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俳優人生の原点、家族とドラマティックな生い立ち。【ホアキン・フェニックスを徹底解剖】

  • 2019.11.6
ニューヨーク映画祭にて。45歳になり渋みを増してきたホアキン・フェニックス。Photo_ Kevin Mazur/WireImage
Joaquin Phoenix attends the 57th New York Film Festival - "Joker" during the 57th New York Film Festival at Alice Tully Hall, Lincoln Center on October 02, 2019 in New York City.ニューヨーク映画祭にて。45歳になり渋みを増してきたホアキン・フェニックス。Photo: Kevin Mazur/WireImage

1974年10月28日にプエルトリコで、ホアキン・ラファエル・ボトムの名前でこの世に生を受けたホアキン。一家の次男として誕生した彼には4つ上に兄リヴァー、2歳上に姉のレインがいた(のちに2歳下に妹のリバティー、その2つ下には末妹のサマーが誕生している)。ホアキンが米国人でありながらプエルトリコで生まれたのは、両親が当時カルト論争を引き起こした宗教団体「神の子供たち」に入信しており、同団体の宣教師をしていたから。

1984年には人気テレビドラマ「ジェシカおばさんの事件簿」に妹のサマーとともに出演したホアキン。Photo_ CBS Photo Archive/Getty Images
Angela Lansbury protects American sibling child actors Summer Phoenix and River Phoenix (1970 - 1993) and actress Anne Kerry in a scene from an episode from the television series 'Murder, She Wrote' titled 'We're Off to Kill the Wizard,' California, August 20, 1984.1984年には人気テレビドラマ「ジェシカおばさんの事件簿」に妹のサマーとともに出演したホアキン。Photo: CBS Photo Archive/Getty Images

ただ、「神の子供たち」の子供たちは、大人たちから性的虐待を受けており、兄のリヴァーも4歳で虐待を受けた被害者だったと後に語っているが、時代が時代だっただけに、彼の発言はそこまでシリアスに受け止められることはなかった。この間、兄妹たちは大道芸や街角パフォーマンスを行って、教団の資金稼ぎの助けをしていたという。いずれにしろ両親は1978年に信仰心を失い、同団体を脱退。このタイミングで、両親は苗字を「ボトム」から「フェニックス」に改名する。

1986年の映画『スペースキャンプ』でホアキン・フェニックス(左端)はリー・トンプソン やケイト・キャプショー 、 ケリー・プレストンらと共演した。Photo_ Moviestore Collection/AFLO
JOAQUIN PHOENIX, TATE DONOVAN, KELLY PRESTON, KATE CAPSHAW, LEA THOMPSON, LARRY B SCOTT : SPACECAMP (1986)1986年の映画『スペースキャンプ』でホアキン・フェニックス(左端)はリー・トンプソン やケイト・キャプショー 、 ケリー・プレストンらと共演した。Photo: Moviestore Collection/AFLO

またホアキン自身も4歳ながら「ホアキン」から「リーフ」へと改名をし、兄姉たちと俳優デビューをした8歳時にも、リーフ・フェニックスとクレジットされている。後にその理由を「誰もまともに僕の名前を読めなかったのと、兄妹たちはゴージャスな名前なのに、自分一人だけ毛色が違う名前でイヤだったから」と語っている。しかし、15歳で本名のホアキンに戻している。

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