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ミステリアスな架空の島「エロ―ダ」はハリー・スタイルズによる壮大な謎解き広告?

  • 2019.11.28
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SNSやインターネット上で突然お目見えした「エロ―ダ(Eroda)」と呼ばれる架空の島への観光誘致広告。壮大すぎる謎解きの背景には、シンガーのハリー・スタイルズの影が? (フロントロウ編集部)

ミステリアスな島「エロ―ダ」

11月に入り、SNS上の一部のユーザーたちが、北欧を彷彿とさせる雄大な自然に囲まれた島「エロ―ダ(Eroda)」への観光をアプローチするオンライン広告を頻繁に目にするようになった。

リンク先として表示されるオフィシャルウェブサイトでは、エロ―ダの歴史や文化、見どころ、観光名所、おすすめの宿泊先、お土産店などが紹介。

エロ―ダの美しい風景や現地で暮らす人々の様子を映し出したキャンペーン動画も公開されたほか、ツイッターやインスタグラム、フェイスブックといった一連のSNSの公式アカウントも開設されている。

しかし、この美しくミステリアスな島エロ―ダは、じつはこの地球上には実在しない場所。

その証拠に、エロ―ダ島の風景として使用されている写真や映像の多くがノルウェーで撮影されたものであることや、フェイスブックページで“島のおすすめレストラン”として紹介されている建物は、実際には、イングランドのチャドフォードという街に実在するレストランのものであることが確認されている。

では、一体誰が、何のために、エロ―ダという架空の島の観光キャンペーンを行っているのだろうか?

新作アルバムの壮大なプロモーションか?

その答えを知っていると口をそろえるのが、活動休止中のワン・ダイレクションのメンバーで、現在はソロシンガーとして活躍しているハリー・スタイルズのファンたち。

画像: 新作アルバムの壮大なプロモーションか?

というのも、エロ―ダ島のオンライン広告の主なターゲットとなっているのは、ハリーのファンで、以前から彼のSNSをフォローしている人々。

タイムラインやフィードに突然出現したエロ―ダ島の広告を不審に思った彼らは、これまでに公開されている写真や映像、情報などから、この島とハリーが12月13日に発売を控えるセカンドアルバム『ファイン・ライン(Fine Line)』には、密接な繫がりがあると推理を展開している。

エロ―ダ島と『ファイン・ライン』の関係を証明するために開設された、ハリーのファンが運営するツイッターアカウント「@finelinelora」には、これまでに出ている情報から得たヒントがまとめられている。そのいくつかを紹介。

エロ―ダの公式アカウントが開設されたのは、ハリーが先行楽曲「ライツ・アップ」をリリースし、アルバム『ファイン・ライン』のプロモーションを開始した日と同時期の10月。

エロ―ダの観光案内サイトの「見どころ」のページに掲載されている写真が、ハリーがミュージックビデオの撮影とみられる謎のプロジェクトの撮影を行っていた、スコットランドのある場所と酷似している。

画像: 2019年8月スコットランドの国境近くの海辺で、ハリーがMVらしき何かを撮影する様子が目撃。
2019年8月スコットランドの国境近くの海辺で、ハリーがMVらしき何かを撮影する様子が目撃。

アルファベットで「Eroda」と綴られるエロ―ダは、逆から読むと「Adore(アドアー)」。『ファイン・ライン』には、「アドアー・ユー(Adore You)」という楽曲が収録される。さらに、ウェブサイトには「WeAdore You(=私たちはあなたを敬愛しています)」という文言が記載されている。

「見どころ」のページに掲載されている酒場の所在地が“チェリー・ストリート”と“ゴールデン・ウェイ”の交差点となっているが、『ファイン・ライン』には「チェリ(Cherry))」、「ゴールデン(Golden)」という収録曲が含まれる。

エロ―ダの公式フェイスブックページには、以前島を訪れた観光客からのコメントがいくつか寄せられているが、それらのアカウントは実在するものの、その人物たちに関する情報がかなり浅く、偽のアカウントである可能性が高い。さらに、「12月13日に、またエロ―ダ島に遊びに行きます」とコメントした人物もいるが、この日付は『ファイン・ライン』のリリース日と一致する。

プロモーション動画のナレーションを務める女性の声が、ハリーのバンドメンバーの女性の声と酷似。

これらの有力な情報から、多くのファンたちは、エロ―ダという架空の島は、ハリーのニューアルバムのプロモーションの一環として創り出されたものと判断して、ほぼ間違いないだろうと考えているが果たして?

もしも、上記の推理が正しいとしたら、ハリーは『ファイン・ライン』のリリースに合わせて、音楽史上稀に見る“手の込んだ仕掛け”をファンたちのために用意したということになる。そんなにも情熱を注ぐということは、それだけ新作に自信を持っていることの証でもある。

『ファイン・ライン』が一体どんなアルバムとなるのか、そしてエロ―ダ島に関しては、今後どんな展開が待っているのか、目が離せない。(フロントロウ編集部)

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