恵比寿の人気カフェが目黒へお引っ越し。丁寧に作られたシンプルなスイーツが楽しめるナチュラルカフェ「wellk」

店名「wellk(ウェルク)」は、「well」とワークショップを意味するドイツ語の「werkstatt」を組み合わせた造語。スタッフとお客さんが一緒に心地よい空間を作りあげ、よりよい時間を過ごしてもらいたいという思いが込められています。人気のスイーツは味も見た目もシンプル。いちごのショートケーキもいちごのおいしさがわかるように作られています。

だれもが気持ちよく過ごせる空間

恵比寿駅から歩いて7分、目黒駅からは8分。「wellk」は目黒三田通り沿いの郵便局の近く、歯科医院の隣に建つビル2階にあります。看板が出ていないので通り過ぎてしまうかも。白い壁のランプの下にそっと店名が書かれています。

店内は窓が大きくて明るく、テーブル席が並んでいます。インテリアはすべて店主の石原寛史（ひろふみ）さんが選んだもの。北欧やイギリス、アンティークやオーダーメイドのものもあり、どれも使い手のことを考えたシンプルなデザインです。

石原さんは製菓学校を卒業し、洋菓子店やイタリア料理店で経験を積んだ人。お店の内装、料理、接客などすべてに目の行き届いたカフェに勤めた際に、その居心地のよさに魅了され、自分もお客さんがよい時間を過ごせるカフェを作りあげたいと思ったそうです。

そして、2016年に恵比寿でカフェ「filtopierre(フィルトピエール)」を開くと、予約の取れないお店に。そこで場所を移し、2019年6月に「wellk」をオープン。料理やスイーツを楽しみながら思い思いに過ごす人々の時間が特別なものになることを追求しています。

味わってほしいものをシンプルに

料理やスイーツも、味や見た目をできるだけシンプルに作っているという石原さん。いちばん味わってもらいたいものを伝えられるように、余分なものは省いて調理を工夫。なにかを足すと複雑になってしまうので、引くことを徹底しているのだそうです。

例えば、ベルギー産のビターとミルクのチョコを使った「チョコレートケーキ」。主役はチョコなので、小麦や卵はつなぎに必要な分だけ使用。低温でじっくり焼くことで、チョコ本来のしっとりとなめらかな食感やコクをそのまま味わえるようにしています。

「ラザニア」はミートソースに豚や牛肉ではなく鶏の挽き肉を使い、玉ねぎ、にんじん、セロリを加えています。なぜなら、あっさりシンプルな味にして、デザートまでおいしく食べてほしいから。3種類のチーズも軽めで、生パセリがソースの味を引き立てます。

単品やセットで注文でき、「Set-A」ではプチパンとコーヒーorルイボスティ、「Set-B」ではさらに好みのデザートを加えて。セットはラザニアのほかに「リヨン風サラダ」や「季節のポタージュ」も選べ、パンを「ハムルッコラサンド」に変更することもできますよ。

スイーツのお持ち帰りもできます

「季節のケーキ」はグラス入りで、冬はいちごのショートケーキ。生クリーム、フランボワーズのクリーム、スポンジ、フランボワーズのジュレの重なりが、甘酸っぱいいちごをきわ立たせます。夏はコーヒーゼリー、秋はモンブランが定番。お持ち帰りもできます。

前日までの電話予約で「チョコレートケーキ」と「チーズケーキ」のバトンケーキのお持ち帰りも。シンプルなパッケージの「バタークッキー」や自家製の「塩バターキャラメル」もお土産にする人が多いそう。カフェの余韻に浸りながら家でも味わいたいですね。

毎週最終営業日の日曜か祝日月曜の8時半〜11時半には、「クロックムッシュ」のモーニングセット（1320円／税込）を提供。また、ドリンクには「ビオワイン」（660円／税込）も用意され、料理と合わせるのもおすすめです。さまざまな楽しみ方で、よりよいカフェの時間を過ごしてみてはいかがでしょう。