辻ちゃんの恋愛論『大好きな人に気持ちを伝えよう♡』【第1回】

今、私が幸せな理由

みなさん、はじめまして。辻希美です。
今日からwith onlineで『辻ちゃんの恋愛論 大好きな人と結婚しよう♡』の連載が始まりました。恋愛や結婚生活のことを中心にお話ししてみようと思います。恋に悩んでいる人、結婚を考えている人などたくさんの人に読んでもらえたら嬉しいです。

この連載を始めるにあたり、今までの自分のことをいろいろ考えてみたんです。モーニング娘。のオーディションを受けたときのこと、必死に駆け抜けたモーニング娘。時代のこと、妊娠、結婚したこと、子どもが生まれたこと……これまでいろんなことがあったけど、心から思うのは「今、私はとっても幸せ♡」だということです。

今自分が幸せだと思う最大の理由は何だろう？って考えたとき、あることが心に浮かんだのです。4人の子どもに囲まれていることは私の人生にとってかけがえのないもの。でも、それと同じぐらい、幸せな毎日を送れている一番の理由は、『大好きな男性と結婚したこと』なんじゃないかなと思っています。

なので、初回は私の人生にたくさんの幸せを与えてくれている旦那さんをテーマにしてみようと思います。

18歳で出会ったひとめぼれの彼

旦那さんと出会ったのは、モーニング娘。を卒業してしばらくたったころ。私が18歳のときでした。友達の家に遊びに行ったとき、その場に偶然遊びに来ていた杉浦太陽さんと会ったのが始まりでした。

“あっ、「おそるべしっっ!!音無可憐さん」のドラマに出ていた人だ！”って思ったのが今の旦那さんへの第一印象。大好きだったドラマに出ていた人だったことも理由かもしれないけど、気がつけば気になって仕方のない存在になっていました。でも、そのドラマでの彼の役は、とにかくイケてなくて（笑）。そのギャップもあったのかな？ 人の話を聞きながらニコニコと笑う彼の笑顔にとにかくくぎ付け。

今思ったら、あれはひとめぼれだったのかな？ 私は小動物系の顔が好きだから、ヴィジュアルは決してドンピシャのタイプだったワケではないんです（笑）。なんというのか優しい笑顔とか、雰囲気に惹かれていたっていうのが正直な感じ。ひとめぼれのことをビビッとくるなんて言う表現もあるけど、それよりももっとソフトな感じ、でも確実に彼が気になって自然と視線は彼を追いかけていました。

恋愛の免疫がないから、とにかく猛アタック

小学生のときにオーディションを受けて、モーニング娘。の活動中は恋愛禁止。卒業後は恋愛に対しては特に決まりがなかったけど、ずっと忙しく働いていたからほとんど恋愛に免疫がなかったんですよ。

だから、恋愛テクニックとか駆け引きとかなんて一切知らなかったし、相手の態度や気持ちを見てから作戦を練るなんていうこともできず、自分の気持ちにとにかく素直に猛アタックがスタート！

とにかく彼の近くにいたくて、もちろん席は彼の隣をキープ。その勢いにきっと周りの人もビックリしていたのかもしれませんね。当時の私って、本当にキャピキャピしていて、7歳年上の彼からしたらすごく子どもに見えたと思います。

その日からなんとしてでも彼に会いたくて、彼が友達と集まっている家にもちょくちょく顔を出して、その1週間で4回ぐらい会いに行っていました。もう1週間たつと、完全に気持ちは「気になる」→「大好き♡」って感じにエンジンがかかった状態で誰にも止められないぐらいの勢いでした（笑）。

まず私がやったのは、彼とメルアドを交換して、その日のうちに「こんにちは、辻希美です。急にメールしてごめんなさい」っていきなりメールを送りました。ちょっとあざとかったかもしれないけど、軽い感じで「もし私が好きって言ったらどうする？」なんていう内容を送ったり。

毎日彼のことしか考えられなくて、その気持ちがどんどん大きくなっちゃって、出会って1週間で告白。でも、そのときの彼の返事は「今は無理」というものでした。ガーン……。

3度フラれてもめげてなんかいられない！

彼は「今は無理」って言ったよね……。“今は”っていうことは……今後は可能性があるっていうこと？ 私のことは嫌いじゃないんだよね？ はじめてこんなに好きな人ができて、テンションが上がりすぎて、超ポジティブなスイッチが入っちゃったんですよ（笑）。

そのままの勢いで、まさかのその1週間後にもう一度告白！ そしたら彼の返事は「まだ無理」。“まだ”っていうことは、これから恋愛に発展するっていうこと？ やっぱり私が彼女になれる可能性ってあるよね？ 2度目にフラれてから3日後、めげずに3度目の告白をしたんです（笑）。

そのときは「彼女にしてください」って伝えたんです。そしたら「ごめんなさい」って彼に完全に断られてしまいました……。きっと18歳の私がすごく子どもに思えて恋愛対象じゃなかったんだろうな……。

こんなに好きなのに彼を諦めるなんて絶対にできない！！！ 何事も諦めた瞬間に終わっちゃうって思っていたから、完全にフラれてからも毎日のように告白していました（笑）。今思い出したら本当に笑っちゃうけど、そのときの私は真剣そのもの。若さって本当にすごいですよね。それと同時に会うたびに彼がすごく魅力的に思えて、絶対に彼じゃなきゃイヤだったんです。

次の一手はコンサートに誘うこと

私があまりにも毎日彼に「好き♡」「好き♡」「好き♡」ってアプローチをしていたものだから、彼はどうしたらいいのかわからなくなって、自分のお母さんに相談をしていたらしいです。お母さんは「あなたが責任をもってちゃんと付き合えるんだったらいいんじゃない」って伝えたそうなんですが、きっと彼の気持ちがまだ私にはなかったんだと思います。

3回目に告白してフラれたとき、「付き合うときは自分から気持ちを伝えるから」とも彼に言われていました。正直言って「あれ？ いい感じ？」なんて期待をしたりもしていたけど、もしかしたら“俺のことは諦めてください”っていう大人な対応だったのかも……。

「どうやったら彼と付き合えるの？？？」

彼が私のことを子ども扱いしているから、ちゃんと仕事をしている姿を見せたら有効かも？ 「そうだ！ コンサートに来てもらおう」そう思った瞬間に彼にメールでコンサートのお誘いをしていました。我ながらスピード感にビックリですが、彼が観に来てくれたんです。

そしたらその日の夜に彼が「付き合おうか」って言ってくれたんです♡ 超子どもに思っていた私が、ちゃんと仕事をしているギャップが良かったのかな？ とにかく彼と付き合えることが嬉しくて嬉しくて♡

3回の告白からコンサートまで、長い時間をかけて彼にアプローチをしたように感じますよね。でも、出会ってから付き合うまで、たった2週間しかかかっていないんです。“好き♡”っていう熱量の高さは、人の心も動かすぐらいのパワーがあるんだなって思い知らされました。

好きな人に気持ちを伝えよう♡

みなさんは一度告白してフラれたら諦めますか？ 私はフラれたことはショックだったけど、それ以上に彼が好きだったし、彼を好きになったことで自分が幸せを感じていたんです。だから簡単にあきらめるなんて絶対にできませんでした。

必死で彼にアプローチした結果、今では彼と結婚して4人の可愛い子どもたちに囲まれて楽しく毎日を送ることができています。18歳のときの私の頑張りを、今すごく褒めてあげたい気分ですよね（笑）。

でも、今、振り返ってみて心から思うんです。自分の人生は、自分で作っていかなきゃいけないって。“彼が好きで彼女になりたい”って思う気持ちがあっても、待っていたら何も始まりません。だから、好きな人も、自分の人生も、自分の幸せも自分の力で掴み取りに行かないと、誰も運んできてくれないって思うんです。大人になると自分が傷つくのが怖くて、自分を守ってしまいがちだけど、本当に叶えたい望みがあるときは、自分で一歩踏みださないと！

もし、あなたに今好きな人がいるなら、その人に気持ちを伝えてみませんか？ そうすることがこれからの人生の幸せの種になってくれるかもしれませんよ♡ 正直に“好き”という気持ちを伝えられて、嫌だなんて思う人はいないんですから。

では、また来週お会いしましょう♡

辻希美

インタビュー・文／西村真紀