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迷子の私を探して流産しかかった母 親となった今、申し訳なさと感謝の気持ちでいっぱいに…【子育てログ!リンゴ日和。 第17話】

  • 2019.9.26

私が幼い頃私の母は、仕事をフルタイムでこなし、祖父母に助けられながら、日々家事育児をこなしていました。忙しいぶん、すべて完璧というわけではありませんが、頑張って毎日働いている背中をいつも眺めていたのを覚えています。

そして、忙しいながらも休みの日は色々な場所へ遊びに連れて行ってくれた母が大好きでした。

…しかし、私が幼い頃、ある事件がおこりました。初夏のころ、山が隣接しているとても広い公園で私は迷子になってしまったのです。

■妊娠中の体で探してくれた母


そのとき母は私の弟を連れており、お腹の中には赤ちゃんがいました。まだ安定期ではなかったのではないかと思います。無理してはいけないのに、母は弟といっしょに坂道をのぼったりくだったり、たくさん歩いて私を探したそうです。


さんざん歩いて、アイスの棒で地面に落書きをしている私を母がみつけてくれました。




■体調を崩してしまった母
しかし、その無理がたたり、母は切迫流産になったそうです。結果的には流産はしませんでしたが危なかったという話を聞きました。


そのことは自分が大人になった今もずっと覚えていて、小さな罪悪感になって胸の中に残っていました。

自分も子どもを産んで母になると、その母のそのときのしんどさが想像できるようになり、母親があのとき一生懸命私を探してくれたことや、流産しかかったことを思うと、申し訳なさでいっぱいになりました。


それで、最近母に会った時、その時の話をしてあやまろうかとおもったら…


「え、そんなことあったっけ?」と母にいわれてしまいました。

母はそのときのことをもうすっかり忘れていたのです。

育児のしんどいこと、つらいことって、母にもたくさんあったと思うのですが、時がたつと忘れてしまうのかもしれません。今さらながらあやまりたいと思っていましたが、「全然覚えてない」といって笑われてしまったので、そのままになってしまいました。

でも、母が忘れても私は忘れないで、苦労して私を育ててくれた母への感謝の気持ちはずっと持ち続けていようと思います。

(ひーたむ)

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