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記者なのに笑いすぎた! 大泉洋さん主演映画「グッドバイ」舞台挨拶

  • 2020.1.29
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こんにちは、シティリビング編集部の映画大好きわた九郎です。

普段コメディ作品を見ることはあまり多くないのですが、2月にちょっと気になるコメディ映画が。大泉洋さん主演の新作「グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~」です。

原作は、太宰治の未完の遺作。それを2015年に喜劇として舞台化し、演劇関係の著名な賞をいくつも受賞。今回の映画化ではダメ男なのになぜか女性にモテる主人公の田島役を大泉洋さん、そして彼が愛人たちとグッドバイするための偽の妻を引き受けるキヌ子役を、舞台に引き続き小池栄子さんが演じます。

予告を見ると、昭和の街やキャラクターの雰囲気もいいし、スーツ姿に丸眼鏡の大泉さんがそれだけで面白いし、主演の2人以外にも水川あさみさん、橋本愛さん、緒川たまきさん、木村多江さんと実力派の女優がわんさと出てのドタバタ喜劇で期待大!

試写会は残念ながら行けなかったのですが、1月23日に丸の内ピカデリー2で行われた完成披露の舞台挨拶へ行ってきました。舞台挨拶には前出の6人に加え、松重豊さん、濱田岳さん、成島出監督の総勢9人がずらりと登壇。記者(=仕事)として参加したにもかかわらず、クスリどころか普通に爆笑してしまった、大泉さんワールド全開の当日の様子をレポートします。

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出典:シティリビングWeb

9人が舞台際に登壇! “接近戦”の挨拶スタート

平日の夕方にもかかわらず満員の劇場。キャストの登壇前から、観客席は笑う準備をしているかのように熱気がムンムンしていました。レトロ感のある白のスリーピース姿で現れた大泉さんは、最初の一言あいさつで「舞台がパネルで相当狭いんです! 落ちないように気を付けます」と舞台中央の大きなカンバンにツッコみひと笑い。早くも楽しいトークになりそうな気配満載です。

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出典:シティリビングWeb

挨拶をする大泉さん。

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出典:シティリビングWeb

舞台のかなり前方に立つ登壇者。取材カメラとはこの近さでした。

今回演じた田島は、何人もの愛人を抱える“モテ男”の設定。オファーを受けたときどう思ったか?という質問には、大泉さんが回答する前からクスクスという声が聞こえます。

大泉さんは「宣伝が始まってやたらモテ男と言われますけど、オファーされたときは特にそこを強調されてはいなかったので、あまり意識はしていなかったんですよ。映画を見てもらえれば分かるけど、あまりモテてるシーンってない。ですよね?監督。笑ってるな~監督、こういうときはしゃべるんですよ監督」と監督を巻き込んで弁明。

監督の同意を得ると満足そうに「憧れの監督からオファーいただいてうれしかったというのが一番」と率直な気持ちを語っていました。

続いて、W主演の小池栄子さんに田島と大泉さんの共通点についての質問が。大泉さんが横から目線で“圧”をかける中、「やはりチャーミングさだと思います。大泉さんを嫌いな人って聞いたことない。その大泉さんの人間としての豊かさや魅力が全面に出ている。これなら女性がほれても納得」と、百点満点の回答。大泉さんが「わりといいこと言いますね。模範回答」としたり顔でうなずき、客席も湧いたのですが、ここで終わらないのが今回の主演2人。

小池さん「ただ、宣伝なんかで私が時々二枚目に見えてかっこいいなんて話していると、本人は最初から最後まで二枚目のつもりで演じていたらしくて。そこは少し申し訳ないなと」

大泉さん「それ。“時にものすごくセクシーに見えるんです”って話してほめたつもりでいるみたいなんだけど、僕はずっとセクシーに演じたつもりなんですよ。それを時々って」

その辺りは映画を見ればおのずと答えが出ると、しっかりアピールにつなげていた小池さん。最後に大泉さんが「そうですね。ずっとかっこよかったってネットに書けよ!」と観客に堂々とヤラセ指導(?)をして締めていました。

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出典:シティリビングWeb
田島はモテ男?に水川あさみさん困惑橋本愛さんは真理をずばり

今回の舞台挨拶では、どうしても田島の“モテ”にフィーチャーをしたかったようで、田島の妻/愛人役を演じた女優4名には、「田島は正直モテ男か? ダメ男か?」の質問が。

まず指名された、美人女医役の水川あさみさんは、質問直後からものすごい困惑顔。大泉さんによる「水川さんからで大丈夫? 舞台挨拶ではまず見れない顔しましたよ」との鋭いツッコミを受け(確かになかなか見られない表情でした)、言葉を濁しながら何とか答えようとしますが、結論は「よく分からない」。大泉さんは「恋した役なんだから!」と不満そう。

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出典:シティリビングWeb

続く若き挿絵画家役の橋本愛さんは「橋本さんは期待していますよ。ちゃんと言うべきことを言ってくれる人だから。はりきって行こう(大泉さん)」と促される中、「モテ男かダメ男か…? モテ男はダメ男ですよね?」と真理をずばり(客席からも「おお~!」と納得の声)。ただ大泉さんは納得がいかなかったのか、

大泉さん「なるほど。モテて調子に乗っているやつはダメ」

橋本さん「ダメですね」

大泉さん「実際田島は(橋本さん的に)ダメなんですか?」

橋本さん「妻から見たらダメですよね」

大泉さん「田島のどういうところを好きになったんですか? 田島の!」

と質問をたたみかけ、またも独壇場。その後の戦争未亡人役・緖川たまきさん、妻役・木村多江さんのコメントのときも場を回す勢いでトークに参加。主演なのにほとんどMCと化していました。

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出典:シティリビングWeb

デビュー作以来のコメディーを手がけた成島監督は、「今作で意識したところ」について質問を受け“女性のパワー”と回答。

「舞台版を見た時、女性群のパワーがすごかった。映画も今回は強い女性がメイン。それに田島たちがめろめろにされるっていう作品です」。パワーをもらえる映画というのは間違いなさそう。ぜひとも日々仕事に向かう活力をチャージしたいところです。

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成島出監督。

意図せずネタの応酬に!? 登壇者の“グッドバイしたいこと”

次に行われた登壇者それぞれの「グッドバイしたいこと、これとグッドバイしたらいいことがあったもの」の質問が、今回のイベントでのわた九郎的ハイライト。トップバッターの大泉さんが「僕は一度パスさせてください」と真剣な様子で思案する中、続く小池さんの回答にこの日一番の爆笑が。

「大泉さんといくつものバラエティー番組に出させてもらって、とても楽しくやらせていただいたのだけど、あんなに楽しかったのに大泉さんとグッドバイした後は、すごく安らかな気持ちなっていると気付いて…(笑)」。

これにはわた九郎も普通に声を出して笑っていました。会場の「それは、分かるかも」って一体感、すごかったです。

「楽しいから力んじゃって、いつも以上にエンジンを掛けているんでしょうね。でも、この後も一緒にプロモーションで動くので、今言ったの失敗したなって思いました」とフォローする小池さんに大泉さんが反論。

「これはもうお互いさまですよ。(小池さんは)スゴイんですよ、ものすごくふってくるからカロリーを使っちゃう。番宣のときって、大体は主演一人で行うのを嫌がるんです。女優さんと一緒に出たいってなるのに、僕は正直この人と一緒に出たくないっていうか。この間もとにかく延々ものまねさせられて、始まって10分で喉がかれました。僕、あんなに早い段階でマイケル(ジャクソン)やったことないですから」

と勢いよく墓穴を掘ります。当然の流れで小池さんからリクエストがあり、その場で“マイケル”を披露することに。

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大泉さんの“マイケル”(何のシーンのまねかは不明)。

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「本当にグッドバイしたいこの人!」とダメージを負った様子の大泉さん。

木村さんは、今回の撮影で意外なものと“グッドバイ”したことを告白。

「成島監督とずっとご一緒したかったのが、今回ようやくかないました。でもすごく緊張してしまって、それではいいお芝居ができないと思って催眠術をかけてもらったんです」

登壇者一同も驚いたようで、口々に質問。木村さんによると、役者が行くところで緊張しなくなるように術をかけてもらえるのだとか。

「携帯に録音して何回でも聞いていいと言われて、持ち歩いています」という言葉に大泉さんも「僕今それ聞いたら成島監督に緊張しなくなるんですか? “おー成島”ってなる? “成島部活やめるってよ”みたいになる?」とどこかで聞き覚えのあるフレーズを交えつつ興味津々でした。

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出典:シティリビングWeb

続く濱田さんは、捨てられない体質のようで「3回飛んだら脱げてしまう、“死んだも同然の下着”」を挙げていました。「それはグッドバイしよう」と登壇者が盛り上がる中、なぜか緖川さんが「ほかの物にリメイクしたらダメなんですか?」と謎の提案をして、一同を困惑させる場面も。大泉さんの「なんで今話しました? 何でその奇抜なアイデアを言おうと?」という的確なツッコミに、笑いが止まらなくなる水川さん。

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出典:シティリビングWeb

松重さんはおととしくらいにお酒とグッドバイしたのだそうですが、ちょうどその頃にこの映画の撮影が入り“事件”があったよう。

「(撮影中に)主役の方が酒に付き合えって、店に呼ばれたんですよ。そこで“こんなおいしいものを本当~に飲めないんですか?”って。アルコールハラスメントっていうんですか? それが3時間。その内話がループし出すんですよ。そんなに面白くもないのに(話している本人の)笑い声がどんどん大きくなって、大変な目に遭いました」

これには“主役の方”も膝からくずおれて大爆笑。松重さんのモノマネかなり似ていました。ニュースサイトで動画が見られるようでしたら見てほしいくらいです。

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出典:シティリビングWeb

大泉さんのモノマネを披露する松重さん。

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出典:シティリビングWeb

くずおれる大泉さん。

締めの挨拶では大泉さんが「太宰治さんが書き切れなかった物語。台本を読んだとき本当にワクワクして読み進めました。見始めたら本当にノンストップで最後まで進みます」とまじめにアピール。ですが、突然舞台を横切って歩き始めると「あなたたちは本当に一人一人がプロデューサーだから! 宣伝するのはあなたたちだから! しっかりと、ネットに“大泉洋がずっとかっこよかった”!と。そう言うとそう書けって言われたとまで書く人がいますがそれは間違い! しっかりと感想を書いていただければと思います」と節をつけて語り、最後までサービス精神満載でした。

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出典:シティリビングWeb

観客にプロデューサーとしての心得を説く大泉さん。

出演者の関係性や、裏話を聞けるのが舞台挨拶のだいご味ですが、本当にこんなに笑ったのは初めて!というくらいネタ満載の35分間。おかげで手ぶれ写真も多数…。

記者としてはどうかと思いますが、それだけ楽しかったのは間違いなく、この雰囲気、さっくばらんな関係の皆さんで撮られたコメディであれば映画もかなり楽しめるはず、と期待を新たにしました。

映画「グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~」(配給:キノフィルムズ)は、2月14日(金)から新宿ピカデリー他全国で公開。待ち遠しい!

(c)2019『グッドバイ』フィルムパートナーズ

http://good-bye-movie.jp/

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