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【三松真由美のお悩み相談】嫌々でもたまには受入れるべき? 妻の「したくない」を深掘りすると…【夫婦のための性活トリセツ Vol.3】

  • 2019.11.21
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読者の方からのセックスに関するお悩みをセックスレスカウンセラーで、まじめにセックスレス、ED問題に取り組む三松真由美がアドバイスします。
【夫婦に贈る夜のお悩み相談】
私のまわりでは、セックスレス問題は妻側がその気にならず、夫との温度差に悩んでる方が多いです…。

だから前回の記事を読んで、妻のほうがしたくて悩んでいる場合も多いのか?!と驚きました。妻が避けたい場合はどうしたらいいのか教えてほしいです。嫌々でもたまには受入れるべきなんですかねえ… (めぐみ)




夜の営みを拒否するのは夫か妻か問題!
めぐみさんの周りには「妻がしたくない」友達が多いのですね。この状況で安心してはいけません。ワイワイ集まる女性のお茶会、実は本心を告げていない方もいると思います。

私も長年ママさんサークルで、ママお茶会を開いてきましたが、自分の性の欲求、夫の求め具合の詳細を話す方はほとんどいませんでした。かいつまんで話す、大事なとこだけ隠して話す。
つまり核心は開示するひとは少ないという見解です。

性の衝動や願望はひとそれぞれで、オーガズムを感じて完遂という人もいれば、ムギュっと抱きしめてくれれば…とかキスだけで満足という人もいます。挿入は苦手だけどタッチはしてほしい人もいます。どのレベルをもって自分の性欲感覚をジャッジするかには個人差があるのです。

例えば「夫は遅漏で時間が長いから挿入はイヤ。でもタッチはしたいけど夫はそれでは気がすまないから、私のほうが最初から拒んでるのよ」など、お友達に細部まで心情を解説するひとは多くないでしょう。夜の営みが苦手な理由は、計り知れないバリエーションがあるのです。

よって「私の周りは苦手な友達ばかりだから、これが普通なんだ。拒んでいいものだ。」と危険な判断をしがちです。夜の営みが苦手な友達を安全圏と思うなかれ。隣の寝室事情と自分の寝室事情は切り離して考えてください!
なぜ「拒んでいい」が、危険な判断かというと



嫌なのは「夜の営み」だけ?
めぐみさんは「嫌々でもたまには受け入れるべきか」とのことですが、その「嫌々感」の原因を考えないと、子どもが手を離れて、また2人の生活がはじまるころに北風がピューと吹きすさぶ状況が目に見えます。セックスレスは愛情を表現する行動ができなくなっているサインの1つなので、無視し続けると「嫌々感」は寝室のみならず日常に漂い始めます。

夜の営みだけが嫌なのか? 他にも夫の嫌な部分が増加してきているのではないか? もしかすると夫も私に「嫌々感」が増してるのではないか?
セックスレス問題を通して、何が問題なのかを改めて考えてみてください。「嫌々感」からまず2人の関係性を見つめてみませんか?


拒んだ翌日の夫の心中を想像してみましょう。数回拒むと、男性も傷つきます。拒んだ理由を自分でも考えて、話し合いをしようなど夫と向き合おうとしていますか?相手の性的欲求を無視せず、すり合わせようという気持ちがあるのかどうかで今後が変わると思います。


「嫌々受け入れる」のはNG!
私もセックスがなくても仲良しという夫婦にたくさん出会ってきました。しかし、性の衝動は環境や身体の変化、ホルモンバランスによって都度変化するものです。30代では「なくても仲良し」だったけれどアラフォー世代になってどちらかが不満を言い出すケースも多いのです。とくに女性は生理、出産、閉経などによって体調と性意識の変化が大きいです。

めぐみさんも
「おばあちゃんになる前に女性として求められたい」
「このまま閉経になるのは寂しい」とフッと思うこともあるかもしれません…。

さて、めぐみさん、「嫌々でも受け入れなければ」の回答ですが…「嫌々受け入れる」のはおススメしません。「喜んで受け入れる」ために、相手の希望とすり合わせる工夫をする。そのためには、夫と向き合う覚悟が必要です。

そして、その前に…なぜ拒みたくなるのか。自分の問題か。夫の問題か。これをクリアにすることなしに先には進めません。本気で改善したいと思うのであれば、その理由にフォーカスし、そこを治す努力ができれば「嫌々感」は減少してきます。
まずは、なぜ嫌なのか…の理由を深堀りして、自分と向き合ってみてくださいね!

(三松真由美)

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