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家族の一員である猫に異変…初めての子育てで充分かまえなかったから?【泣いて! 笑って! グラハムコソダテ Vol.35】

  • 2019.9.28

こんにちは! グラハム子です。わが家には猫がいます。名前はモスラ。子どもができる前から飼っています。

モスラをペットショップに見にいったときは、まだ子どももいないし、うちはせっかくペット可のアパートだし…と気軽な気持ちでした。そこでゲージに並ぶ猫たちはどれも数万円以上するなか、なぜかひときわお手頃価格なのがモスラでした。

■家族の一員となる猫との出会いは



当時はとくに猫に詳しいというわけでなく、種類や見た目にもこだわりのなかった私たち。この子に決めました。そして強くたくましく育ってほしいと思い、名前はモスラと付けました。

子猫のモスラは、まだ普通の猫の餌は食べられません。餌を水でふやかして、離乳食を作ってあげる必要がありました。

遊びたい盛りの子猫なので、猫じゃらしなどを持ってきては「遊んで」と催促してきました。すぐ膝の上に乗ってきて「なでろ」とも。夜も、もちろん同じ布団に入ってきます。とにかく甘えん坊の猫でした。

結婚を機に見知らぬ土地へ引っ越し、専業主婦になった私にとって、モスラはかけがえのない存在でした。夫が仕事に行っている間、孤独で押し潰されそうになったりもしたのですが、モスラがいつも寂しさを和らげてくれました。



そんな生活を続けていたある日、私の妊娠がわかりました。私たち夫婦は大喜び。

モスラもこの頃には子猫期を過ぎ成猫期になっていたので、そこまで手もかからず、これなら赤ちゃんとも問題なく生活できると思っていました。



■初めての子育てで慌ただしい毎日



赤ちゃんがやってきました。かわいい赤ちゃん。はじめての育児。その生活は想像以上に大変でした。すぐ泣くし、泣き止んだと思っても抱っこしないとまた泣くし…ずっと赤ちゃんにつきっきりの生活で、クタクタでした。

そんな日が続いたある晩のこと。

「あれ? なんか臭いぞ…あっ!」モスラのおしっこでした。



それからしばらくの間、モスラはトイレ以外の場所でおしっこをしてしまうことがありました。

そんなある日、育児雑誌を読んでいて目に留まったのが「上の子の赤ちゃん返り」の記事。その内容は『下の子が生まれると、今まで出来ていたこと(ひとりでご飯を食べる、トイレに行くなど)が出来なくなってしまうことがあります』といったものでした。

これを読んで、ハッとしました。「ひょっとして、モスラは赤ちゃん返りかもしれない」

赤ちゃんが生まれてから、モスラを構ってあげられる時間が一気に減っていました。

それからはなるべく空いた時間にモスラのことをなでたり、声をかけるようにしました。餌もお皿ではなく手であげたり、モスラが寝ているところに添い寝したり、できるだけ子猫のころと同じように接するようにしました。



すると、モスラもだんだんトイレ以外でおしっこする回数が減っていきました。モスラもきっと赤ちゃん返りのような状態だったんだ。モスラも大事な家族なんだ、とあらためて思えた出来事でした。

モスラは猫だけど、わが家の長男でもあります。今では5歳4歳になった人間の弟、妹とも遊んでくれています。

結婚してすぐの孤独なとき、いつも側で私を支えてくれたモスラ。これからもずっと、わが家の家族の一員として暮らしていきます。

(グラハム子)

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