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瞑想が過食を防止するって本当?

  • 2019.10.28
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この研究は、ラッシュ大学医療センターとベラミン大学の研究者たちにより、18〜75歳の太り気味の被験者、男女70人を対象に実施されたもの。その内容を『Prevention』からご紹介。被験者は、1日に8分間以上の瞑想を、8週間継続している。瞑想の訓練を受けた被験者たちは、ストレスが溜まったときや、悲しいとき、退屈なときに瞑想をするように指示を受けた。この瞑想には、自分の今の感情を客観的に理解し、その感情に対し、偏見を持たず、意識的に健全に対処していく作業が含まれている。例えば、仕事で納期に追われている人は、ストレスを抱えていることを認め、ストレスの根本的な原因を特定し、食べ物でストレスを紛らわすのではなく、納期に間に合うように仕事をやり遂げるにはどうしたらよいかを考える。

このようなアプローチが、被験者の食習慣に徐々に好影響をもたらしたという。無意識的に何かを食べたいという衝動に駆られても、自分の感情に気を配れるようになり、健全な選択肢を考えられることで、過食したい衝動をコントロールできるようになれたそう。

であれば、減量にも効果的だと思う人もいるかもしれないが、実際に体重が落ちた被験者はほんの少数。「恐らく、行動戦略(食事の分量を少なめにしたり、夜遅くに食べないなど)とマインドフルネスの実践を組み合わせれば、減量効果も期待できるでしょう」と話すのは、ラッシュ大学医療センターに勤務するこの研究著者のショーン・S・カッターマン医学博士。

体は、脂肪分や砂糖がたっぷり含まれた食べ物を食べたいという欲求を満たして、ストレスを対処しようとするけれど、これが健康的な方法ではないのは明らか。だからこそ、自制心を鍛えなくてはならない。自分の傾向や癖をヘルシーに対処していくには、自分の弱点を理解する必要があり、マインドフルネスを実践することが唯一の方法だとカッターマン医学博士は話している。

<結論>

瞑想を通して、感情が「食べたい欲求」にどれだけ影響を及ぼしているのか知ることができる(瞑想スタイルは、自分の性格に合うものを探そう)。自分の言動を評価し、特定の感情が生まれる原因を特定できる。感情の裏に隠れた根本的な原因がわかれば、自分の言動をうまく改善できるようになるとのこと。

※この記事は、『Prevention』から翻訳されました。

Text: Nicole Niemiec Translation : Yukie Kawabata

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