんなタイタニックホテルの1階に入っているレストラン「The Wolff Grill(ザ・ウルフ グリル)」もぜひ抑えておきたい場所の1つ。

【北アイルランド】歴史的バーから始まる“ベルファスト”の食文化を巡る旅

店内はバーとレストランで部屋が分かれています。テーブル席が並ぶレストランは奥側にあり、手前には天井窓がある開放的なバー空間となっています。

先ほど紹介したプローンカクテルと同じく、前菜はサーモンやイクラなどの海産物が一般的。こちらでは「ローストサーモンの前菜」をいただきました。

【北アイルランド】歴史的バーから始まる“ベルファスト”の食文化を巡る旅

また、メインは「ターキーハム」がオススメ。日本では七面鳥はあまり馴染みのない食材ですが、特にクリスマスシーズンの伝統的な料理の1つです。

【北アイルランド】歴史的バーから始まる“ベルファスト”の食文化を巡る旅

マッシュポテトを付け合わせに、クランベリーソースで食べるというのが定番。なお、七面鳥はチキンよりも脂肪分が少ないので食べやすく、しかもヘルシーというのも嬉しいポイントです。

「イギリスの食事はあまり美味しくない」という話は誰しもが一度は聞いたことがあると思います。ですが、現在ではベルファストでも、フランス料理をはじめとする様々な国の食文化が入ってきて、すでにそれの話は昔のものになりつつあります。

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ぜひ、ベルファスト訪問の際はあなたの好みのお店を見つけてみてくださいね。<text&photo:岡本大樹>

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