急に現れたエイジングサイン「シワ」は、エイジングを気にしているTRILL世代のお悩みのひとつ。
シワの出現によって加齢を実感し、
「人前に出るときの元気な態度」「はつらつとした豊かな表情」「接近戦での自信」etc.
私たちの本来ポジティブな気持ちにまで影響を与えてしまうことも…。
でも、やっぱりそんな消極的な考え方はしたくない。
今回TRILLが取材させていただいたのは、カウンセリングブランド「IPSA」。シワ改善に特化した成分を研究しているイプサ研究員の方に、先端の研究内容を伺いました。
シワを改善するために。まず「シワができる仕組み」を知る
――今、イプサでは「シワ改善への有効成分」に加え、新たに注目すべき「基底膜を修復」し、シワ肌環境を整えることができる成分が発見されたと伺いました
「そうなんです。ですがまずは皆さん、そもそも“シワができる仕組み”はご存知でしょうか?」
――シワは「加齢」によるものだということは漠然とはわかっています。むしろ加齢以外にも原因があるのですか?
「たしかに肌のハリを守る真皮コラーゲンや表皮ヒアルロン酸は加齢とともに減少しますが、それが原因によって起きるシワは、全体の約3割未満。のこり7割以上のシワは環境によって引き起こされたものなんですよ。
さらに、シワの中でもしっかりと溝が刻まれる「深いシワ」の原因のほとんどは、実は紫外線によるものなんです」
――深いシワの原因は、紫外線なのですか?加齢や乾燥よりも?
「まず、肌は上層に表皮、下層に真皮がありますが、乾燥によるシワは一般的に表皮に起こるシワ。いわゆる小ジワですね。一方で、真皮は肌の土台。だから真皮にひずみが生まれると、表皮からのシワよりも大きく深く現れます。
そして、紫外線を浴びた肌に起こるのは、真皮コラーゲン量の減少はもちろん、通常は不活性な状態で表皮に常在する「酵素ゼラチナーゼ」の活性化。これが厄介で、活性化すると肌内のタンパク質を分解してしまうんです…」
――つまり紫外線をきっかけに、酵素ゼラチナーゼが活性化してしまうんですね!それがどう真皮まで影響を…?
「表皮と真皮の間には、タンパク質から構成され表皮と真皮をつなぎ合わせている「基底膜(きていまく)」という膜があります。酵素ゼラチナーゼの活性化が激しくなると、この基底膜が損傷するなど穴が空いたような状態に。そして酵素ゼラチナーゼが真皮に侵入してコラーゲンまでも分解し、深いシワを作ってしまうんです」
基底膜が損傷すると、深いシワになる
――いちど「基底膜」が損傷されてしまった肌は、どうなってしまうのですか?
「例えば表情ジワも、本来は元に戻る力があるはずなのに、基底膜が損傷していると戻りにくく、そのまま真皮がダメージを受けた深いシワになってしまう。つまり基底膜が損傷すると、深いシワになりやすいサイクルができてしまうんです。
そのサイクルができている肌は、同じ年齢の紫外線を浴びてない肌に比べて、シワの進行はかなり早いです」
一体、基底膜はどう修復すればいい?
――紫外線ダメージが大きく影響していることはわかったのですが…、とはいえ、もうサイクルができてしまった、深いシワはどうしたら良いのでしょう?
「そう、シワの仕組みがわかると、改善や予防に必要なケアも見えてきますよね。これまで皆さんは、深いシワができたら、どんなケアをしようと考えていらっしゃいました?」
――実は、深いシワができたら、もう美容医療に頼るしかないのかなと考えていました…
「なるほど、ヒアルロン酸注射などですね。たしかに、注入によって“溝”を埋めるので、一旦シワは目立たなくなりますね」
――でも、もしかして美容医療の注射では「深いシワができるサイクル」は止められない?
「そうなんです。注入などによってシワを埋める方法は、あくまで一時的な対処。深いシワになりやすいサイクルを止めるアプローチが重要なのです」
シワ改善には「純粋レチノール」が有効!
――それでは一体どうしたら…?
「現在、私たちが非常にシワ改善に効果的だと考えているのは「純粋レチノール」という成分です。
栄養や視覚作用に対してとても大事とも言われるビタミンAに分類されるものなのですが、これは肌が自ら真皮コラーゲンや表皮ヒアルロン酸を生成することを促進し、肌の奥からシワを改善する効果があるんです」
――たしかに、肌が自ら真皮コラーゲンや表皮ヒアルロン酸を生成してくれる状況こそ、理想的だし持久力がありますよね!
「もちろん、その効果もしっかりと実証されています。たとえばこちらの試験結果は、レチノール配合品を8週間使用したもの。シワ改善効果がしっかりと現れていますよね」
シワ改善と合わせて「基底膜の修復」を
――たしかに、深く刻まれたシワが改善していますね!
「そうですね、純粋レチノールは厚生労働省でシワ改善効果が認められている成分です。
…ただ、シワを作るきっかけになる活性化した酵素ゼラチナーゼが基底膜の構成成分を分解し、さらに真皮に行くことは止められないので、基底膜を修復してあげることも重要です」
ズバリ、基底膜を修復してくれる成分とは?
――純粋レチノールのシワ改善効果と合わせて、基底膜を修復しシワ肌環境を整えてあげることが重要なんですね…!
「そう。このアプローチこそ、イプサが注目した点。
そして、矢車菊から抽出した「ヤグルマギクエキス」が、損傷した基底膜の修復を促す効果があることを発見したんです」
――ヤグルマギクエキスは基底膜の修復を促してくれるのですね!では、純粋レチノールとヤグルマギクエキス、それぞれの効果があれば…
「基底膜が損傷したままだと、酵素ゼラチナーゼが真皮に侵入してしまうので、シワができやすい環境のまま。でも、純粋レチノールで肌の奥からシワを改善することと合わせ、ヤグルマギクエキスで損傷した基底膜の修復を促す。この2つのアプローチににより、効率よくケアすることができるんです。」
――純粋レチノールとヤグルマギクエキスそれぞれがあれば、「深いシワができるサイクル」が止まる。シワケアの効率もあがるということですね!
「そうなんです。純粋レチノールが肌の奥からシワを改善し、ヤグルマギクエキスで損傷した基底膜の修復を促しシワ肌環境を整える、そうするとシワが繰り返さないことが期待できます」
「ヤグルマギクエキス」でシワケアの効率を上げる
――シワ改善スキンケアの研究がここまで進んでいるとは…
「長い目で見ても、シワができにくい肌を目指すには「基底膜」という根本的な部分のケアは必須です。
また、純粋レチノールには肌のターンオーバーを促してくれる効果もあるので、シワ改善はもちろん、肌もなめらかに。ぜひ試していただきたい成分ですね」
改めて、私たちは「シワ」に怯えなくて良い
想像以上に進化しているシワ改善の研究。まさか、スキンケアの域でここまで効率よくシワにアプローチできるとは、嬉しい限りですよね。
これから年齢を重ねていくことを、もう怖がる必要はなさそう。思い切り楽しむことができそうです!
シワについてもっと知りたい人は、[イプサ公式サイト]をチェックしてみてくださいね。
Illustration:Natsuki Minami
Designer:Tsuyoshi Iwamuro(WHITE AGENCY)
Edit:Kaoru Isobe
Direction:TRILL編集部
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提供:株式会社イプサ