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彼にとっての「良い彼女」って?意味のないことができるふたりが最高にしあわせ

  • 2019.10.21
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男子って、究極的には意味のないことを一緒に楽しめる彼女を最高の彼女だと思います。
意味のないことというのは、たとえば、一緒に夕陽を見るだけ、とか、あるいは彼氏の部屋で一緒にテレビを見ながら「退屈だなあ」と言いあうとか、そういうことです。


でも女子はちがいますよね。

■彼女のことを悲しませる天才、それが男の素性です

彼氏と一緒にパンケーキ屋さんに行ってキラキラしたいとか、インスタ映えするスポットに行ってステキな写真を彼と一緒に撮りたいとか、何らかのイベントをふたりで楽しむこと――これを女子は「いい恋愛」とか「理想の恋愛」と呼んでいますよね。


そういう彼女の願いを、彼はもちろんかなえてあげたいと思っています。がしかし、マジメな彼はかなえてあげることができず「今週も仕事が忙しいからデートできない」とか、ひどい場合には「忙しいからLINEに既読はつけるけど、返信はできない。なぜなら忙しいから」と「忙しい」を連呼しちゃったりして。


彼女のことを悲しませる天才、それが、わりと多くの男の素性です。

■「恋愛をする資格がない」と思っているのかもしれない

マジメな彼であっても、あなたの「キラキラ」を積極的に創造してくてる彼であっても、じつは男子ってみんな「なんでもないこと」を彼女と一緒にしたいと思っているんですよね。


冒頭に書いた「一緒に夕陽を見るだけ」というのは、夕陽スポットに一緒に行くだけマシなほうで、たとえば近所の居酒屋のカウンターで並んで座って無口に飲むだけ、とかね。


そういうの、なにも「おっちゃん」だけがやっていることではなくて、若くても若くなくても男はみんな「日常の延長みたいに、さしたる意味のないこと」に付き合ってくれる女子のことを「いい彼女」だと思っているんです。


つまり特別なイベントごとって、そのイベントが終わったら終わるじゃないですか。でも、日常の延長みたいにさしたる意味のないことは、日常の延長なのだから、何回でも再現可能ですよね。


イベントのように激しく燃えて短い時間で終わってしまうことに、男たちはきっと、女子よりも強烈に淋しさを覚えるのかもしれません。あるいは、男たちは、どんなに燃えるような恋をしようと、地に足をつけて仕事をし、お金を稼がないと「恋愛をする資格がない」と思っているのかもしれません。

■白米や味噌汁のような彼女が至上だ

ちなみにキラキラした恋の終わりって、キラキラすることに飽きたときです。たとえば、極端にしてわかりやすい例を挙げるなら、彼氏と海外旅行で豪遊するというのを毎月やっていたら、そのうちに飽きてきます。「え?今度はドバイに豪遊しに行くの?ドバイに興味なくはないけど、でもそれ、再来月でもよくね?だって海外旅行、わたし、もう飽きた。美味しいものを食べるの、飽きた」となるんですよね。人って飽きる生き物だから。


そのとき彼女はこう思います。「ご飯と味噌汁と焼き魚というなんでもない食事が一番おいしいな」とか「自分ちのベッドで寝るのが一番落ち着くな」とかと。


彼はハナから恋愛をそう捉えています。「白米や味噌汁のような彼女が至上だ」と、あなたと付き合う前から思っています。


もっとも、究極の愛って、よく「相手のことが空気みたいに思える関係」だと言われるように、意味のないことを毎日一緒にやっても飽きない相手のことだともいえるわけで、男たちはそういうことを「むかしから」知っているのかもしれません。


若い男子たちを見ながら、「ちっとは彼女のことを楽しまてあげようよ」と思わなくもないのだけど、でもまあ、男って往々にして、「白米・味噌汁の彼女」に無性に恋い焦がれることがあるのですよ。(ひとみしょう/作家)


『今夜はちょっと、恋の話をしよう』(ハウコレ編集部)



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