「そんな男いないよ……」男子が萎えてしまう妄想女子の男性像とは

こんにちは、トイアンナです。以前、乙女ゲー（主人公の女性に、男性が次々と言い寄ってくる恋愛ゲーム）を複数プレイしたことがあります。

ゲームでは女性が指一つ動かさなくても、イケメンがこれでもか、これでもかと口説いてくるため、胸の鼓動が高鳴りっぱなし。

ついには友人と推しキャラが被ったので、「ルイは私のものよ！」と不毛な口論になったこともあります。つらい。

しかしアプリを閉じたらスッ……と現実に帰らねばなりません。ルイって誰？私知らない。さあ、仕事しよ。……と、メリハリをつけて生きていかざるをえません。

しかし人間、環境には逆らえないもの。ずっとプレイしていると、現実の男性へ望むものも、少しずつ妄想に寄っていってしまうものです……。

現実の男性と、ゲームや漫画に出てくる男性キャラの間にある一番大きな違いは「女子が落ち込んだとき、察する機能がついているか否か」です。

ゲームや漫画に出てくる男性は、女子がピンチに陥ったり、落ち込んでいたりすると超能力者ばりに状況を察し、助けにやってきます。

主人公の女性をかばってくれたり、横にいて慰めてくれたり……。そうしてヒロインは恋に落ち、念願のハッピーエンドへ向かって歩き出すのです。

が、現実の男性は人間です。彼の見えないところであなたが泣こうがわめこうが、はたまた警察沙汰になろうが彼に伝わることはありません。

もっと言えば、９割の男性は女性が目の前で泣いてもとっさに助けられません。「あばばばば、やっべ、どうしよ」と焦るだけです。

つまり、あなたが現実の男性にゲームや漫画に出てくる男子並みのホスピタリティを期待するなら「私は落ち込んでてもう限界。今すぐ頭をなでて、大丈夫だよって言って！」と具体的な指示まで一緒に出さないかぎり、夢も叶わないのです。

そこで女子が「なんであのとき支えてくれなかったの」と怒り出すと、男性はガン萎えします。

そしてあなたは“面倒な女”カテゴリに入り、本命候補から外れてしまうことでしょう。

なお、お姫様のように扱われたい夢をかなえてくれる現実の男子もごく少数います。

が、彼らはそんな願望を叶えさえすれば遊ばせてくれるんでしょ？と、トキメキを対価に体を求める遊び人です。

むしろ、察してくれる男子は警戒するくらいがちょうどいい。

あなたのことを本当に大事にできる誠実な男性は、あなたをお姫様扱いしないけれど、的確にリクエストすれば話を聞いてくれる人です。

王子とは、最初からいるものではなく作るもの。今の彼が王子様でなくても、要望を聞いてくれるなら10年後には願いが叶うことでしょう。

（トイアンナ／ライター）

（愛カツ編集部）