1. トップ
  2. マーティン・スコセッシ監督作『アイリッシュマン』、ハリウッド映画賞で3冠。

マーティン・スコセッシ監督作『アイリッシュマン』、ハリウッド映画賞で3冠。

  • 2019.11.5
  • 994 views
Netflixオリジナル映画 『アイリッシュマン』は11月27日より独占配信スタート。
THE IRISHMAN (2019) - Ray Ramano (Bill Bufalino), Al Pacino (Jimmy Hoffa) and Robert De Niro (Frank Sheeran)Netflixオリジナル映画 『アイリッシュマン』は11月27日より独占配信スタート。

第23回ハリウッド映画賞が11月3日(現地時間)にビバリーヒルズで開催され、『アイリッシュマン』が3冠に輝いた。助演男優賞を受賞したアル・パチーノが、マーティン・スコセッシ監督にジミー・ホッファ役として自身を売り込んでくれたとして、ロバート・デ・ニーロに感謝の言葉を述べた。

「ロバートが『アルをホッファ役にどうかな?』って言うと、マーティンが『いいけど、彼ってどんな感じ?』って聞いたんで『彼は優しい奴だよ』って言ってくれたんです。だからオーディションをしなくてよかった。そのまま役をもらいました。優しい奴って言われるのっていいですね。だから、ロバートが僕に『アイリッシュマン』の役をもらってきてくれた」同作は、エマ・ティリンガー・コスコフがプロデューサー賞、パブロ・ヘルマンが視覚効果賞を受賞している。

第2次世界大戦後の混沌としたアメリカ裏社会で、ある殺し屋が見た無法者たちの壮絶な生き様を描いた『アイリッシュマン』で全米トラック運転組合のリーダー、ジミー・ホッファを演じたアル・パチーノ。Photo_ Kevin Winter/Getty Images for HFA
Al Pacino accepts the Hollywood Supporting Actor Award onstage during the 23rd Annual Hollywood Film Awards at The Beverly Hilton Hotel on November 03, 2019 in Beverly Hills, California.第2次世界大戦後の混沌としたアメリカ裏社会で、ある殺し屋が見た無法者たちの壮絶な生き様を描いた『アイリッシュマン』で全米トラック運転組合のリーダー、ジミー・ホッファを演じたアル・パチーノ。Photo: Kevin Winter/Getty Images for HFA

主演男優賞はダコタ・ジョンソンから、ペドロ・アルモドバル監督作『ペイン・アンド・グローリー』のアントニオ・バンデラスに授与された。バンデラスとダコタの母親メラニー・グリフィスは1996年から2015年まで結婚生活を送っており、ダコタは「(『シュレック2』でバンデラスが長靴をはいたネコで声の出演をしたことから)最高に楽しい子ども時代を過ごしたわ」「『シュレック』商品で溢れていたもの」と幼少期を振り返り、バンデラスは「彼女はまだ僕のことをパピって呼ぶんだ。嬉しいよ」「20年の家族生活は美しいものだった。今後もっと素晴らしいことがあるさ」と続けた。

またレネー・ゼルウィガーが『ジュディ』で主演女優賞、シャーリーズ・セロンが功労賞を受賞した。シャーリーズは、キャリアの転機は2003年公開の『モンスター』だったとし、『エンターテイメント・トゥナイト』にこう話している。「『モンスター』が私のキャリアを変えたわね。あれ以降、興味深い役を手に入れるために必死で闘う必要がなくなった。私の快適ゾーンの外にある役が、私の元にやってきたわ。そして、私らしくないと思われるような仕事もね」「あの作品から、私が望むキャリアの形を築き上げてきたの」

ニコール・キッドマンが功労賞のプレゼンターを務めた。シャーリーズ・セロンは、ニコールとFOXニュース創始者のセクハラ告発劇を描いた話題作『ボムシェル(原題)』で共演している。Photo_ David Livingston/Getty Images
Nicole Kidman presents Charlize Theron with the Hollywood Career Achievement Award onstage during the 23rd Annual Hollywood Film Awards show at The Beverly Hilton Hotel on November 03, 2019 in Beverly Hills, California.ニコール・キッドマンが功労賞のプレゼンターを務めた。シャーリーズ・セロンは、ニコールとFOXニュース創始者のセクハラ告発劇を描いた話題作『ボムシェル(原題)』で共演している。Photo: David Livingston/Getty Images

ほかにも、ローラ・ダーンが『マリッジ・ストーリー』で助演女優賞、ポン・ジュノが『パラサイト 半地下の家族』でフィルムメイカー賞、ジェームズ・マンゴールドが『フォードVSフェラーリ』で監督賞、シャイア・ラブーフが『ハニー・ボーイ(原題)』でブレイクスルー脚本賞を受賞した。またブレイクスルー男優賞と女優賞は両者ともイギリス出身の俳優で、『ロケットマン』のタロン・エガートンと『ハリエット』のシンシア・エリヴォが輝いた。

Text: Bangshowbiz

元記事で読む
の記事をもっとみる