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地獄の寝かしつけ ついに夫が悲惨な目に遭う番がやってきた!【育児に遅れと混乱が生じてる !! Vol.13】

  • 2019.11.25
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寝かしつけは母の役目だったが
息子からの熱く強い希望により、私は息子が産まれてから1日も休まず、彼の寝かしつけを担当している。



熱が40℃出ようが。仕事が山盛り残っていようが。今日賞味期限のスイーツが冷蔵庫に眠っていようが。寝かしつけはいつだって母。

夫はというと「寝かしつけは先が見えないから苦手だ」という理由で、産後1か月の時に数回チャレンジしたのみである。

「苦手という理由で育児の1つが免除になるんだからいいよな…くそっ!」と心の中で毒吐く日もあったが、そもそも息子が寝る8時に夫は会社からまだ帰宅していない。
そんな理由もあって、夫が寝かしつけるのは物理的に無理であることが分かった。

しかし。
息子3歳と10か月になった頃のある日の休日。
急に「父と一緒に寝てみたい」と言い出したのである。



これは私にとって「盆と正月が一緒に来た」「朝起きたらいきなり10キロ痩せていた」と同じくらい衝撃かつ、驚きと喜びの大合唱であった。

さて。
なぜ私が息子の寝かしつけを夫に変わってもらい、こんなにも喜んでいるのか。
それは…

我が家の息子は寝付きがすこぶる悪いから!!!


息子はベッドに下ろすと寝付くまで大体30分。ひどいと2時間近くベッドの上でブレイクダンスをしている。



寝る直前まで激しく動く息子の横で、私は「息子が1秒でも早く寝てくれますように寝てくれますように寝てくれますようにぃぃぃぃぃ!!」と、何者かに祈りを捧げ、じっと身をひそめる。
祈りながら、ブレイクダンスをしている息子の強烈なキックから頭と顔を守ることも忘れない。

この状態で少なくとも30分。長いと2時間だ。これが息子の寝かしつけである。

この楽とはとても言い難い、息子の寝かしつけを夫に変わってもらえるのだから、実に喜ばしいことである。

3年と10か月。息子の寝かしつけをとことんスルーできた夫。

ふっふっふ・・・


夫、生還

夫よ。私の3年10ヶ月の苦労…
今こそ思い知るがいい!!

と思っていた矢先。



夫、生還。

は?



え。
まだ息子と一緒に上に行ってから10分しかたっていませんけど?
は?

は、早くないーーー!?
どういうことーーーー!!?


息子がまだ寝てないのに、寝室に置いてきたんじゃないだろうか。と夫を勘繰りベビーモニターを見るも、息子はスゥスゥと穏やかに寝ている。

一体そんな高速でどうやって寝かしつけたのか!?一体何したのか!?是非とも方法を教えとくれ!!と夫を問い詰めると…




え…。

「息子、寝付くまでブレイクダンスとかしないの…?」とおそるおそる聞くと、夫は「は?」という顔をした。

母。30分から2時間のブレイクダンスに耐えてやっと息子就寝。
父。息子の横に寝ているだけで、息子10分で就寝。

どうして父と母でこんなにも差があるのか。

夫に少しでも私の3年10か月の苦労を体験してほしかったが、それは叶わぬ出来事となった。悔しい。

そして次の日の平日。夫の帰りは遅いので、いつも通り私が寝かしつけだった。
布団に入って10分以上たっても息子の目はランランとしていたので
「どうして父の横ではすぐ寝るのに、母と一緒の時はなかなか寝ないの?」と息子に聞いてみた。

すると



なるほど。
母と一緒にいたら楽しくなっちゃうのか。かわいいやつめ。
「それは仕方ないね」と私も思わずにやり、と笑みがこぼれてしまった。


夫に寝かしつけの苦労は分かってもらえなかったが。息子から思わぬプレゼントをもらえ、今夜も寝かしつけを頑張れそうな母である。
むふふふふ。

(ユキミ)

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