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読書好きの彼にさりげなくアピール?読んでおきたい名作5選!

  • 2019.11.5

本好きの彼と楽しく会話したいなら、名作と呼ばれる作品をチェックしてみてはいかがでしょうか。自分好みの作品を見つけたら、その作者の違う作品を読んでみるのもおすすめです。

困難を乗り越える姿に励まされる「ジェーン・エア」

身分に差がある恋に興味があるなら、シャーロット・ブロンテの「ジェーン・エア」が楽しめるかもしれません。大まかなあらすじとしては、孤児だった主人公のジェーンが成長して家庭教師となり、勤め先の主人であるロチェスターを慕うようになるという流れになっています。

真面目な性格のジェーンが困難を乗り越えて愛する人を見つけるという王道のラブストーリーなのですが、子ども時代から大人になるまでの困難や、ロチェスターと出会ってからの苦悩や喜びが丁寧に描かれているため、最後まで飽きずに一気に読み進めやすいです。女性が主人公の大河ドラマのような読み応えのある名作文学です。

孤独な少年が銀河を旅する「銀河鉄道の夜」

星空を眺めるのが好きな方なら、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」も読んでおいて損はありません。

こちらはジョバンニとカムパネルラという少年達が銀河鉄道という不思議な列車に乗って、銀河を旅するファンタジックな雰囲気の作品です。

旅をしているうちにお菓子のような鳥を売る商人と出会ったり、二人と同じように気付いたら列車に乗っていた人々と語り合ったりと、おとぎ話にでてくるような出来事が次々と起こります。

ジョバンニはいつしか友人のカムパネルラといっしょにどこまでも行きたいと思うようになるのですが、旅は終わりへと向かっていきます。読み終えた後に星空を見上げたくなる、悲しくも美しい物語です。

報われない恋が描かれる「若きウェルテルの悩み」

ゲーテの「若きウェルテルの悩み」は、叶わぬ恋に悩んだ経験を持っている方にもおすすめな作品です。

主人公はウェルテルという若者で、彼は舞踏会で知り合ったシャルロッテという婚約者がいる女性に思いを寄せるようになります。シャルロッテのほうも彼に好意的な素振りを見せるのですが、彼女の婚約者があらわれることで、二人の親しい付き合いは一度終わりを迎えます。

作中には恋に悩むウェルテルの絶望が色濃く描かれています。失恋や辛い別れが忘れられず困っている方も、ウェルテルの苦悩を見つめることで、過去の苦しい思い出を客観視できるようになるかもしれません。

初恋の純真さが胸に迫る「野菊の墓」

女性を花にたとえた台詞が印象的なのが、伊藤左千夫の「野菊の墓」です。主人公は斎藤政夫という15歳の少年で、彼はいとこの民子にほのかな恋心を抱いていました。

民子は政夫より年上の少女で、小さな頃から政夫の家の仕事を手伝っていたため、自然と年の近い二人も仲が良くなったのです。しかし二人が成長するにつれ周囲がその関係を心配するようになります。

この作品が発表されたのは明治時代の1906年で、当時の時代背景が作品の鍵を握っています。「野菊の墓」は悲しい恋の話を読みたい時や、素朴な初恋の思い出を懐かしみたい時にもぴったりです。

互いを愛し支える恋人達が印象的な「風立ちぬ」

堀辰雄の「風立ちぬ」は美しい文章で人の生と死が綴られていく中編小説です。作中では主人公とその婚約者で結核患者の節子が、死の影を感じながらも互いを支えあい、愛を深めていく様子が淡々と描かれています。

この小説は登場人物が少なく、劇的な展開もないので、人によっては地味に感じる方もいるかもしれません。しかし悲しみや愛しさという人間のありのままの感情は、静かで落ち着いた雰囲気のなかにしっかりと表現されています。恋人に抱く愛を深く描いた作品を読みたいなら、この「風立ちぬ」もおすすめです。

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