1. トップ
  2. ファッション
  3. 「ブラウン系」がランウェイを席巻|これからは黒だと強すぎる!?

「ブラウン系」がランウェイを席巻|これからは黒だと強すぎる!?

  • 2019.9.25
  • 2214 views
undefined

秋冬の傾向を把握したGISELeスタイリストたちに、注目しているアイテムや着方についてヒアリング。新しい季節を迎える直前に、おさえておきたいキーワードの予習をスタート。

「欲しい」に出会えるランウェイリポート
各ブランドに漂ったのはクラシカルなムード。そんな雰囲気を構成する色・素材・シルエットの中で、スタイリストたちがリアルクローズに落とし込みたいトピックスとは?

BEIGE OR BROWN
迷ったらベージュかブラウンか


「今季は本当にベージュとブラウンが多い。コレクションもそうだし、リースに行っても茶系がないというブランドはないくらい」(渡邉さん)

 Color 
「穏やか」なのに目を引く。新しい季節を彩るカラー
渡邉さん:私が好きなのは、1_マックスマーラのルック。ケープ×タートルネックニットの組み合わせがやさしげ。今まで薄い色にはさし色や締め色が絶対でしたが、同じ色の中で濃淡をつけるテクはなんだか新しい。また、ALLベージュだと「ただのエレガント」なので、2_ラコステのようにキャップをかぶったりシャツをかっちりINして着たり、キレイな色をわざとメンズライクに落とし込むのもいい。
出口さん:のっぺりして見えやすい色でもあるので、ヘリンボーンやニットなど素材でメリハリをつけるのもいいと思います。
石関さん:レイヤードするなら、ニュアンスの出方が違う生地を重ねるのがコツ。私は3_ビューティフルピープルのルックがかわいいと思った! タートルやニットパンツを仕込むことで、迫力のあるワンピにメリハリがついている。
出口さん:4_マイケル・コースにあったようなニット地のアームウォーマーはこれから浸透しそう。
樋口さん:逆に5_ジル・サンダーのようにムダを省いたスタイルにも惹かれる。色もシンプルで形もシンプルっていうのが、潔くて好みです。
岩田さん:私も6_ジル・サンダーのルックがお気に入り。ずるっとしたシルエットだけれど、鎖骨がのぞくVネックだったり、パンツにセンタープレスが入っていたり。ディテールにきちんと感があるおかげで、ゆるいのに女性らしい。
石関さん:私が好きな7_ニナ・リッチのルックもそう。色は薄いけれど、えりやそでがかっちりしているから、不思議と締まって見える。

BORDEAUX IS NICE
茶系に合うボルドーにも注目


「ベージュ×赤だとなんだか強い印象があるけれど、×ボルドーだったら適度な落ち着きがあって試しやすいと思う」(高木さん)

NUANCE COLOR ONLY
全部が淡い色


「秋冬に着るペールカラーも新鮮。それぞれがやさしい雰囲気を持つから一緒に使っても強く見えないし、品がいい」(岩田さん)

USE GRAY MORE
黒のかわりにグレー


「グレーをスタイリングの軸にすることで、やさしい印象に仕上がります。+ネイビーや濃パープルで知的さも演出できる」(渡邉さん)

高木さん:ブラウンやベージュに、ボルドーの組み合わせもかわいいと思います。色みが近いからワントーン風で着やすいし、品もある。8_トッズや9_ティビのように服でとり入れたいです。
岩田さん:私がリアルに試してみたいと思ったのは10_ラコステのルック。白っぽいカラーだけでコーディネートを完成させているのが新鮮。
渡邉さん:かわいいですね。ブラウン系が流行っているからか、個人的に黒が最近強いなと感じるように。11_アクネ ストゥディオズのネイビー×グレーや12_ティビのパープル×グレーのように、たまには黒を使わないスタイリングをやってみたい。

TIME TO LEATHER
”キレイめ派”のためのレザー


「今まではカッコいいイメージでしたが、今季のものはどこかキレイめモードな雰囲気。上品な服が好きな人にもオススメ」(出口さん)

TWEED/MIXED
品が高まるツイード


「ツイードのように表情のある素材を使うと、シンプルでもさまになる。オーバーサイズを選べば、コンサバに見えません」(石関さん)

 Material 
今季らしさ=クラシック回帰。なかでもキーとなる素材は?
出口さん:レザーアイテムもあらゆるブランドから出ていますね。レザージャケットに軽やかなシースルーワンピを合わせ、強弱をつけた13_ディオールのルックが上品で好きです。
高木さん:レザーのパンツも目新しいですよね。14_シャネルのツイードジャケット+レザーパンツ、15_ジル・サンダーのメルトンコート+レザーパンツと、正統でエレガントなアイテムをレザーでハズしているのが好バランス。今まであまりなかったレザーパンツも、いつものワイドパンツ感覚ではけるので試してほしいです。
石関さん:私がかわいいと思ったのは、16_マックスマーラのツイードっぽいセットアップ。
樋口さん:私もそのルック好きです。ジャケットみたいなメンズアイテムも、ツイードだと上品に見えますね。数色の糸をMIXした17_ジル・サンダーのワンピもかわいい。少し粗めのニュアンスがあるだけでシンプルが”もち”ますね。

MIDDLE LENGTH
ニーハイブーツが生きるハンパ丈


「旬のニーハイブーツをとり入れるなら、アウターはオーバーサイズが好バランス。上下に緩急をつけるとオシャレです」(高木さん)

NEW LONG & LEAN
ジルサンダーの縦長フォルム


「深く開いたVネックトップスもたくさん出ています。鎖骨がのぞくと抜け感が出るので、重くなりがちな秋冬は重宝しそう」(石関さん)

LOOSE×LOOSE
上下ともルーズなカジュアル


「タートルネックや重厚な配色など、どこかに1つシャープなポイントがあると、ゆるい服ものっぺり見えないと実感しました」(樋口さん)

 Silhouette 
新アイテムとの調和も図れる注目のシルエットは?
高木さん:ジャケットみたいな形の18_マックスマーラのコート。ニーハイブーツでBIGシルエットをガツンと締めたところがカッコいい。
石関さん:ゆるいシルエットなら、私はジル・サンダーのルックが好き。インナーを入れずにデコルテをのぞかせた19_は、メンズライクなオーバーコートを着ていながらすごく女っぽい。
渡邉さん:ベージュやペールイエローなどの淡い色は、シルエットによっては老けて見える危険も。20_のように体が泳ぐようなフォルムを選ぶと体型もごまかせてステキに着られる。
樋口さん:21_ラコステのコーデは、ニットもパンツも幅広でゆるいんだけど、タートルネックをしのばせたことで縦線も強調されている。締め色として黒を使わずとも、どこかにシャープさがあるとバランスがとれることを再確認。
岩田さん:22_3.1フィリップリムのルックも、両方ともオーバーサイズなのに、締まって見えるし品もある。黒もブラウンも、どちらも強くて落ち着いているからだと思います。


YASUKO ISHIZEKI
創刊からGISELeを支え続ける敏腕スタイリスト。キレイめ×カジュアルなど、異なるテイストを掛け合わせるスタイリングが得意。



KEIKO WATANABE
大人の気品や女性らしさをちりばめたスタイリングへの支持が高い。リアルにとり入れやすい着こなし提案も人気の理由。



KAORI HIGUCHI
GISELeの表紙のスタイリングを毎号担当。大人に似合うことをモットーに、提案するカジュアルなコーディネートにはファンが多数。



MAKIKO IWATA
多くの企画を担当する看板スタイリストのひとり。キレイめ&シンプルを得意とし、旬アイテムを上品にとり入れて紹介してくれる。



NATSUKO DEGUCHI
メンズライクなカジュアルが定番。GISELeでは、靴やバッグなどの小物企画を担当することも多く、毎回新鮮な組み合わせ方が評判。



CHISATO TAKAGI
ヴィンテージ服やメンズアイテムをとり入れたコーディネートが人気。キャッチィな色柄やプレイフルな小物づかいにも注目が集まる。

元記事で読む
の記事をもっとみる