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文筆家としても花開いたキャリー・フィッシャー、晩年に衝撃の告白。【セレブの自叙伝】

  • 2019.11.1
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『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(77)。Photo_ Sunset Boulevard/Corbis via Getty Images
Mark Hamill, Carrie Fisher and Harrison Ford on the set of Star Wars: Episode IV - A New Hope written, directed and produced by Georges Lucas.『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(77)。Photo: Sunset Boulevard/Corbis via Getty Images

『スター・ウォーズ』シリーズのプリンセス、レイア・オーガナ役で知られるキャリー・フィッシャー。映画史に燦然と輝くアイコンを演じた彼女は、『雨に唄えば』(52)などのデビー・レイノルズ、歌手のエディ・フィッシャーという大スターの両親のもとに生まれた2世セレブでもある。高校時代に母が出演していたブロードウェイのミュージカル公演に出演し、女優として歩み始めたキャリーは映画出演2本目にして『スター・ウォーズ』と巡り合う。

ところが、19歳で突如訪れた大きな成功に戸惑い、アルコールやドラッグに依存するようになった。実は13歳から大麻を吸い始めていた彼女は、20代で深刻なドラッグ依存に陥り、コカインやヘロインまで何でも手を出し、28歳でリハビリ施設に入所した。双極性障害であることもわかり、苦しい日々を送った。偉大すぎる母親の存在に苦しめられ、母と距離を置くようになり、10年近く口も聞かなかったという。

メリル・ストリープ(左)が主演を務めた『ハリウッドにくちづけ』のプレミアには、母デビー・レイノルズ(中央)も駆けつけ、キャリー・フィッシャー(右)とともに豪華な3ショットを披露した。Photo_ Ron Galella, Ltd./Ron Galella Collection via Getty Images
Meryl Streep, Debbie Reynolds and Carrie Fisher attend the "Postcards from the Edge" Century City Premiere on September 10, 1990 at the Cineplex Odeon Century Plaza Cinemas in Century City, California.メリル・ストリープ(左)が主演を務めた『ハリウッドにくちづけ』のプレミアには、母デビー・レイノルズ(中央)も駆けつけ、キャリー・フィッシャー(右)とともに豪華な3ショットを披露した。Photo: Ron Galella, Ltd./Ron Galella Collection via Getty Images

そんな彼女が女優と並行して才能を発揮したのは文筆業だ。ドライなユーモアセンスで母との確執などを綴った自伝的小説『崖っぷちからのはがき』を自ら脚色し、1990年に『ハリウッドにくちづけ』として映画化され、オスカー女優のメリル・ストリープがキャリーをモデルにした主人公を演じた。

その後もロマンス小説や自伝的小説を発表、薬物依存や精神障害に苦しんだ経験を綴った『Wishful Drinking』は舞台化され、自身が主演を務めた。2016年発表の最後の著書『The Princess Diarist』では、1977年に公開された『スター・ウォーズ エピソード4/新たな希望』撮影時にハリソン・フォードと不倫関係だったことを明かして大騒ぎになった。

2016年11月、最後の著書『The Princess Diarist』のサイン会にて。Photo_ Araya Diaz/WireImage
Carrie Fisher signs copies of her new book "The Princess Diarist" at Barnes & Noble at The Grove on November 28, 2016 in Los Angeles, California.2016年11月、最後の著書『The Princess Diarist』のサイン会にて。Photo: Araya Diaz/WireImage

スケールの大きすぎる代表作を超える出演作にはなかなか恵まれなかったが、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(14)では厳しい体調管理でシェイプアップし、頼もしい将軍となったレイアを演じた。だが、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(17)の撮影を終えた後の2016年12月23日、キャリーはロンドンからロサンゼルスに向かう機中で心臓発作を起こしてしまう。

緊急搬送された直後に一命をとりとめたと報じられたが、『The Princess Diarist』発売日の12月27日(現地時間)に容態が急変、60歳の生涯を終えた。早すぎる娘の急逝にファンが寄せたお悔やみのメッセージの数々に対し、気丈に感謝を綴っていた母のデビー・レイノルズは娘の後を追うように翌日に脳梗塞を起こし、84歳でこの世を去った。

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