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意外にも飲食店が大充実。9つの商店街を持つ南武線「武蔵新城」に住もう

  • 2019.10.17
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こんにちは、ライターの渡辺平日と申します。休日はもっぱら日用品の研究と町歩きをしています。この連載では、個人的に好きな町や住みたい町を、商店街を中心にじっくりと這うように案内していきます。

今回は川崎市中原区の武蔵新城を散策しました。もとはのどかな農村だったエリアですが、昭和の初めごろに南武鉄道(現在の南武線)が開通したことをきっかけに、住宅街化が急速に進んだそうです。

人口増加に比例して商店街も次々に誕生し、現在、武蔵新城には9つの通りがあります。9つ……。ちょっとビックリしてしまう数ですね。ふつう商店街というと〈線〉のイメージですが、武蔵新城の場合は〈面〉という感じで、どこを歩いても通りにぶつかると言っても過言ではありません。

ターミナルステーションへのアクセス◎

そんな買い物に便利な武蔵新城エリア。近年は交通利便性の良さでも注目されています。

駅には川崎駅と立川駅を結ぶ南武線が乗り入れていて、東急東横線や東急目黒線などが利用できる武蔵小杉駅までは約5分。一度そこまで出てしまえば、渋谷や横浜、目黒方面など、都心へ楽々アクセスできます。また、武蔵溝ノ口駅までは約3分。そこから徒歩で溝の口駅へ向かえば、大井町や二子玉川などへもスムーズに移動可能です。

移動の便利さが評価され、都心からの移住者も多いそう。一日の平均乗車人員も増加傾向にあります。

まずは駅の周りをブラブラ

商店街が気になるところですが、まずは駅の周りを散策することにしましょう。

駅周辺には飲食店や居酒屋が点在しています。このまま真っ直ぐ行くと武蔵小杉に着きます。

クルッと反転して、溝の口方面へ向かって歩いてみます。

駅からすぐのところに西友があります。日用品や医薬品、服飾品のコーナーは23時まで、食品や惣菜のコーナーはなんと24時間営業しています。特に帰宅が遅くなりがちな方や、夜勤が多い方にとっては強い味方になってくれそうですね。加えて、ビーンズ武蔵新城という駅直結の商業施設もあるので、基本的な買い物には不便しそうにありません。

商店街に吸い込まれました

テクテクと大通りを歩いていたら、引力を感じる商店街を発見。〈西通り商店会〉というそうです。

間違いない佇まいの中華料理屋。休憩中と思われるサラリーマンの方々がどんどん吸い込まれていました。黄色いのぼりを見て気づいたんですが、サンマー麺ってこの辺りのご当地料理なんですね。

商店街からシームレスに住宅街に移行。公園もあって落ち着いているし、この辺りはかなり住みやすそうだなあ。

さてこのエリア。ふつうの住宅街なのですが、面白そうな店舗がたくさんあります。

公園の近くで真っ黄色の建物を発見。このエリアで有名なアクアショップだそうです。

ロゴやイラストの配置が絶妙で超おしゃれ。オーナーさんの趣味でしょうか?

ほかにも、こういう可愛らしいパティスリーや、

神奈川の地酒を販売しているショップ、

隠れ家感のあるとんかつ屋など、いろいろなお店があります。残念ながらすべてお休みだったので、日を改めて再訪したいところ。

そんなこんなで駅前まで戻ってきました。

それにしても、ほんとうに飲食店が多いです。選択肢が豊富すぎて、逆に悩んでしまいそう。

けっこう町歩きを楽しんでしまいましたが、これはまだまだ序の口。なんといっても、あと8つも商店街があるわけですから。さすがにすべてを紹介するのは難しいので、厳選して商店街の様子を見ていきたいと思います。

北口を散策しました

北口側には3つの商店街があります。今回はそのひとつの〈新城北口はってん会〉にやってきました。約50店舗が加盟している通りで、夏には夜市、冬には餅つき大会が開かれるそう。個人経営の店舗が多めで、他の通りよりも落ち着いているという印象。

川崎市内の食材や素材にこだわったカフェ〈新城テラス〉。地域住民の憩いの場になっています。

気になるお店を発見。なんのお店なんだろう……(占い屋でした)。

お気に入りの喫茶店〈すなどけい〉。昭和50年から営業している老舗です。コーヒーメニューが充実していて、いつもどれを頼むか迷ってしまいます。

食事メニューにも力が入っています。23時までと遅くまで営業しているから、仕事終わりにゆっくり寛ぐのもよさそう。あと、webサイトがレトロで超かわいいので、興味がある方は調べてみてください(特にすなどけい事件簿というコーナーが最高)。

南口を散策しました

次に南口を見てみましょう。バスロータリーやタクシー乗り場などがあり、開けた印象です。

南口側でいちばん栄えているのが〈武蔵新城あいもーる〉というアーケード商店街です。ちょっと散歩してみましょう。

入り口に不二家があるの、なんかいいですね。テンションが上がりそう。

全体的に飲食店が多いのですが、薬局や100円ショップなど生活用品を扱っているお店も豊富。

こういう昔ながらのお店も点在しています。

ここでは大好物の落花糖を購入。探せばスーパーなどでも買えますが、こういうお店で買うとより美味しく感じます。

通りの一番奥に、鮮魚店や精肉店、服飾店などが一緒になった〈丸新ストア〉というマーケットもあります。

レトロな喫茶店でコーヒーブレイク

武蔵新城に来ると必ずこの〈カフェテラス V〉に寄るのですが、あいにくこの日は定休日……。全体的に間が悪いですね、どうも。

なので、その近くにある〈喫茶店 男爵〉というお店で休憩することにしました。ここも前から気になってたんです。

うお~! めちゃくちゃ渋いですねえ。

ありきたりな表現ですが、ほんとうに時間が止まったような、とてもレトロで素敵な空間でした。本を読んだり、同僚と談笑したり、打ち合わせしたり……。それぞれが思い思いの時間をすごしていました。

この日は非常に寒かったのでホットコーヒーを注文。ゆっくりと休んだおかげで気力も満タンになりました。

ゆうゆう通りをテクテク

最後に紹介するのは〈ゆうゆう通り〉。武蔵新城にある商店街のなかでは、ここが一番好きです。なにか特別なものがあるというわけではないのですが、なんとなく親密感を抱いています(写真を見返すと、地元の商店街に似ているなあと思いました。それが好きな理由かも)。

超キュートなドッグサロン。

青果店も元気に営業しています。

ここ、日用品好きとしてかなり気になっているのですが、まだ一度も探訪できていません。どんな感じなんだろう。

レトロな個人経営店が軒を並べます。

地域密着型の米専門店。昭和の終わり頃から営業しているそうです。ゆうゆう通りオリジナル?のマットが可愛い。

このお店の名物はハニーミルクを使用した大判焼き。クリーム味をひとつ購入して食べましたが、なんとも優しい味でした。

散策を楽しんでいたら日が暮れてきたので取材終了。うーん、実に町歩きが楽しい町でした。

さいごに

住む町を決めるポイントは人それぞれですが、個人的には〈飲食店の充実具合〉をかなり重視しています。そういう目線で見たとき、武蔵新城は間違いなく満点でしょう。歩いているときに飲食店の数を数えていたのですが、80を超えた辺りで(こりゃとても無理だ)と思って諦めました。いったい、ぜんぶで何店舗くらいあるのでしょうか?

「きょうはどこへ食べにいく?」

「そうだなあ、ゆうゆう通りのあのイタリアンバルはどう?」

友人やパートナーと一緒に、気になったお店を巡るのもよさそうだなあ。どこか遠くに行かなくても、十分楽しめそうです。

〈武蔵新城サンモール〉を通って駅に戻りました。ぜひ、お気に入りの商店街を探してみてください。

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