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無視は絶対ダメ! 妻が“産後うつ”だと感じたときのケア方法

  • 2015.4.10
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【パパからのご相談】

出産後半年位してから妻の態度が激変しました。些細なことで泣いたり怒ったりと感情的になることが多くなったんです。おかげで自宅に帰ることが嫌になってきました。でもこのままじゃダメだと思っています。 妻は産後うつなんでしょうか? こんなとき、どうすればいいのでしょうか?

●A. 無視・放置が一番良くないこと。すぐに一緒に受診をしてください!

ご相談ありがとうございます。フリーライターの桜井涼です。

仕事から帰って、奥様が泣いていたり部屋が乱雑になっている状況だと、どっと疲れが押し寄せる感じがするのはよくわかります。でも、相談者様から見て、奥様の状態がおかしいと感じられるのであれば、無視をしたり、「疲れてるから」と話を聞かずに放置したりすることは、産後うつを招くことになります。

産後うつかもと疑うような言動や行動が見受けられたら、必ず受診させることを考えなくてはいけません。

●無視や放置が一番良くない

産後は、気持ちがどうしても乱れてしまうことがあります。初めての育児、家事との両立、夜泣きによる寝不足、体調の変化など出産を終えた女性の体の中ではいろいろなことが重なり、疲れがたまってしまいます。最低でも1年くらいはこのような状態が続きます。

子どもが泣きやまないときなどは、どうしていいかわからず、自分が泣きたい気持ちになってしまうなんてことは、ほとんどの女性が経験していることです。それでも、夫が仕事で疲れているからと、夫を休ませようとさえ考えているのですよ。そういったことを考えてあげて欲しいと思います。

「産後うつかも」と感じるのであれば、無視や放置はもってのほかです。一番やってはいけないことです。疲れて帰ってきて、子どもが泣いていたり、ご飯の準備ができていなかったり、部屋が汚かったりすることが続いていたら、奥様に対して腹を立てる気持ちがわき上がるお気持ちはわかります。まっすぐ帰らないで、「1杯飲んでから帰ろうかな」なんて思うこともあるでしょう。

でも、態度が激変しているのですよね。うつ病は、心の病気で気をつけなければ命の危険にも発展するものです。そう感じているのであれば、すぐにでも受診が必要です。

●夫がすべきは、妻を病院に連れて行くこと

「精神科に行け」「今日は病院に行ってこい」と口で言うだけではダメです。小さい乳児を抱えて診察を受けることは難しいです。預ける先があるのであれば別ですが、乳飲み子を抱えて受診できるわけはありません。必要なのは夫が妻と一緒に病院へ行くことです。

子どもの面倒をみることもそうですが、医師から話を聞いておく必要があります。産後うつであった場合、家族が言ってはいけない言葉や、生活の中でどうすることがいいのかなどを聞かなくてはいけないからです。

●気持ちに寄り添いながら、息抜きをしっかりする

産後うつは、心の病です。わざとやっているわけでも、ご主人を困らせたいわけでもありません。そのことをどうか理解してあげて欲しいと思います。無視したり、仕事が忙しいからと放置すれば、何がおこるかわかりません。「死にたい」と本気で考えてしまうようにでもなったら大変です。

夫が奥様の気持ちに寄り添うことが何よりの助けとなります。ネガティブなことばかり言われることが続くので、嫌になってしまうこともあるでしょう。でも、決して手を放してはいけませんよ。ここで大事なのは、ご主人も息抜きをするということです。会社の帰りに気分転換をしたり、奥様が寝入ってから1人で晩酌を楽しんだりしましょう。息抜きを毎日少しずつ行わないと、自分の気持ちも参ってしまいますから。

自分で息抜きの場を作ったり、方法を考えておきましょう。そうすることで、産後うつの奥様とも向き合えますし、気持ちに寄り添うことだって苦ではなくなります。

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産後うつは、ご主人の寄り添いと投薬治療を行うことで少しずつ良くなっていきます。それまで、仕事と奥様の世話で大変ですが、永遠に続くものではありません。取り返しのつかないことになって後悔をするようなことになりたくないはずです。

「そうそう仕事を休めないし、残業だって断れない。どうすれば?」と思うこともあるでしょう。

新しい保育制度が4月から実施されていますので、認定こども園に事情を説明して、預けるとか、実家(なるべく奥様方)に助けを求めるとか、ベビーシッターをお願いするなど、方法はいくらでもあります。

奥様を助けるために、今は相談者様が頑張るときです。夫婦なのですから、気持ちを寄り添わせてあげてください。奥様が早く良くなることを願っています。

【参考文献】

・認定こども園 | 文部科学省・厚生労働省

●ライター/桜井涼(フリーライター)

新潟県佐渡島出身。親が転勤族だったため、幼少期より引越し・転校を多数経験しました。母親が病弱だったこともあり、「地球が滅亡しても生きていける!」と呼ばれている父の元、家事からサバイバルまでを様々経験してきました(そのワザが震災時に大活躍!)。4人兄弟の長として奮闘してきましたが、現在は、2児の母をしています。妊娠中と出産のハプニングを乗り越え、今はフリーライターとして活動中です!

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