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実は「彼女に飽きた」という発想はない。男にとって「彼女」ってどんな存在?

  • 2020.1.10
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「彼氏に飽きたから別れた」という女性の発言は割とよく聞きますが、男性が「彼女に飽きた」と言っているのはあまり聞きません。みなさんは彼氏に飽きられた経験ってありますか?
あると答える人もいるはずだけど、実は彼はあなたに飽きたのではなくて、「おれの人生を支えてくれる人ではないな」と悟ったのです。

■彼女に《飽きた》のではなく、生きている実感が見い出せなかった

女性は、恋愛を語るときに人生という言葉を持ち出してこない人のほうが多いはずです。人生ではなくて、キラキラしたとか、ラブラブな、とか、そういう言葉で恋愛を語りますよね。男性は、なにも重たい意味をこめて人生という言葉を若くして使っているわけではなく、単純に「自分の人生を支えてくれる1つのパーツ=恋愛=彼女の存在」ととらえているところがあります。
あなたとの関係に、「生きている実感」を見出しているのです。そして、その実感を得られない時、別れたいという思いに変っていくのです。
飽きたかではなく、満たされているか否かが、男性にとっては重要なのかもしれません。

■男性にとって、彼女に飽きるという発想がない

そのような男性にとって、彼女に飽きるという発想そのものがないのです。食事をすることとか、寝ること、エッチをすることに、根本的に飽きる人はいないからです。もし飽きたとしても、たとえばシチュエーションを変えるなどの工夫をして、飽きるということをさけることが出来るでしょう。食べる・寝る・エッチするという行為を引き続きやっていかないと死んでしまうわけだから、根本的に飽きるということはない。
単純に、食べる・寝る・エッチするという生(人生)に関することを共にするパートナーとして、彼女はふさわしくないと判断した―これをそのまま言うと、生とか人生とか、女子にとって重たい言葉を口にすることになるし、それは男子にとって恥ずかしいことだから、彼はシンプルに「飽きたから別れよう」と言うのです。

■《飽きる》に対する男女の恋愛観のちがいに隠されているもの

女性の「彼氏に飽きた」という言葉は、だから、男性にとってすごく理解しやすいんです。つまり、「彼はわたしのことを楽しませてくれなくなった」とか、「彼と一緒にいてもキラキラできない」とか、そういう気持ちになれば、「彼に飽きた」と言う、その女性の心情って、わりと理解しやすいのです。
でも男性はそういう文脈で「飽きた」とは言わないんですね。人生とか生とかという、漠然としたものを共にするパートナーにふさわしくないと判断したというのを、ありふれた「飽きた」という言葉で隠しているんですよね。
こういう男女の恋愛観のちがいは、そのベースに何が隠されているのかといえば、若くして自分の人生を自分の手で切り開いていかないと未来がないと焦っている男性と、まだそれをするまでに時間的な余裕があるから、少しばかりキラキラした恋愛を――つまり人生のオプションを楽しみたいという女性の気持ち――こういう違いがあります。
だから彼が言う「彼女に飽きた」は、「おれの人生を支えてくれるパートナーではない」という意味をもっているのです。

■『飽きた』と彼に言わせないためにすべきこと

ここまでだと、彼の欲望全てに付き合わないといけない、というようにも聞こえてしまいがちですが、そうというわけではありません。もし「飽きたから別れよう」と言われたら、それは「自分の求めている女性じゃなかった」という意味があるから、あなたが悪いわけではないんだということなんです。ただ、お互いの求めているものに差があったのだと割り切ってしまったほうが良いのです。
また、彼に欲望の度合いも男性それぞれで異なっていきます。彼の求めているものはなんなのか、チェックすることが大切なんですよね。
彼の望んでいるものに応えてあげる女性になることが、「飽きた」と言わせない女性になるための一番の近道なのではないでしょうか。


(ひとみしょう/作家)


『今夜はちょっと、恋の話をしよう』(ハウコレ編集部)

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