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アプリで出会って良い感じだった男性から連絡が途絶えた…私の何がダメだったんですかね【ひとみしょうのお悩み解決】

  • 2019.10.27

“【お便り募集】文筆家ひとみしょうさんにあなたのお悩み解決してもらいませんか?”にお悩みを送ってくれた方の中から、ピックアップしてひとみしょうさんが解決していきます。

〜「おまみさん 30歳」のお悩み〜

はじめまして。いつも拝見しております。

私ももういい年なので、そろそろ恋人が欲しいと思い、数ヶ月前にアプリをはじめました。実際に何人かお会いしましたが、一度食事をするだけで終わってしまうことが多く、次がありません。そんななか出会った方で、もう一度お会いしてみたいと思う方がいます。

その方は遠方から私の住んでいる地方に営業に来ている方で、月の半分は営業に来てるみたいです。こちらに営業に来たタイミングで食事でもとなったのですが、私が不規則な仕事をしているため予定が合わず、食事に行けたのはやり取りを始めて2ヶ月後でした。会うまでなんだかんだ毎日連絡はしていて、正直に言うと飽きるなと思った事もありました。実際に話してみると、文章だけでやり取りしている印象と違いましたが、良い印象でした。

私は男性があまり得意ではありません。ですが、お酒も飲んでいたため、わりと素の自分でいられたし、彼といて居心地がいいなと思いました。

1軒目から2軒目に移動し、入ったのは居酒屋チェーン店で半個室のようなところでした。彼は営業で朝早くから、長距離移動をしており、お酒が入ったからか眠気が来たらしく、うとうとしていました。私といるのがつまらないのかな~と思い、頭をツンツンしては起きるの繰り返し。私はひたすら頭を撫でたりツンツンしてましたが、彼はそのうち二の腕や顔を触ってきたり。私がうとうとした時には頭を撫でたり。実際に会えた人が綺麗でよかった、可愛らしい人やな~、ギュってしたいなど1軒目から言っていましたが、聞き流していました。

このままではダメだと思い、お店を出ました。彼は近くのビジネスホテルに泊まっていたため、この流れだと体の関係を持つことになるのかな、でもまぁいっか、などと私は思っていました。しかし、そんな流れにはならず、家の近くまで送ってくれました。その道中も手を繋いで他愛もない話をしました。

その後も2週間ほど連絡を取っていましたが、日に日に少なくなりました。彼の住んでいるところにいく予定があったので、ご飯に誘ってみましたが、予定を確認すると言って返信なし。数日後に再度送ると仕事が入りそうだからと断られてしまいました。こちらに仕事に来る頻度の方が高いから、仕事行くとき連絡すると言われ、いつもの感じで数日やり取りしましたが、急に既読にもならず、2週間未読のままです。仕事が忙しいにしても2週間も未読は、もうナシなんだろうなと思っています。そんな中、友達が別のアプリで彼を見つけ、面白がってアプリ内でやり取りをしていますが、そちらにはちゃんと返信があるようです。アプリでも仕事が忙しいと言っているようです。

私の何がダメだったんですかね…悩んでいます。

こんな状況でももう一度会ってみたいと思う自分が情けないのですが、このような場合もう一度連絡して食事に行くのは可能でしょうか。付き合うとかではなくても、たまに食事に行ける友達くらいにはなりたいと思っています。男性としては友達にすらなれないということでしょうか。

長文、駄文失礼しました。

〜ひとみしょうさんのお悩み解決コラム〜

まず、「私の何がダメだったんですかね」という問いに応えるなら、おまみさんの運がダメだった、つまりあなたは運が悪い、というのが答えです。

アプリにいる男とは・・・

そもそも、アプリでちゃんとした異性に出会おうという気持ちが、ぼくからしたらまちがっていると思うんですが、これは昭和生まれの人のよくない考え方かもしれないですね。

今は、アプリで出会ってちゃんとした交際をしている人もいれば、結婚した人もいるのだから!

昭和は、出会い系アプリではなく、出会い系サイトとか、ダイヤルQ2という出会い系の「もしもし電話」の時代でした。その頃は、ダメな男しかそういうところにアクセスしないというのが常識でした。だから男たちは、本当に隠れるようにコソコソとそういうところにアクセスしていました。

今はちがいますよね。「わたし、アプリで彼氏を探してるんだ」「アプリでパパ活して何が悪いの?」の時代ですよね。だがしかし、ですよ。

だがしかし、後腐れなく遊べる相手を探している男は、出会い系アプリにいっぱいいます。最初からプロフィールにそう書いてくれていればまだマシなんですよ。でも、真剣交際を希望していると見せかけて、じつは後腐れなく遊べる女子を探すヤツが多いです。女子はまず、そういう男に気をつけたほうがいい。

で、うっかりしちゃえば、というか、運が悪ければ、おまみさんが出会ってしまったような男性に出会ってしまうのです。

男は基本的に、女子とメッセージのやり取りをするのが有料だから、ある意味で必死なんです。とにかく、いかに安くアポをとって、いかに安く女子と出会ってヤルか、ということしか考えていないという意味で必死なんです。

その必死さに、あなたの運が負けてしまった、ということです。

次は…悪いけどないです。

次の質問である「こんな状況でももう一度会ってみたいと思う自分が情けないのですが、このような場合、もう一度連絡して食事に行くのは可能でしょうか。付き合うとかではなくても、たまに食事に行ける友達くらいにはなりたいと思っています」についてですが、もうやめておきなさい。他にいい男は掃いて捨てるほどいるのだから、他を当たろう!

おまみさんは、「私は男性があまり得意ではありません」と書いていますね。ということは、そうたくさんの恋愛経験がないということだろうと思います。そういう人は、男性に少し良くされたり、あいまいな感じで「次があるかのような」そぶりをされたら、「次また彼と会いたいんですが!」と言いますが、彼はおそらく、おまみさんと会いたいなどとは思っていないはずです。彼は他のアプリにも登録しているということは、後腐れなく&安く遊べる女子を探しているだけではないでしょうか。

彼にとっておまみさんは、タイプではなかった、ということでしょう。ルックスがタイプではないのか、性格がタイプではないのか、なにが彼の気に食わなかったのかはわかりません。がしかし、ようするにタイプではなかったということです。

根本的な「おまみさん改造計画」を発表します!

最後に、おまみさんに聞かれていないことについて触れておきます。彼のことは諦めようという答えを言いっぱなしにするのはあんまりだと思うので。

これはおまみさんに限らず、アプリで彼氏を探している多くの人に言えることですが、もっと人生がもつ感触(手触りのようなもの)を感じたほうがいいです。

人生って、スマホの画面が見せてくるような、のっぺりしたものではないんですね。もっとゴツゴツしているとか、もっとザラザラしているとか、もっとキラキラしているとか、そんなふうに立体的にできているもの、それが人生です。

アプリで恋人を探す人は淋しい人だとしばしば指摘されます。この場合の淋しいとは、人生がもつ豊かな手触り感を知らないという意味なのです。

友達と遊ぶこと、友達と飲みに行って人がもつ温かみを知ること――たとえばそういうことを通して、「手触り感」を知ってください。

それを知ろうとする過程において、かならず恋人ができます。人生がもつ感触を知りたいと欲求する、その好奇心が、おまみさんを輝かせるからです。これは人生がなぜかもっている奇跡です。

どうか奇跡的な体験をなさってください。応援しています。

(ひとみしょう/作家)

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