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縄文杉や“苔むす森”へ。世界遺産の緑を全身で堪能する【屋久島】の旅

  • 2019.11.24
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鹿児島県の南の海に浮かぶ離島【屋久島】。それほど大きな島ではありませんが、島の面積の約20%がユネスコ世界自然遺産に登録されているという緑の豊富な土地で、見どころは盛りだくさん。今回はそんな屋久島の「縄文杉コース」「白谷雲水峡」「ご当地グルメ」を紹介します。

1日かけて歩く価値アリの「縄文杉コース」

屋久島の中でも最も人気のあるトレッキングコースが「縄文杉コース」です。

縄文杉や“苔むす森”へ。世界遺産の緑を全身で堪能する【屋久島】の旅

その名の通り、最終目的地には縄文杉が待っているのですが、道中はかなり体力を要すコースでもあります。トレッキングは前半は平坦なトロッコ道で、後半はアップダウンのある山道。登山というほどのものではありませんが、往復での所要時間は約9時間(休憩も合わせると約10時間)の道のりで、1日がかりのルートとなります。

縄文杉や“苔むす森”へ。世界遺産の緑を全身で堪能する【屋久島】の旅

縄文杉は屋久島の中でも最大級に古い樹木の1つで、推定樹齢は7000年とも言われる伝説級の木(樹齢については諸説あり)。太く逞しく立つ姿からはパワーをもらえること間違いなしなので、普段山歩きなどをしない人にとってはかなり長い道のりではありますが、歩いた後に出会えるものを考えればその価値は十分にあります。

縄文杉や“苔むす森”へ。世界遺産の緑を全身で堪能する【屋久島】の旅

またコースには縄文杉以外にもいくつも見どころがあります。樹齢が1000年を超える多くの屋久杉はもちろんのこと、今では切り株になっているこちらの「ウィルソン株」も見逃し厳禁。この株は中に入っていくことができるほど大きく、そこから見える景色が素晴らしいのです。

縄文杉や“苔むす森”へ。世界遺産の緑を全身で堪能する【屋久島】の旅

▲ウィルソン株の中から頭上を見ると…

ウィルソン株の中から頭上を見ると、ぽっかりと空いた穴の形はなんとハート型。ある場所から見ないとちゃんとしたハート型には見えないので、ぜひそのシャッターポイントを探して当ててみてください。

もののけの森を目指して「白谷雲水峡」へ

屋久島には縄文杉と並ぶほど有名で人気の場所がもう1つ。それが「白谷雲水峡(しらたにうんすいきょう)」です。

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渓谷内には水が流れ、屋久島の豊富な水源を体感することができるスポットで、高低差もそれほどなく、普段登山やトレッキングをしない方でも負担が大きくないので、手軽にトレッキングができるという特徴があります。

縄文杉や“苔むす森”へ。世界遺産の緑を全身で堪能する【屋久島】の旅

渓谷の奥まで歩いていけば写真やテレビで頻繁に取り上げられる“苔むす森”に到着。もののけの森とも呼ばれるこの場所は、アニメ映画『もののけ姫』の舞台モデルになったことでさらに注目されるようになりました。

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他にも根本付近から大きな空洞ができてしまい、そのまま人が通れるようになった通称“くぐり杉”などもあり、映画ファンはもちろん、どんな人でも不思議な魅力を感じてしまうこと間違いなし。“苔むす森”までは片道2時間程ですし、より短いコースも用意されているので、自分に合ったルートで魅力を堪能してみてください。

屋久島のご当地グルメと言えば「トビウオ」

このように緑豊かな山の魅力あふれる屋久島ですが、離島ということもあり海の幸も豊富。そんな中でも食べたい食材が「トビウオ」です。

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水上へ飛び出して滑空する姿がよく知られる魚で、地方によっては麺料理などのあご出汁として使われています。屋久島ではそんなトビウオを唐揚げなどに調理するという食文化があります。

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見た目のインパクトが強く思わず写真に撮ってしまうご当地グルメなので、屋久島滞在のうちに1度は試してみたいところです。

なお、屋久島は鹿児島市の港から高速船で約2時間程で行くことができます。ぜひ時間を見つけて、日本で最初にユネスコ世界自然遺産に登録された屋久島ならではの魅力を探しに出かけてみてくださいね。<text&photo:岡本大樹>

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