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ヴォーリズ建築とともに未来へ。大丸心斎橋店 本館、グランドオープン。

  • 2019.10.1
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大正モダンの香りが色濃く残る旧本館は、日本の近代建築に大きな功績を残したウィリアム・メレル・ヴォーリズの手によるもの。今回の建て替えでは、ネオ・ゴシック様式のクラシックな外観はそのままに、上部の新設部分にも幾何学パターンが印象的なヴォーリズデザインを継承。1階の天井を彩るアール・デコ装飾や趣のあるエレベーターホールなど、可能な限り当時のパーツも再利用された。

エスカレーター横の巨大壁面には、ライゾマティクスデザインとのコラボによる「D-WALL」を設置。歴史あるヴォーリズ建築と融合するインスタレーションとして、大型LEDモニターに映し出される映像表現は、“これまで”と“これから”の大丸心斎橋店 本館を表すシンボルとなっている。

グランドオープンに向けて、彫刻家・名和晃平氏に依頼された新作は、めでたいことが起こる前兆といわれる空想上の鳥「鳳/凰(Ho/Oh)」がモチーフ。京都の仏師が木を彫り上げて漆を重ね、金箔とプラチナ箔で仕上げられた一対が完成した。神社にある狛犬のように、金の鳳凰は口を開けた“阿形(あぎょう)”、プラチナの鳳凰は口を閉じた“吽形(うんぎょう)”の形相で、ひときわまばゆい光を放ちながら、来る人を出迎えてくれる(10月11日まで本館1F御堂筋側の特設ステージ、その後は御堂筋側玄関横ウインドウにて展示)。

また、新生・大丸心斎橋店では、ESG(環境:Environment、社会:Social、ガバナンス:Governance)のフラッグシップ店舗としても、未来へつながるさまざまな取り組みを行っている。館内で使用する電力は100%再生可能エネルギー、屋上とテラスの緑化、チャリティプロジェクトなどがその一例だ。

10月12日からは、大阪をデザインの力で盛り上げるイベント「OSAKA×MILANO DESIGN LINK」も開催。世界最大級のデザインの祭典「ミラノ・フォーリサローネ」とパートナーシップを結んで人気作品を誘致するなど、約3週間にわたり、心斎橋がミラノ色に染まる。

古き良き空間や街並みを残しつつ、心斎橋の街全体に新たな風を吹き込んだ大丸心斎橋店。この秋、心斎橋から目が離せない。

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大丸心斎橋店 本館

住所/大阪市中央区心斎橋筋1-7-1

営業時間/ショップ 10:00~20:30、フードホール 10:30~23:00、レストラン 11:00~23:00(フロア・店舗により異なる)

休業日/元旦、不定休

Tel./06-6271-1231

https://www.daimaru.co.jp/shinsaibashi/

OSAKA×MILANO DESIGN LINK 2019

期間/10月12日(土)~11月4日(月・振休)

会場/大丸心斎橋店・周辺エリア

Editor: Chihiro Yamamoto

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