『成婚まで肉体関係禁止！　不安を感じる女性が多い中で交際中の男性心理とは！？』婚活アドバイザー、植草美幸（第63回）

結婚の条件にカラダの相性は何番目に入るのか

婚活における肉体関係については反響が大きく、これまでこの連載でも何度かお話しているけれど、「成婚前のSEXは不要。少なくとも結婚の意志を確認してからすべき」というのが私の考え。何度も言うけれど、これは女性にとって自分を守り、結婚の近道にもなることなのよ。

とはいえ「一度もSEXしていない相手と結婚することに不安を感じる」という声が多いのも事実。結婚相談所では成婚前の肉体関係は原則禁止。それでも多くのカップルが誕生し、幸せな結婚生活を送っています。中にはこのルールを破ってしまう人もいて、そういう時は関係を持ったことが分かった時点で結婚の意志確認をするのだけれど、成婚の後押しとなるカップルもあれば、残念ながら破綻になるカップルも。

「本気で結婚したい」とお金と時間を割き、結婚相談所に入会した人でも成婚に至らないのだから、セルフ婚活では言わずもがなよね。婚活市場には結婚を匂わせればタダでSEXできると狙っている輩もいることもお忘れなく。

では、成婚まで肉体関係禁止の交際を男性側はどう思っているのか。今回はルールを守って成婚に至った男性のマッチングケースをご紹介します。

ＣＡＳＥ

33歳女性・会社員 ♡ 38歳男性・会社員

半年前にマリーミーに入会したこの男性。20代半ばの恋愛を最後に、仕事中心の生活から恋愛は二の次になっていたといいます。久しぶりの女性との二人きりのデートは、当初なかなか上手く行かなかったようだけれど、33歳の落ち着いた雰囲気のこの女性とはリラックスして話をすることができると真剣交際に発展。お互いの家に行き来するようなデートも増え、親密度が増してくるといい雰囲気になることも度々あったよう。

男性は結婚相談所のルールを分かっているので強引に迫るようなことはなかったようだけれど、もし「女性が応えてくれる素振りを見せたら、ルールを守れる自信がない」と相談が。男性の気持ちが最高潮に達しているのが分かったので、お相手のアドバイザーとも相談してプロポーズの段階に。もちろん、答えはOK！ 無事に成婚に至ることができました。

欲望を抑えることで燃え上がる感情

成婚して退会するときには、これまでを振り返ってお話することも多いのだけれど、男性は「成婚前の１カ月間は女性の指を見ただけでドキッとしていた」「一挙手一投足が新鮮に見えて、早くSEXしたいと思っていた」といいます。

自分の欲望を抑えることも愛のひとつ。肉体関係のない交際は淡泊に思われがちだけれど、内に秘めた熱いものがあることを女性も知っておいてくださいね。

求められる＝愛されているとは限らない

やっと手に入れた男性は女性を大切にするだろうし、カラダの相性はこれから二人でいくらでも高めていくことはできるわ。お互いを大切に想う気持ちがあれば、大丈夫。

自由恋愛、婚前交渉が当たり前という風潮の中で、女性は「SEXすることで心までつながる」「体を求められるのは愛されているから」と思いがちだけれど、決してモテているワケではないということ。「求められたから」「何となく」ではなく、「SEXするなら（結婚相手として）手に入れる」くらいの心意気を持って婚活に励んでください。そうすれば、結婚生活に一番必要な誠実さを持ったお相手を見つけることができるはずですよ。

＊個人情報保護のため、一部アレンジしています。