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ノルマや残業は当然? 過酷な労働環境を強いる“ブラックバイト”の実態

  • 2015.4.10
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【男性からのご相談】

現在大学2年の学生です。親からは、「学費と生活費以外のお小遣いは自分で稼ぎなさい」と言われています。 そのため、大学入学と同時にアルバイトを始めました。しかし、アルバイトなのに残業が多く、ひどいときは平日の昼間まで拘束されてしまいます。遊びはおろか、勉強さえもままなりません。社会に出たら当たり前だ、どこの会社もこんなものだ、とよく言われますが、本当にそうなのでしょうか?

●A. もしかするとそれは“ブラックバイト”かもしれません。

こんにちは、ライフライターの大塚朝香です。

“ブラック企業”という言葉は、よく知られたものです。残業代が出なかったり、拘束時間が長すぎたり、不要で苛烈な精神的な圧迫があったりというようなものが、ブラック企業の問題点としてとりあげられています。しかし、現在は、この“ブラックさ”は、正社員だけでなく、アルバイトの人にも暗い影を落としています。

●“ブラック”の基準とは

どんな基準で“ブラックか”を決めるのは難しいのですが、代表的な例としては、以下のようなことが挙げられます。

【ブラックな労働環境の例4つ】

・アパレル業界などでよくある、「ノルマが達成できなかったら自腹を切って商品を買うこと」が求められる

・残業代がつかない。タイムカードを正しい時間で切らせてもらえない

・「ここで勤まらなかったらどこに行っても勤まらない」「残業しなければ追いつかないのはお前の能力が低いからだ」などのように精神的な圧迫がある。また、暴力などが伴う

・労働条件が、先に提示されていたものと著しく違う

●ブラックバイトからの抜け出し方

ブラックバイトから抜け出す方法としてもっとも簡単なのは、やはり“辞める”ということです。

よく、「うちで働くなら、最低半年は勤めてもらわないと困る」「3か月程度で辞められたら、教育時間が無駄になってしまう」というケースがあります。

学生さんの場合、このような言葉に萎縮してしまうことがありますが、入るときに契約期間を定められていない限り、これには拘束力がありません。2週間前の申し出で辞めることができます。また、健康上の理由などはこの限りではありません。

●高齢者のブラックバイトの難しさ

学生のアルバイトの場合、その気になればすぐに辞めることができます。しかし高齢者の場合、「そもそも高齢者を雇ってくれるところが少ない」との理由から、ブラックバイトであっても、「ないよりはマシ」としがみついてしまうケースがあります。業者側もここにつけこんでくるのです。

このようなケースの場合、学生よりももっと対策が難しいと思われます。

しかし、弁護士などの専門家に力を借りることで、現状を把握したり、現状を打破する方法が見えてきたりする可能性もありますので、無料の相談などを利用するとよいでしょう。

【参考リンク】

・ちゃんとした退職のしかた | fromAnavi

●ライター/大塚朝香(フードアナリスト)

家でできるダイエットで、1年で17kg減量したアラサーライター。ファミレス勤務→葬儀会社勤務→デパート勤務を経てライターに。デパート勤務時代やダイエット時代に学んだ、「おいしくてヘルシーで安く、満腹感があってお洒落なメニュー」を編み出すのが得意。3000以上の美容記事を執筆し、100以上のオリジナルレシピを発表し、糖尿病や高血圧、メンタルヘルスにも携わってきました。母が看護師、兄が社会福祉士、姉が介護福祉士のため、医療や健康面の質問にもお答えできます。

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