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『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』のオマージュがまさかのあの映画

  • 2019.12.3
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2019年11月1日に日本公開された映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』には、某有名ホラー映画のオマージュシーンがあった。(フロントロウ編集部)

※この記事には『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』のネタバレが含まれます。

大ヒット上映中の『IT』完結編

映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』は、スティーヴン・キングの小説『イット』を原作にした2017年のホラー映画『IT イット “それ”が見えたら、終わり。』の続編にして完結編。

画像: ©NEW LINE CINEMA / Album/Newscom
©NEW LINE CINEMA / Album/Newscom

本作は前作から27年後を舞台に、大人になった“ルーザーズクラブ”たちが恐怖の殺人ピエロ、“ペニー・ワイズ”と対峙する様子を描いている。

公開初日から3日間の興行収入が196億円を超える大ヒットを記録している本作には、実はあの「有名ホラー映画」からのパロディがあることをご存じだろうか。

恐怖シーンでまさかのオマージュ

パロディを見ることができるのは、ジェシカ・チャステイン演じるベバリーが、ペニー・ワイズによってトイレの個室に閉じ込められる恐怖のシーン。

ペニー・ワイズは、トイレの個室を何度も開け閉めしながらベバリーを苦しめる幻影に変身する。その中に登場する一人が、幼少期にいじめっ子グループのリーダーだったヘンリー・バウワーズ。血まみれのヘンリーが「Here’s Johnny!」と叫ぶそのセリフ、ほかでもない1980年の映画『シャイニング』のオマージュ!

映画『シャイニング』は、『IT』シリーズと同様に、スティーヴンの小説が原作。

この「Here’s Johnny!」というセリフは、映画『シャイニング』のポスターとしておなじみ、ジャック・ニコルソンがドアの隙間からこちらを見ているシーンで発せられたアドリブだった。

画像: ©WARNER BROTHERS / Album/Newscom
©WARNER BROTHERS / Album/Newscom

『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』の日本語字幕では「お客様だよ!」と訳されているけれど、「Here’s Johnny!」は直訳すると「ジョニーだよ!」となる。

このセリフの元ネタは、米ご長寿トーク番組『The Tonight Show Starring Johnny Carson』のオープニングで、司会者のジョニー・カーソンを呼ぶときのお決まりのセリフ。

なんと30年間も続いたこの番組は、モハメド・アリやクリントン元大統領など、ゲストも豪華で、ジョニーは「キング・オブ・レイト・ナイト」と呼ばれるほどの人気を博した。

ショービズ界では有名なセリフだけれど、『シャイニング』監督のスタンリー・キューブリックはジョニーのことも、ジョニーの番組も知らなかったそうで、映画のシーンはジャックの完全アドリブ。

日本では「お客様だよ!」と訳された「Here’s Johnny!」は、現在放映中の映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』で聞くことができる。ぜひ、あわせて『シャイニング』も見てみては。(フロントロウ編集部)

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