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ウェルビーイングに重要なのは友達の数よりも質

  • 2019.12.4

インスタグラムのフォロワーやフェイスブック上の友達が多いことを自慢しても仕方ない。ある研究によって、私たちのウェルビーイングに影響を与えるのは「友達の数よりも質」であることが分かったから。その内容をオーストラリア版ウィメンズヘルスからご紹介。

心理学情報誌『Psychology and Aging』に掲載された論文によると、研究チームはさまざまな年齢層から成る1,496名の成人に対して、ソーシャルネットワーク、人付き合い、ウェルビーイングに関するアンケートを行った。その結果やはり若者は、“周囲の人”(同僚、学校関係や幼少期の知り合い、何らかのサービスを提供してくれる人など)を中心に構成された巨大なソーシャルネットワークを持っていることが分かった。

その中で、若者の「ウェルビーイングに対する気持ち」と「社会生活に対する満足度」に影響を与えた要素は、“親友”と呼べる友達の数だけだった。

「高齢者は一人ぼっちで淋しいというイメージを持たれがちです」と話すのは、この論文の筆頭著者で英リーズ大学に所属するワンディ・ブルイネ=デ=ブルイン博士。「でも、今回の研究結果を見る限り、人付き合いの輪が小さいからといって、高齢者の社会生活に対する満足度やウェルビーイングが低下することはありません。むしろ高齢者は、若者よりもウェルビーイングが高い傾向にあります」

この傾向は数々の調査結果が裏付けており、データ分析会社『YouGov』によると、ミレニアル世代の30%はいつも、または頻繁に孤独を感じている(X世代では20%、団塊の世代では15%)。また、ミレニアル世代の4分の1近くは友達がいないと答えており、カウンセリング会社『Relationships Australia』によれば、女性が社会的に最も孤立しやすいのは25~29歳の間。

精神医学専門誌『The Indian Journal of Psychiatry』によると、社会的なつながりを失うのは、タバコを1日15本吸うのと同じくらい致命的。そろそろ交流の場をネットから現実に戻して、本当に大切な友達との時間を作ってみては?

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Lauren Williamson Translation: Ai Igamoto

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