1. トップ
  2. 恋愛
  3. 「あんたなんか、産むんじゃなかった!」…この日のことは鮮明に覚えている【母親が大嫌いだった私が「親になって知ったこと」 Vol.3】

「あんたなんか、産むんじゃなかった!」…この日のことは鮮明に覚えている【母親が大嫌いだった私が「親になって知ったこと」 Vol.3】

  • 2019.12.21
  • 167916 views

人生投稿サイトSTORYS.JPで、人気のストーリーの漫画化第2弾。母親が嫌いだった私が「親になって知ったこと」のお話です。
作画:渋谷さえら 原作:村上 奈美前回からのあらすじ
小学生時代~お母さんがなぜ毎日イライラしているのか私にはわからなかった…



そして私は中学生になった。お母さんの帰りはさらに遅くなり22時を過ぎることもザラになり…


「そういう時は冷凍庫にある冷凍食品を温めて食べなさい、冷蔵庫にある食材や朝食のパンはなくなってるとお父さんの食事に困るから、さわらないで!」

生活の中心は父親だった。
私は自分で作ることの許可も出ないまま、バカの一つ覚えみたいにその言葉に従った。
怒ったお母さんは怖い。忙しい時だと特に、どのタイミングで怒り出すかわからなかった。

家の中は父親中心に周り、母は父の恋人で、私の存在はまるでなかった。父親に嫌なことを言われても、いつも悪いのは私の態度だと言われ続けた。

週末の旅行も、車の中では父と母だけがずっと話していて、私は会話に入れてもらえなかった。

次第に、週末は一人で過ごすようになっていった…




お母さんと反抗期の私
思春期というものになって、自分の人間関係もいろいろあり、学校でのトラブルを家庭で話すこともないまま、私も家でイライラすることが多くなった。

反抗期ってやつだ。



友だちの家のお母さんはこんなんじゃない、どうしてこの家の中で私は「厄介者」の様に扱われているんだろう…そう思うと止まらなかった。


そんなある日、決定的な事件が起こった。

日曜日の小旅行からの帰りが遅くなり、どんな事情であっても17時30分から夕食を食べたい父に合わせるプレッシャーからか、母はいつもよりもイライラしていた。


ワカメ…しかも茎についた状態。

ワカメなんて水で戻すタイプのしか知らないし
台所で勝手に料理したら怒られる環境だったのに…





「ろくに手伝いも、料理もできない、何を考えているのかわからない、あんたなんか、産むんじゃなかった!


この会話だけは鮮明に覚えている。

この時期から、夕食を一緒に食べることを拒んだ。


そして私の夕食は出なくなった…。

(次回は12/21 7:00公開予定です)

元記事で読む
の記事をもっとみる