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トイレの詰まりにはラバーカップ!正しい使い方は押し込まない!?

  • 2020.1.16
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トイレが詰まって水が流れない!という時に役立つラバーカップ。通称「すっぽん」の正しい使い方を知っていますか?

トイレが詰まってしまったら、ラバーカップを使ってグッと押し込んで流す……と思っていませんか?

それ、実は間違いなんです。今回は、ラバーカップの正しい使い方をご紹介します。

ラバーカップの出番ってどんな時?

ラバーカップは、トイレはもちろんお風呂やキッチンなどの排水管が詰まってしまった時に使う道具です。トイレットペーパーやお掃除シートなどが詰まってしまうトイレで使うことが多いでしょう。

ラバーカップの種類は主に3種類。「和式トイレやその他の排水口に使えるお椀型」のもの。ゴムの先がすぼんだ形で「洋式トイレの穴にフィットするタイプ」。そして、「節水型のトイレに適応した形状」の3つです。

それぞれ適したラバーカップを使うことで、高い効果を発揮することができます。購入時に注意しましょう。

「押し込む」ではなく「吸引」!

ラバーカップは、詰まったものを押し込んで流すというイメージが強いですが、本来は詰まったものを吸引するというイメージで使うのが正解。ゴムを排水口にぴったりあてて圧をかけることで、真空状態を作って詰まりの原因となっている物を吸引します。

無理に押し込んでしまうと、余計に詰まりを悪化させて水があふれたり、排水管を傷めてしまったりする原因になります。

ラバーカップの使い方

止水栓を閉める

作業中に誤って水を流さないように止水栓または水道の元栓を閉めましょう。詰まったまま水を流すと汚水が溢れてしまうことがあります。

便器の水量を調節して、ビニール袋をかぶせる

ラバーカップは水の中で使うと真空状態が作りやすいので、ゴムが隠れる程度に水量を調節しましょう。ビニール袋に穴を開けてラバーカップを通してから便座にかぶせておくと、周囲の汚れを防ぐことができます。

ゆっくり押し付けて、勢いよくグッと引き上げる

トイレの排水口に向かって垂直に、ゆっくり押し付けてラバーカップの内側を真空状態にします。便器にしっかり吸いついていることを確認して勢いよく引きあげます。

水に溶けない異物を取り除く

吸引を繰り返すと詰まっていたものが便器に戻ってくることがあります。溶けていないおしり拭きや、溶けない異物はすくい取っておきましょう。

詰まりが解消されたか確認してから止水栓を開ける

ゴボゴボっと音がしたらつまりが解消されたサイン。少しずつバケツで水を流して詰まりが取れたか確認できたら、止水栓を開けて水を流せばOKです。

使用後のお手入れ方法は?

ラバーカップは頻繁に使うものではないので、収納の奥の方に収納することが多い道具。濡れて不衛生なままではカビや雑菌が繁殖しやすいので、しっかり乾燥させてから収納するのがポイントです。

ラバーカップを使った後は水洗いして、ベランダなどで天日干しすると良いでしょう。雑菌の繁殖が心配な場合は、アルコールスプレーなどで除菌しておくと安心ですね。

子育て中はトイレが詰まる可能性が高い?!

小さな子どもは、好奇心でいっぱいです。おもちゃを便器にぼちゃんと落として遊んだり、トイレットペーパーを大量に流すなど、子どものよくある行動がトイレを詰まらせる原因になります。焦らず対応するためにも、ラバーカップを用意して、正しい使い方をマスターしておくと良いですね。

我が家の末娘がひとりでトイレに入るようになり、先日トイレが詰まりました。原因は大量のトイレットペーパーを一気に流したこと。拭けているか不安なのか手持無沙汰だったからなのか、上の兄弟もひとりでトイレに行き始めた頃にそれぞれ詰まらせました。

我が家のトイトレの最終段階ともいえる「トイレ詰まらせ事件」。家にあったお椀型のラバーカップで解決しましたが……私、グイグイ押し込んでいました。

「なんだかうまくいかないな」とは思ったのですが、使い方が間違っていた上にまさかスッポンに種類があるなんて知らなかった!次に詰まった時のために使い方をおさらいして、適したラバーカップを買いに行こうと思います。

監修:鈴野寿子(家事代行サービスCaSy・お掃除研修講師)

photo/PIXTA

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