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今日のランチから早速実践! パスタの食べ方で相手に好印象を与える方法

  • 2015.4.6
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友だちに紹介してもらった人と初デートに行ったときのことです。評判のバーへ行き、豪華なおつまみを楽しんでいました。が、相手は1品1品食べ終わるごとに、歯につまったものをせせるクセがありました。これもマナーのうちなのか?と内心驚きつつ、最初のうちはがまんしていた私ですが、1時間くらいでギブアップ。「飲み過ぎて気分が悪い」と言い訳して先に家に帰りました。

テーブルマナーは自分だけのものではなく、周りの人にも楽しく食事をしてもらうためにあるものです。ここでは、イタリアの人々から学んだ、美味しい食事と一緒に素敵な雰囲気を味わうためのテーブルマナーについてご紹介します。

1.スパゲッティをきちんとフォークにからめる

知人とローマのレストランに入ったときのことです。店内は観光客半分、地元の人半分でなかなかにぎやか。二人で前菜と肉料理を頼み、たわいない話をして待っていました。ふと横を見ると、衝撃の光景が目に飛び込んできました。女性2人連れの観光客が、口の中に収まりきらない多量のパスタを、途中で噛み切ってお皿の上に落としながら食べていたのです。

「食べ方が汚すぎる」「見たくないのに見える」とグチる彼をなだめるのが大変でした。長いパスタは、「麺を全部フォークにからめとってから口の中に入れる」がマナー。麺の種類によってまちまちですが、スパゲッティ程度の長さであればフォークで3本ほどすくった後、フォークを立ててすくった麺をすべてまきつけてから食べるのがよいでしょう。この方法なら、トマトのパスタでもソースが服にとびはねることも少なく、スマートにいただけます。

2.パンでお皿をぬぐわない

知人カップルにシーフードレストランへ連れて行ってもらったとき、彼らがパンでソースをすくって食べないのに気がつきました。普段彼らのお宅にお邪魔するとき、二人とも「キッチリとソースをぬぐう」のを見ていたので、このとき私もいつも通りにお皿をぬぐっていたのです。これはTPOを選ぶ食べ方だと気づいたときは遅く、自分のお皿だけが妙にピカピカに。恥ずかしくてしかたありませんでした。

イタリアの食事には必ずパンが添えられます。メインディッシュでもパスタでも、ついついパンにソースをひたしソースを最後まで味わいたくなるものですが、あまりお行儀のよいことではありません。家でやるならともかく、外でやることではないようです。ソースが残ってももったいないとは思わず残し、お皿を下げてもらいましょう。

3.パスタにチーズをかけすぎない

ショッピングでくたびれ果て、「夕飯は外で簡単に済まそう」と女友だちとセルフサービスレストランへ行きました。パスタのブースには「本日のオススメ:ミートソースのスパゲッティ」と書いてあったので友だちがそれをもらいにいったのですが、テーブルに戻るなり「すごい人がいた」とクスクス笑い始めました。

カップル連れの観光客が彼女の前に並んでいたのですが、スパゲッティの皿を受け取るなり、男性が粉チーズを目一杯かけたそうです。彼女いわく「赤いパスタが一面、白くなってた。あれじゃチーズが固まっちゃって食べるとき大変よ」とのこと。

ミートソースなど粉チーズと相性がいいトマト系のパスタに、自分でチーズをかけられるよう別添えで粉チーズがサービスされることが多いですが、かける量は多くてもカレースプーン2/3程度にしましょう。多すぎると、熱々のソースの熱でチーズがとけたあと冷えて固まり、食感が悪くなります。場合によってはパスタをすくえなくなってしまうことも。また、食後の口臭がひどくなるのでほどほどに楽しみましょう。

スマートなマナーを身につけて、相手も自分も楽しいひとときを過ごせると素敵ですね。イタリア流マナー、ぜひ実践してみてください。

ちなみに、ニンニクをたっぷり使ったイタリアンを食べた後は、食後にぜひエスプレッソを。コーヒーの苦みと香りが、臭いを消してくれます。

(金丸 標)

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