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パリ・オペラ座バレエ来日公演、気品とドラマ性溢れる舞台に注目。

  • 2020.1.6
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来日公演の演目のひとつ『ジゼル』は19世紀にパリ・オペラ座バレエ団が初演をした、言わずと知れたロマンチック・バレエの名作だ。もうひとつの演目『オネーギン』は、20世紀の天才振付家、ジョン・クランコが創作したドラマチック・バレエ。ジョン・クランコが創設したシュツットガルト・バレエ団の来日公演以外で、海外バレエ団が日本で『オネーギン』を披露するのは初めてとなる。

(c)Julien Benhamou / OnP
ballet-parisopera(c)Julien Benhamou / OnP

今回の見所は、このドラマ性の高い2作品をパリ・オペラ座が世界に誇るダンサーたちの競演で観られるということ。エレガンスという言葉を体現したかのような美麗ダンサーたちが日替わりで登場し、『ジゼル』では現実と幻想、『オネーギン』では情熱と絶望のドラマを、まるで壮大な絵巻物のように繰り広げていく。

(c)Svetlana Loboff / OnP
(c)Svetlana Loboff / OnP

『ジゼル』、『オネーギン』ともに悲恋の物語だが、ヒロインと相手役との関係は似て非なるもの。同じダンサーが『ジゼル』を踊った翌週に『オネーギン』のヒロイン役をどのような演じ分けをみせるのか。プリマバレリーナとしての真価が問われる至難な作品を、敢えて日本公演の作品として選んだところに、パリ・オペラ座バレエ団芸術監督オレリー・デュポンの絶対的な自信が伺える。

(c)Svetlana Loboff / OnP
(c)Svetlana Loboff / OnP

さらに、日本公演ならではの贅沢な配役にも注目だ。特に『オネーギン』では一回の公演に4人のエトワールが出演するなど、本場のパリでもなかなか実現しない豪華なキャストを予定している。また次世代のオペラ座を背負う、才能溢れる若手ダンサーたちの大役披露にも注目だ。来日公演だからこそ実現する、スペシャルな舞台を、心に焼き付けたい!

パリ・オペラ座バレエ団 2020年 日本公演

会場/東京文化会館 東京都台東区上野公園5−45

日程/『ジゼル』2月27日〜3月1日 『オネーギン』3月5日〜3月8日 https://www.nbs.or.jp/stages/2020/parisopera/index.html

Text: Yu Soga

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