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「メリハリをつけたトレーニング」と「無理のない食生活」クロスフィット選手のアスリートとしてのライフスタイル

  • 2019.10.1

しっかり休んでしっかりトレーニング! メリハリのある行動を大切に

もともと脂肪がつきにくい体質だという神谷さん。食事内容の中心は肉と野菜だと言います。

「特にクロスフィットをするようになってから、お肉をよく食べるようになりました。特にシュラスコが大好き。ステーキも300〜400gはぺろっと食べられます!」

甘いものも大好きで、食べたいときに欲しいものを食べると話す神谷さんでしたが、コンビニに入って無意識にサラダやプロテインバーを手にとる姿からは、アスリートとしての食習慣が体に染みついている様子が伺えます。

「ケガ予防のために日常的にプロテインをとっています。寝る前にはビタミンやフィッシュオイルのサプリを飲んだり、質のいい睡眠をとれるように寝室にアロマを焚いたり、疲れをためない体作りも意識しています」

仕事のあとのトレーニング、休日もランニングや水泳など何かしらの運動をしている神谷さん。一見ストイックなように見えますが、「無理をしているつもりはなく、ライフスタイルの一部分に“クロスフィット”があるというだけ」と答えます。

「仕事のあと、トレーニングがあるからそれに向けて仕事もはかどるし、体を動かすことでストレスも解消できる。トレーニングをした翌日はスムーズに仕事に着手できる気がするんです。

もちろん体調や気分によってはトレーニングを休む日もあります。やる気がないときに無理にトレーニングをしても、中途半端になってしまうので、そういうときは『今日はオフの日』と決めて休みます」

しっかりトレーニングをして、しっかり休む。体の声に敏感に、メリハリをつけて行動することを心がけていると話してくれました。

アスリートとしての“内なる美”を感じて

クロスフィットはダイエットや、魅せるための筋肉トレーニングとは異なり、「基礎運動能力の向上」が目的。さまざまな動きを通して体の筋肉の機能を「本当に使える筋肉」へと向上させるのです。

「トップレベルのクロスフィット選手になると、腕も脚も、腹筋、背筋などの胴回りも厚い筋肉で覆われます。私の場合も、競泳時代から比べて筋肉量も増え、体型も変わってきました。でもトレーニングの目的は、『どこの筋肉を鍛えたい』とか『理想の体型になりたい』というよりも、すべてのパーツを満遍なく鍛えて、体の機能を高め続けたいということです」

神谷さんに「理想とする美しさ」について尋ねると、「内面の美を磨きたい」という答えに続いて、世界大会出場時のエピソードを話してくれました。

「カトリン・デービッドスターという海外の選手に写真撮影をお願いしたとき、快くOKしてくれただけでなく、『どこの国? 名前は? ガンバろうね』と声をかけてくれました。短時間の中でも『相手を知ろうとしてくれる姿勢』が伝わり、温かみを感じました。

彼女は世界トップレベルの選手ですが、同じフィールドで戦う仲間に対しての誠意を持っています。こう言う思いやりや相手への対応力に美しさを感じますし、『見習いたい』と思います」

どんな質問にもまっすぐに答えてくれる神谷さんにとってのクロスフィットの存在は「趣味であり、日常」とのこと。「目標があるからガンバれる」と笑顔を見せる神谷さんの、アスリートとしての強い精神力と目標を見据える眼差しにも、美しさを感じずにはいられません。

今年の10月には「クロスフィットゲームズオープン」が始まります。再び世界の舞台を目指す神谷さんの今後に期待が高まります。

カメラ/布川航太 取材・文/佐藤有香

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