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【広瀬すず】の手紙で伝える自分らしい思いとは

  • 2020.1.17
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手紙というノスタルジックな通信手段をモチーフに、さまざまな“想い”が描かれている映画『ラストレター』。この映画の中で母と娘の二役を演じている広瀬すずさんは、意外にも「手紙」がいちばん素直に思いを伝えられるツールだそう。女優として着々とステップアップし続ける広瀬さんが思う「自分らしさ」とは?

良くも悪くも、いちばん素直に自分の思いを書くことができるのが手紙だと思います

――映画『ラストレター』は、さまざまな愛が描かれていると思いました。見所を教えてください。

「今私と同じくらいの世代の人たちにとっては、携帯電話で連絡を取り合うのが当たり前の感覚になっていると思います。そんな時代でも、私にも手紙を書いた経験がありますし、このインタビューを読んでくださるみなさんにも中学や高校時代に誰かに恋心を抱いた経験があって、中には手紙でのやりとりをした方がいらっしゃると思います。その経験があるからこそ、この作品を通して感じられるものがあって、スマホが当たり前の私たち世代とはまた違う感想を抱くんだろうなと思います。登場人物に自分を重ねたときに、松たか子さんと福山雅治さんが演じていらっしゃる役の感覚もわかるだろうし、私たちが抱く想いにも共感できるだろうし。両方の世代に共感できるのが読者のみなさんの世代なのかなと思うので、ぜひ観ていただきたいと思います」

――広瀬さんご自身は、手紙にどんな思い出がありますか?

「私は手紙を書くほうだと思います。いろんな方からいただいた手紙も全部取ってあります。捨てられないんですよね、文章が書いてあるものって。ちょっとしたメモの紙でも捨てられなくて、基本的に取ってあります。だから自分で書くのも好きで、作品が終わった後に、メールで伝えるのもなんだし、直接言う勇気はないし……そう思ったときはだいたい手紙を書いて渡します。だから手紙を書くのは私にとっては日常的です」

――自分の肉筆のほうが素直な気持ちがスルッと伝えられるのかもしれませんね。

「もともと文字を書くのが好きなので、文章を書くことで、自分の中に溜まったものを吐き出せる気がします。自分だけが読む文章なら誰にも見られないし、ちょっと乱暴な言葉でもいい、後で捨てればいいや……って感覚でうわーっと書いたりします。手紙なら良くも悪くもいちばん素直に何でも書ける気がするんですよね」

広瀬すずさん

お芝居することが普通になってきているので、当たり前だと思わずまた変えていきたい

――女優としてのキャリアを着々と積んでいらっしゃいますが、今女優というお仕事は広瀬さんにとってどんな存在になっていますか?

「何だろう……。今は当たり前とか普通になってしまっているのが、いやだなーって思う部分が多少はあります(笑)。当たり前だと思いたくないんです。正直、『これが私です』とも思っていないので、まだ21歳だからこそ、いつかやりたいことが見つかるかもしれないし……とも思っています。ただ思考の中で表現するという方法が今は安心するし、おもしろいなと思う瞬間が毎日のようにあるんですね。そう思うと、お芝居が普通にできてしまっているので、そこからまた変えたいなとは思っています」

――2019年の最後には舞台『Q』に出ていらっしゃって、広瀬すずさんが素晴らしいというお話をいろんな方からお聞きしました。

「そう言われると怖いです!(笑) でも……怖いけどありがたい。そういう声があるからこそ、自分の中のモチベーションが上がりますね。素直にうれしいなと思います」

――舞台『Q』、映画『ラストレター』と松たか子さんとの共演が続いています。松さんから女優として学んだことを教えてください。

「私はもともと台本を読み込んで役柄を作り込んだり、練って練ってやるタイプではないんです。松さんも台本を深く読み取ってということはしないとおっしゃっていて、やり方としては遠くないなと思って、『この人に付いていこう!』と思う気持ちになるくらいでした(笑)。映画でも舞台でも、常にいちばん前に立っていらっしゃる先輩なので、すごいなと思います。でもフラットにカッコイイ姿を見せてくださるので、無理して頑張らなくていいのかなって気持ちになりました」

広瀬すずさん

自分らしさとは「我慢しないこと」。家族に話を聞いてもらうことでラクになりました

――TRILLには自分らしさを大切にしようというテーマがあります。今、広瀬さんが思う自分らしさとはどういうものですか?

「何も我慢しない……ことですかね(笑)。もともと自分のことを話したり、相談することが一切なくて、今までは話す気にもならなかったんです。でもあることをきっかけに人に話したら、すごくラクになって。それから人に話を聞いてもらうのって、意外と好きだなと思いました。発散になるというか、自分の中で整理がつくし、それがわかってから“はぁ……”と思うことがあった時に、他人に話すと“今、自分はこう思っているんだな”とわかって、溜まることがなくなりました」

――どんな方に相談することが多いんですか?

「無責任に吐くだけ吐いて、流してもらっていいので、母や家族です。どれだけ言おうが引かれることがないし、受け止めてくれるとわかっているので(笑)。そうすることで、溜めて耐えることが前より減ったなと思うとラクになりました」

広瀬すずさん

今は自分や仕事中心だけど、将来は家族をいちばんに考えられる女性になりたいです

――映画『ラストレター』で演じた未咲は姉役でした。妹の裕里は美人で優等生の姉に対してコンプレックスみたいなものを抱えているのかなと思いましたが、広瀬さん自身は今までお姉さんを特別に意識した経験はありましたか?

「何もないです。経験してきた道は姉のほうがたくさんあると思いますし、バスケもこの仕事も姉がやっていたから始めたんです。姉も高校くらいで上京して、私も同じくらいの頃に東京に出て。何となく姉が歩んできた道をずっと付いてきている感じがするので、意識するというよりは、姉があれをやって怒られたから同じことをするのはやめておこう、みたいな(笑)」

――それは末っ子によくあるパターンですね。

「はい、末っ子にとってのいい見本になっています(笑)。そういう意味では、上に同性のきょうだいがいて良かったなって思います。意識するのは……髪の長さくらいです。あっちが短いから伸ばそう、それくらいです」

人に話を聞いてもらうことで自分の中で整理が付くし自分のことも理解できる

――映画『ラストレター』でも思いましたが、女優としては強いまなざしが印象的な瞬間があります。でもバラエティーでは自然な笑顔がとても可愛らしいなと。女優とバラエティーに出ているときなどの切り替えを意識することはありますか?

「何も考えてないです(笑)。テレビっ子なので、バラエティーで芸人さんを観ると『おもしろいなー』って純粋に思うんです。それは一視聴者として思っている部分で、映像作品では自分ではない人になれる感覚があります。そしてお芝居で役を演じている時のほうが素でいられる気がします。私は役を作り込むということがあまり好きではなくて……。作り込むことができる方を素晴らしいと思うんですが、多分自分にはできない。どこかでボロが出る気がして、挑戦したことはないんですけど、だからこそ自分の感覚の中でお芝居をするのがおもしろい。そして、そのほうが素でいられる気がしています」

――それでは最後に広瀬さんが「こうなりたい」と思う理想の女性像を教えてください。

「今は自分やお仕事中心なので、できれば家族中心に生きる人になりたいです。うちは母がそんな感じなんです。母は仕事もしているけど、必ず17時、18時には仕事を終えて家に帰ってくるような環境で育ったんです。それに憧れているので、将来はどうなるかまだまだわからないけど、家族をいちばんに考えられる女性になりたいです」

ひろせ・すず/1998年生まれ。静岡県出身。『ミスセブンティーン2012』に選ばれ、雑誌『Seventeen』の専属モデルとしてデビュー。2013年ドラマ『幽かな彼女』で女優デビューを果たし、以降、映画『ちはやふる』『ラプラスの魔女』、連続テレビ小説『なつぞら』などに出演。2020年3月、主演映画『一度死んでみた』が公開予定。
information 映画『ラストレター』
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Movie, Photography & Design:dely
Writing:Yuko Sakuma
Edit:Natsuko Hashimoto(TRILL編集部)