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赤ワインが腸内環境に与えるうれしい影響とは?

  • 2019.9.26

腸内環境を整えるために、普段私たちが心がけることと言えば、発酵食品を食べること。でも、腸内細菌のバランス改善に努めることだけが、腸内の健康増進につながると言えるの? 最新の研究によると、赤ワインの摂取により、腸内細菌の多様性を増大させる事実が判明したそう。この内容をオーストラリア版ウィメンズヘルスからご紹介。

英ロンドン大学キングスカレッジの研究では、白ワイン、ビール、蒸留酒を含むアルコール飲料が腸内細菌へ与える影響について、イギリス、アメリカ、オランダの女性3000人を対象に分析している。その結果、赤ワインを飲んでいた被験者は、ほかの酒類を飲んでいた被験者に比べて、腸内に生息する細菌の構成バランスが優れていたことが明らかになったそう。これについて専門家は、「赤ワインに含まれるポリフェノールが、善玉菌の増殖を促進するからではないか」と話している。

「ポリフェノールは、化学的防御物質であり、多くの果物や野菜に天然に存在しています。抗酸化物質を含め、健康に有益となる成分を豊富に含有するポリフェノールは、主に体内に生息する腸内細菌の燃料のように作用するのです」と、研究者は解説。

「腸内の善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れると、免疫機能の低下や、体重増加、コレステロールの増加など、健康に有害な影響を与えます。腸内細菌叢の多様性が高いのは、胃腸が健康な状態である指標になるのです」

しかし、だからといって赤ワインを飲み過ぎないよう忠告するのは、この筆頭執筆者のカロリーヌ・ルロワ医師。上述した赤ワインの効果を得るには、2週間に1杯飲む程度で十分なのだそう。

「もし、今夜お酒を1杯飲むのなら、腸内環境を含め、健康効果が高い赤ワインが優良な選択肢になりますね」と、ルロワ医師。「赤ワインと心臓の健康効果に関しては、いまだにはっきりと解明されていません。しかし今回の研究により、適度な量の赤ワインを摂取することで、腸内細菌の多様性を増大させることが明らかとなりましたから」

健康のために飲むなら、適量の赤ワインと覚えておこう。

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。Text: Lucy Bode Translation: Yukie Kawabata

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