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「イメージも見た目も毎回変えたい!」【広瀬アリス】が語るそのワケとは?

  • 2020.1.31

映画やドラマでさまざまな女性を演じ、大活躍中の広瀬アリスさん。バラエティで見せる笑顔も印象的ですが、「お芝居することが楽しい」と語っていただきました。女優広瀬アリスさんが、成長するために心がけていることとは?

AIは人の手助けになればいい。アナログなものはずっと残ってほしいです

――映画『AI崩壊』では捜査一課の新米刑事・奥瀬を演じていらっしゃいます。刑事役を演じる上で意識したことはありましたか?

「走って追いかけるシーンが多かったので、“こうしよう”と意識したことはありませんでした。強いて言えば警察手帳を見せた後でポケットにしまおうとすると、相手が拳銃を持っていた場合、撃たれてしまう可能性もあるのでそのまま持っておきましょうとか、そういう所作くらいです」

――入江悠監督とは奥瀬の人物像や演技に関してどんなお話をされましたか?

「三浦友和さん演じるベテランの合田刑事に対して、上司に対する接し方にはしないというか……。どこか対等で同僚と喋っているくらいの感じがあっていいんじゃないかなと監督からは言われました。衣装合わせのときに、監督が明確に『こういうキャラクターで』と言ってくださったので、私はその言葉に頼ってキャラクターを作っていきました」

――映画の見どころについて教えてください。

「今、AIは人の身近にあるものになったと思います。あと7、8年もすれば、この映画のように個人情報を登録してAIが健康管理をしてくれるようになる可能性もなくはないと思うんです。もちろんそれはとても便利なことだけど、私はこの作品を通して、人が生きていく上で、AIはちょっとした手助けになればいい、そして人のためになるアナログなものはずっと残ってほしいと、改めて思いました。そして人と人との繋がりについて、一人一人に考えさせる作品なのかなと思います。きっとみなさんの世代の女性は涙を流すと思います。私はグッと来ました」

広瀬アリスさん

第三者の意見はしっかり聞く。それによって新しい選択肢が生まれることもあるから

――TRILLには「自分らしく生きる」というテーマがあるのですが、今広瀬さんが「自分らしい」と思うのはどんなときですか?

「自由奔放に生きているとき(笑)。だいたい自由なんですが、最近やっと仕事にも自分らしさというものが出てきているのかなって思うようになりました。バラエティーに出てガハハって笑っているときも自分だったりするんですけど、お芝居するのも大好き。やっと最近、『自分の形』というものができつつあるなって気がします」

――人生にはいろんなことを選ぶ局面があると思うのですが、そんなときの選ぶ基準はありますか?

「私は第三者の意見をしっかり聞くようにしています。以前はわりとひとりで考えて潰れていくタイプだったんですけど、周りの意見をしっかり聞くことによって、また違う選択肢が生まれることもあるんだなって気が付いたんです。そうして『1回全部なかったことにしてもいいんじゃないか』、『1回リセットして、違うことを頑張ったらまたいいことがあるんじゃないか』って、逃げ道を作れるようになりました。ふたつの選択肢の間で『どうしよう、どうしよう、どうしよう』って考え込むんだったら、1回全部放棄してしまってもいいと思うんです」

――それによって、また新たな道が見つかることもありそうですね。

「それでも全然いいのかなって思います。生きている上で行き詰まっちゃうとしんどいから、もうゆる〜くでいいのかなって。どれだけ肩の荷が重くない状態で生きていけるか、そんなことばかり考えているので、落ちこみながら生活するより、しょうもないことでゲラゲラ笑って生活しているほうが100倍楽しいですよね。だから私はめちゃめちゃ悩んでいるときほど、1回リセットしちゃうかもしれないです」

――広瀬さんが大切にしている言葉やモットーがあれば教えてください。

「挨拶、感謝は忘れないこと。後はいつでも笑顔でいることです。そのふたつを大事にしています。そうじゃないと楽しくないから」

広瀬アリスさん

日常でいやなことがあっても、撮影中は忘れるくらい他人になっている。それが楽しい

――お仕事の幅も広く、ステップアップされていると思いますが、女優として、また人として成長するために心がけていることはありますか?

「実は私はあまり目標を立てないほうがラクなんです。いただいたお仕事はもちろん全力でやりますし、その度に苦しむこともありますけど、目標を立てるとそこにギャップが生じて耐えられなくなってしまうクセがあるんです。めちゃめちゃ落ちこんだり、わけがわからなくなることもあるんですけど、いつもいただいた役は全力でやろうと思っています」

――ひとつの役を受けて、「今回はこうしてみよう」といった小さな目標も立てない方ですか?

「前もっては決めないです。こういうキャラクターだから、こんなことができたらいいなって気持ちが徐々に芽生えてくる感じです」

広瀬アリスさん

――今、広瀬さんにとって女優というお仕事やお芝居というものは、どんな意味合いがあると思っていらっしゃいますか?

「仕事といえば『仕事だから』という意識もありますけど、やっぱり楽しいから、ですかね。続けているのもそうですし、自分で自分を振り回すというか……他人になって自分の感情をコントロールして『うわぁあああ!』って爆発させるって、普通に考えたら変じゃないですか(笑)。でもそれが今は楽しいって思えてるからできるのかなって」

――お芝居をしているときに他人になる感覚はどんな感じなんですか?

「例えば、自分の日常でいやなことがあって、普段の広瀬が『ああ……』って落ちこんでいても、それをお芝居中に考えることがあるかと言ったら考えないんです。なんなら日常のいやなことを忘れているくらい。撮影中、一緒の空間にいる人への感情がパッと生まれて、自分の日常を忘れる。それが楽しいんです」

――そのお芝居をしている時間が終わってしまえば、またパッと自分に切り替えられるのでしょうか。

「そうですね。私はわりと引きずらないので、撮影が終わったら切り替えも早いかもしれないです」

自分のイメージをどんどん変えて振り幅を広げていきたい

女優、モデル、バラエティー、すべての仕事で広瀬アリスのイメージが変わればいい

――今後、やってみたいお仕事や役柄を教えてください。

「イメージが毎回変わればいいなと思っています。だから『AI崩壊』の奥瀬を演じるときもバッサリ髪を切りました。髪を切ることにはそんなに抵抗がないんです。作品を通してお芝居をしている私を観た方が、最後にエンドロールに私の名前が出たときに、『あ。広瀬でていたんだ』『え、どこに?』『あの役か!』って思ってもらえるくらいがちょうどいい。気づかれなくていいやって思っています。それくらい作品によってイメージも見た目も変えていきたいです。その上でお芝居もちゃんとやって、バラエティー番組にも出て笑っていられたらいいなって思います。そして今は雑誌『with』でモデルもやらせていただいていて、そこではガーリーと言いますか、女性らしさも見せられたらいいなと思っています」

――女優、モデル、そしてバラエティー番組と、今後もさらに広瀬さんのいろんな顔を見せてもらえそうですね。

「すべてのお仕事で広瀬アリスというイメージがどんどんどんどん変わればいいと思っています。今の私は笑顔が多い役だったり、バラエティーで笑っている姿が印象的だと思うので、その真逆の笑わない役や悪役にも挑戦して、振り幅がどんどん広くなっていったらいいなって思います」

ひろせ・ありす/1994年12月11日生まれ。静岡県出身。NHK連続テレビ小説『わろてんか』、フジテレビ系ドラマ『ラジエーションハウス〜放射線科の診断レポート〜』などに出演。現在日本テレビ系で放映中のドラマ『トップナイフー天才外科医の条件ー』にも出演中。また2018年から雑誌『with』のレギュラーモデルも務める。
information 映画『AI崩壊』
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Movie & Photography:Yohei Takahashi(f-me)
Movie edit & Design:dely
Writing:Yuko Sakuma
Edit:Natsuko Hashimoto(TRILL編集部)

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